日々是サンゴ礁

普段の生活の中でサンゴ礁保全ができるような話題を綴ってみたいと思います

[SBI1] (5/3) 本会議(午後)

2016-05-03 23:03:03 | サンゴ礁を守るために、すぐにできること
○本会議

・議題9"Resource mobilization."
(IUCN-Jの方と外で打ち合わせをしていて聞けませんでした)

・議題10"Financial mechanism."
EU:(書き取れず)
モロッコ:資金ニーズに基づいて優先を。
メキシコ:愛知ターゲット3にも貢献する保護区を優先すべき。
スイス:GEF以外の資金も含めて現状の枠組みに基づき優先配分を。
グァテマラ:(書き取れず)
中国:GEF7への発展途上国ニーズの反映を。
日本:GEFへの支援を継続している。効果的な利用を。
セネガル:(書き取れず)
タンザニア:(書き取れず)
ICCA:(書き取れず)
IIFB:ICCA支援。IPLCsのニーズに優先を。

・議題8"Capacity-building, technical and scientific cooperation and technology transfer."
EU:(書き取れず)
日本:短期活動計画は能力開発のみ。科学技術移転は別の決議。Annexは入れるべきでない。反対意見も明確に入れるべき。
メキシコ:能力開発・技術移転は必要であり残すべき。特にFAOは重要なパートナー。
ベラルーシ:最も最近の方法論により能力開発がなされる必要がある。分類学について考えると、カナダにはセンターがあり専門家がいる。
モロッコ:短期活動計画が能力開発と科学技術移転が含まれていることを歓迎。重複を避けるべき。ベルギーに感謝。南南協力にも感謝。
ブラジル:能力開発は実行のキー。オンラインコースを歓迎。金銭効果的に科学技術移転もオンラインコースが期待される。短期的には各国状況に合わせ、各国言語での構築が期待される。
カナダ:能力開発の効果測定有難う。ギャップ分析とそれに基づく短期活動計画も。Annexには革新的な取り組みが含まれ、金額も野心的だ。優先順位をつけるべき。価値判断もすべき。
ニュージーランド:能力開発・能力ギャップに基づく短期計画と島しょ国への対応について歓迎。しかし優先順位はつけるべき。
スイス:短期活動計画は改善の余地がある。コアタスクに集中すべき。CHメカニズムのレビューが重要。
ガーナ:アフリカ代表。能力開発は実行にクリティカル。キーニーズに明確な資金配分を。
南アフリカ:事務局の推奨を支援。予算はバランスが取れている。
韓国:技術科学協働についてはコーディネーターが必要。里山イニシアティブ、など。明日の昼にサイドイベントします。
エチオピア:能力開発は重要。ガーナ支持。
中国:発展途上国は実行に困難を持っている。能力開発と技術移転。南南支援は困難。
セネガル:ガーナ・エチオピア支持。能力開発のニーズは大きい。
スーダン:(書き取れず)
チモール:能力開発は非常に重要。コミュニケーションスキルに難点。
カメルーン:ガーナ支持。条約12条との比較。発展途上国の特別なニーズに対応することを「条約の精神」として対応して。アフリカのニーズは能力開発に明確に表れている。情報文書に締約国の希望が入っているが、これはCOP文書に含まれるべき。これに予算をつけるべき。
ペルー:メキシコ・カメルーン等支持。
フィリピン:特にIPLCに対して支援を。短期活動計画については発展途上国に重点を。
IIFB:Webinar、オンライン教育を。技術移転。IPLCsを追加すべき。Webシステムを歓迎。さらに強化を。
GYBN:能力開発は十分でない。さらなる資金提供を。また、優先順位としてIPLCsと若者を。Webシステムについては啓発を。SNSが有効。SBSTTA20の開始の際には1.1万人にリーチした。SNSをWebに入れると良い。
エチオピア:IIFB支持。

[SBI1] (5/3) 本会議(午前)

2016-05-03 23:03:02 | 生物多様性
○本会議
議題5"Review of progress towards Aichi Biodiversity Target 16 on the Nagoya Protocol."(続き)
ベラルーシ:ベラルーシは市民組織とともカルタヘナ議定書を実施している数少ない国。
イエメン:国・地域での訓練について。リスク管理の能力開発。技術移転。クリアリングハウスがより効果的になるように市民組織とも連携を。GEFの支援により国・リージョンレベルの取り組みを。
チモール:名古屋議定書の議論は何度もしてきた。もう終わりにすべき。チモールでは能力開発などを資金援助により進めてきた。政策リーダーに重要性認識を。
ベニン:2013に批准。市民組織とも連携。貧困撲滅・食料安全・気候変動対応などに関する生物多様性の保全に直面している。
マラウィ:国内法の整備中。アフリカの支援に感謝。技術・資金提供を。
モルドバ:批准済。遺伝子組み換え生物の対応を進めている。
ウルグアイ:2014批准。能力開発。学術・IP・その他のセクターへ。GEFには能力開発支援を期待。クリアリングハウスメカニズム。
スーダン:批准に向かって進んでいる。能力開発強化が必要。クリアリングハウス。Urge parties 技術・資金援助を。
ギニー:実施に向けた能力が無い。能力開発が必要。法制度と政策が必要。
トーゴ:法的側面などの支援が必要。
IUCN:実行には綿密な分析が必要。
IIFB:多くの国がIPLCsをプロセスに入れていない。モロッコはアマゾン言語に翻訳した。8jはこのプロセスから切り離されるべきではない。
FAO:IPLCs・ビジネスセクター・科学者などとの協業が必要。食料・農業分野における能力開発・技術支援の必要性。Invites ABS Food and Agri...
ITPGRFA:資金提供により条約間の調和を。
ミクロネシア:ABSの方法実行について困難がある。法律。海洋環境。
メキシコ:FAO支援。
COMIFAC(アフリカの森林関連組織):女性・IPLCsなどへの能力開発を。ドイツ・日本・GEFなどに感謝。資金支援増加が必要。

・議題6"Assessment and review of the effectiveness of the Cartagena Protocol on Biosafety and mid-term evaluation of the Strategic Plan for the Protocol."
インドネシア:クリアリングハウス作成し、バイオセーフティの情報を掲載。
メキシコ:あと6か国の批准が必要。
EU:能力開発。国別報告書の登録が少ない。
モロッコ:(書き取れず)
ノルウェー:(書き取れず)
バングラデシュ:(書き取れず)
サウジアラビア:(書き取れず)
ニュージーランド:(書き取れず)
ブラジル:ノルウェーのパラ3,5に関する指摘に賛同。
ボリビア:マザーアース。ホリスティックアプローチ。ノルウェー支持。
DRC:リスク関連バイオ技術にアクセスする資金が不足している。GEFのみが資金提供。能力開発。
ウガンダ:第3次国別報告書を登録した。報告書について資金提供が少ない。すなわちこの分野の啓発が少ないということ。
中国:(書き取れず)
南アフリカ:(書き取れず)
トルコ:(書き取れず)
ウルグアイ:(書き取れず)
チュニジア:(書き取れず)
マラウイ:(書き取れず)
スーダン:(書き取れず)

・議題7"Strategic actions to enhance implementation, including the mainstreaming of biodiversity within and across sectors."
EU:パブリック/プライベートセクターでの情報共有重要。ビジネスの報告に自然資本会計の活用を。愛知ターゲットとSDGsを結びつける指標が必要。レビュー。SBSTTA20のドラフトを支援。
エチオピア:地域が運営するシードバンクを設立。運営組織として生物多様性インターナショナルを設立。うまくいっている。
モルジブ:持続可能な開発が重要。資金支援について盛り込まれるべき。
日本:地域戦略作りが活発。現在100。国内の地域レベルでの取り組みについて記載を。ビジネス。SBSTTAのドラフトとマージすべき。
ナイジェリア:市民セクター、ビジネスセクター、地域コミュニティを含めた取り組みが必要。シナジー追加。
カメルーン:主流化の方法論についての議論が重要だ。主流化は国内取り組みの入り口だ。1)SBSTTAが多くの情報提供、2)資金提供。
ニュージーランド:セクター・セクター間アプローチ。主要課題に集中すべき。オプションについては「締約国のコンサルテーション」、などの記述に変更。
ガーナ:カメルーン支持。資源動員重要。PPP。ビジネスでの生物多様性オフセット。
ガテマラ:コミュニティツーリズムと是正措置について、複数ヶ国(subregional)レベル・国内の地域(subnational)レベルの保護区も必要。
メキシコ:SDGsとの連携。セクター間の情報共有。愛知ターゲット4。
韓国:ベストプラクティス。ガイドラインの修正を提案。
スイス:ニュージーランド・EU・日本のSBSTTA20での発言を支援。
インドネシア:(書き取れず)
ブラジル:SBSTTA20の議論が統合されなければならない。カメルーン、ニュージーランド支持。SDGs。シナジー。
南アフリカ:それぞれのセクターでの主流化が重要。他のセクターも含めるべき。
カナダ:セクター間の主流化重要。
ザンビア:資金支援を。
モロッコ:SBSTTA20のドラフトの農業・漁業についての記述に賛同。能力開発。ツーリズム。
ボリビア:極度に喧伝化されたビジネスは害である。
ノルウェー:決議案が長い。構造化。
ケニア:主流化イニシアティブ。パラ17修正。
ボツワナ:自然資本。
コスタリカ:カメルーン支持。セクター間・資金。国内レベルではとても重要。ハイレベルパネル。資金。
オーストラリア:メキシコ支持。
ミクロネシア:オーストラリア等支持。
セネガル:カメルーン、ガーナ等支持。
ウガンダ:SDGsに向けた国内目標。資金十分でない。カメルーン等支持。
コロンビア:他セクターへの主流化を。採掘・エネルギー・工業へ将来拡大。
トルコ:ランドスケープアプローチ。
フィリピン:地域の土地利用計画・予算計画への反映。KBI。エコツーリズム。
ペルー:IP。政策意思。SDGs。コスタリカ支持。
FAO:保護区外での保護。農業・漁業に関して。
UNEP-WCMC:貧困撲滅。NBSAP。生態系会計。INF
IIFB:すべてのレベルに対して参画して支援可能。パラ7にIP women、パラ17にIPLCケア。ホリスティック。
GFC/ICCA:SDG ボランティア認証システム。ジェンダー配慮。伝統的知恵。愛知ターゲット3に向けた資源動員。
BL:サブナショナルの良い取り組みをスケールアップ。SDGsとの整合。海鳥混獲に関して漁業者と協業。
GYBN:エネルギーセクターが次のターゲット。そして工業セクターと他のセクター。消費者側もみないといけない。市民社会での啓発。特に子供とユース。モニタリング・報告メカニズム。セクター別方法ではなく全体的に。

デンマークを議長とするFoCが設置されました。

[SBI1] (5/3) NGO会合

2016-05-03 23:03:01 | 生物多様性
○NGO会合
 参加者は17名(日本人は4名)でした。

・昨日の振り返り
-EUのプレゼンはビジネスだけだった。
-気候変動は北の国が圧力をかけて、南の国が。生物多様性は発展途上国の政策意思で進んでいる。EUの発言は、保全のみ。保全に充てる金が無かったら、お金を持っているビジネス界から獲得するメカニズムを作って利用して。自分たちはお金がもう出せないよ、という理解。
-報告が多いために発言を短くさせられている。管理的視点であり問題。
-なぜ保護区だけに集中するのか。他の愛知ターゲットにも課題がある。
-EUはビジネスにフォーカスし、市民セクターについて言及していない。メキシコは実施について言及していない。
-メキシコの保護区の話は保護になっていないにのびっくりした。EUはビジネスの話しかしてない。話者の選択が疑問。愛知ターゲット3は?時間の無駄。
-保護区と資金メカニズムに時間をかけ過ぎ。
-名古屋議定書については多くの国が批准に向けた取り組みについて話をした。
-巨大生物多様性保有国がIPLCsがTKの所有者であることに言及したのは大きな進展だ。これらの国でさまざまな仕組み構築が進んでいる。注視すべきだ。国内法。カルタヘナ議定書の時には、それなしに批准した。しかし、名古屋議定書は強いそれが必要。
-多くの国がドイツのGIZ・GEF・日本ファンドの資金提供に言及していた。

・今日の議論
-主流化についてはSBSTTAの議論がどう続くのか興味深い。
-午後Womenコーカスの議論をコーヒーショップで行うので、希望者は参加を。
-カルタヘナ議定書の議論に注目している。批准した国でも国内法を持っていない。能力開発は国内全域に広げるもの。法律が無いとどう境界を同定するのか?わずかな国しか実行していない。
-主流化にエネルギーセクターが含まれていない。パリ協定を考えると重要であり、対象となるセクターを拡大していくべき。

・共同宣言
-資源動員について可能性がある。
-保護区の設置の話はあったが、関連する補助金(Subsidy)について言及がない。NRに盛り込まれるべき。GEFの新しい資金に関するニーズ調査があったが、これは資源動員で議論されるだろう。
-一次産業への政府系補助金は問題なまま。

・ECO
-記事はあるがタイミングが合うか確認してほしい。

・Webinar
-今日の11-12時にSBSTTA20について報告する。

・政策的議論
-例えば法律について議論が少なく、どう実行するのかわからない。

・その他
-オランダのデリゲートがEUとの打ち合わせ明日10時から。

[SBI1] (5/2) 本会議(午後)

2016-05-02 23:02:03 | 生物多様性
○本会議

議題4(継続)
コスタリカ:我が国では持続可能な利用が非常に重要。COP13までに愛知ターゲット17に関するNBSAP提出する。
EU:戦略計画の進捗に懸念。愛知ターゲット達成に向けた十分な実施ができていない。特に愛知ターゲット10,16,17。SBSTTAとSBIの提言は統合すべき。8j・10c・持続可能な利用・指標が重要。
メキシコ:目標達成は各国が受け取る情報に依存している。メキシコはこの8月までに国家戦略を改定する。資金調達とモニタリング。Biofinと連携。情報文書33に植物保全について記載。森林減少を2030にゼロにすることをコミットした。
スイス:進捗について報告。SBSTTA20で決定した指標に基づき評価することを推奨する。報告については速度より質を重視すべき。国によって活動が違う。
バルバドス:パラ13をWelcome financail supportに。
ニュージーランド:スイス支持。8jに関してはIPLCsの知恵をさらに学ぶべき。
モロッコ:NBSAPを作った。6つの戦略の柱。
日本:NBSAPをセクターおよびセクター間の主流化に戦略的に活用すべき。その観点でパラ13重要。
カメルーン:カメルーンはNBSAPを作り、更新している数少ない国の一つ。政策意思として愛知ターゲット達成にコミット。多様なセクターと共同。包摂的アプローチ。いくつかは指標開発中。侵略的外来種対策は優先事項。GEF資金との連携が重要。主流化・資源動員・能力開発・技術移転が中心的な取り組み。パラ15はCOP12の決議との関係を明確に。
ブラジル:NBSAP作成中。重点化が必要。
ウガンダ:進捗している。レビュー完了。資金提供者と共に活動。1)各国およびBiofin、2)IUCN・UNEPなどと主流化。NBSAPはSGDsの観点から国家開発計画(National Development Plan)に統合されるべき。セクター間の取り組みが重要。カルタヘナ議定書・バイオセーフティはGEF6の重点だ。GIZがABS支援。パラ1をregional and national levelに.
アルゼンチン:能力開発。
インドネシア:実行について実施中。
オーストラリア:(書き取れず)
エチオピア:ドラフト提言支持。いくつかの領域で進展。NBSAP承認・名古屋議定書批准・ガイドライン策定・行動規範策定・能力開発実施。GEFにNBSAP策定支援について提言。
モルジブ:NBSAP策定。指標も設定。パラ11支持。しかし、十分な資金があってのこと。ウガンダ・アルゼンチン支持。
ザンビア:NBSAP更新中。能力開発。パラ16。十分な資金提供を。
ベラルーシ:GEFの支援に感謝。名古屋議定書の能力開発。事務局に実施支援を依頼。
グァテマラ:NBPを作った。11の愛知ターゲットについて大きく進捗。3つについて状況改善。2つは後退。森林減少と生物多様性の損失は止まっていない。
ノルウェー:(書き取れず)
アゼルバイジャン:(書き取れず)
カナダ:EU支持。パラ7に2015年が納期だった愛知ターゲット10を追記。パラ16最優先は愛知ターゲット17。パラ17,18は明確な日程設定を。
ボスニア・ヘルツェゴビナ:愛知ターゲット17最も重要。パラ4に「NBSAP登録に向けた追加の努力」を追記。
フィリピン:SDGs。IPLCsの参画が重要。
南アフリカ:NBSAP更新。
マレーシア:マルチセクターアプローチ。国別報告書について適切な時期の報告を締約国に呼びかける。
イェメン:十分な資金提供を。
チモール:NBSAPを作っている少ない国の一つ。改定したNBSAPも2014に報告。保護区が重要。パラ16をWelcomeに。
チュニジア:(書き取れず)
スーダン:持続可能な開発が重要。
ケニア:(書き取れず)
マレーシア:(書き取れず)
アルバニア:(書き取れず)
ボリビア:(書き取れず)
セネガル:特に地域コミュニティに向けた新しい保護区が必要。海洋。自然再生。アフリカでの能力開発に感謝。EBSAs。
韓国:指標。
IUCN:愛知ターゲットの達成には緊急の努力が必要。SDGsの達成は愛知ターゲット達成にかかっている。実施規模を緊急に拡大することを呼びかける。
BL/CI/RARE/WWF:3つの重点。SDGsによる加速。追加資金。政策による自然のセーフガード。
Global Coalition:いくつもの国がIPLCsについて言及してくれて有難う。IPという言葉の適切な使用。女性、政策意思、持続可能な開発、すべてのセクター。Urge strategic assessmentに。国別報告書に伝統的知恵や先住民族について記載している国は少ない。もっと支援を。
IIFB:オーストラリア・ベニン・...に感謝。SBI/INF1。IPLCsの効果的な参画が必要。持続可能な利用。貧困撲滅。8j/10c。CBD文書をIPLC言語に翻訳を。多くの能力開発WS実施に感謝。愛知ターゲット18達成しなければならない。協働的取り組みを。SBI/1/INF/51。パラ9、パラ14、パラ16、パラ18に関連文追加。
ジンバブエの地域コミュニティ:多くのNBSAPがIPLCsについて記載していない。5%のみ。政策的啓発・意思に反映していない。決議IX/13bにもLC参画が記載されている。パラ10にIPLCsのフル参画。パラ11にlocal Communityを。パラ17,18に8jを。新パラ将来の取り組みのすべてにLCについて考慮する。
議長:CRPにして水曜日か木曜日に議論します。


議題5"Review of progress towards Aichi Biodiversity Target 16 on the Nagoya Protocol."
SCBD:今回2ヶ国が批准した。ABSクリアリングハウスに登録を。EU、日本などの資金提供に感謝。IPLCや非パーティーも登録歓迎。
グアテマラ:巨大生物多様性保有国代表。既知の生物多様性の70%を有する。IPLCsは伝統的知恵・持続的利用・薬・住居などについて知見を持つ。我々は名古屋議定書の実施を呼びかける。十分な資金提供を。能力開発・協働・技術移転に向けた適切な機会提供を。
日本:名古屋議定書の重要性を十分に理解している。その実施にはSCBDの支援が必要。P19の最後に関連の新パラ追加。
ザンビア:4月に国内の批准合意した。手続き中。
メキシコ:74ヶ国。IPLCsに関連するWS支援に関する言及。
DRC:批准が愛知ターゲット16へのコミットメント。国内法制度整備が名古屋議定書の有効化に必要。能力開発についてのドイツGIZ・GEF等の支援に感謝。保護区を支援。
EU:愛知ターゲット16については進行中。いくつかは来年になる。COP13でEUのABS進捗の報告書を出す。EUは能力開発を支援。ABSクリアリングハウスのフル活用を。その有効活用が名古屋議定書の有効性向上につながる。いくつかのマイナー修正については連絡する。
モロッコ:(書き取れず)
スイス:(書き取れず)
(中座)
インドネシア:越境問題に関する対応が必要。
トルコ:パラ93の最後、as soon as possible削除。
中国:ドラフト支持。能力開発とPAに努力。ABSクリアリングハウスについても対応中。

まだ発言希望がありましたが、時間となったため続きは明日の10時からになりました。

[SBI1] (5/2) 本会議(午前)

2016-05-02 23:02:02 | 生物多様性
○本会議

議題1"Opening of the meeting"

・議長
-SBIの議題を説明。
-今日は第1回SBI初日という歴史的な日。カナダ政府からも来賓にお越しいただいた。
-良いアイデアは議論の10%と言われている。ハードワークで幸運を引き寄せよう。

・CBD事務局長
-条約にとって歴史的な日。1)第1回SBI、2)モントリオールに条約事務局を設置して20年。これを記念してカナダ政府レセプションを火曜日に開催する。みなさんを招待したい。
-これまでの実績として、2つの議定書、多くのガイドライン、愛知ターゲット、国連生物多様性の10年を制定した。また、SDGs・仙台防災枠組みに対して生物多様性に関する情報提供を行った。さらに、国別戦略行動計画の策定を進めた。
-セクターおよびセクター間の主流化がCOP13の大きなテーマ。SBSTTA19/20そしてメキシコ・スイスで関連ワークショップを実施した。
-ピョンチャンでの決議の進捗について確認している。7月までに登録を。
-資金提供について、GEF事務局、日本・EU等に感謝。資金ニーズに関する質問票に回答していない国はすぐ登録を。
-議題11の条約間連携については、フィンランド・スイスの支援でワークショップを開催した。
-条約実施についてジェノバでのWSへのスイスの資金援助に感謝。水曜日の午前中に議論。
-事務局の活動実績を紹介。
-日本等からの発展途上国・島しょ国・先住民族と地域コミュニティ(IPLCs)のメンバーへの会議参加資金提供に感謝。

・UNEP Executive Director
-戦略計画/愛知ターゲットの中間地点に来た。愛知ターゲット11,16は順調だが、愛知ターゲット1, 18, 20は達成に向けてさらなる努力が必要だ。
-セクター間の主流化に向けて、1)成功体験の水平展開、2)資金の有効活用、3)データ・情報の政策決定への活用(まだデータが不足)、4)提供プロセスにおけるシナジー(UNEPは条約間シナジーの推進を支援し、ソースブックを作成)、が必要である。EU/スイス/フィンランドの資金提供に感謝。
-UN総会が来月開催される。SDGs・健康な環境と健康な人々・セクター間の主流化・技術移転などが議論される。
-UNEPの取り組みはINF文書にまとめた。木曜日のサイドイベントでも紹介する。

・カナダの地域生物多様性担当
-幾つかの愛知ターゲットを達成した。生態系アプローチ・EBSAについても進展した。
-CBDの最も目に見える成果はIPLCsとの協働による保全の取り組み。
-各国の条約実施が社会を変える(make difference)。
-カナダでの生物多様性の持続的利用については先住民族と地域コミュニティの貢献が大きい。
-湿地や渡り鳥生息地などの保護区は1992年に比べ2倍になっている。
-土地の保全においては市民社会とのパートナーシップを構築し、経済的インセンティブを実施している。
-国・地方政府・市民・先住民族の協力的活動により保全を進めている。
-年平均気温は1.5度上がっており、気候変動に対する緩和策と適応策が必要である。
-カナダはCBDをフルサポートしている。

・クリスティーン ケベック州知事
-CBDを20年支えてきたことに誇りを持っている。
-ケベックは生物多様性保全に積極的に取り組んできた。州における主流化と条約実施に向けた生物多様性ガイドラインを採択した。これは経済・社会・環境側面で多くの分野の政策にまたがっている。
-2つの大きな政府プロジェクトを進めてきた。陸上の20%を厳格な保護区として設定した。また、海洋保護区も設定した。
-地方政府においては持続可能な利用について取り組んでいる。
-生物多様性保全に関する協働体制構築に期待している。
-SBI1の参加者の皆さまには、真剣な議論とともにモントリオールを楽しんでいただきたい。


議題2"Adoption of the agenda."
議長選出
議題(UNEP/CBD/SBI/1/1/REV1)を承認


議題3"Organization of work."
・会議進行について
議長:発言は特定の議題に向けて。発言は文章にして事務局に渡してください。
事務局:発言は通訳とより良い理解のため、ゆっくりはっきりマイクに向かって話してください。NGO・IPLCsは発言の際に団体名をまず述べてください。会議文書のハードコピーが必要な場合はプリント・オン・デマンドで依頼してください。

・オープニングステートメント
エジプト(アフリカ代表):SBSTTA20でCOP14をホストすることを提案した。資金が問題。アフリカはエジプトでのCOP14開催を支援。カイロ宣言を近々に提出。今年はワシントン条約第17回締約国会議(CITES17)をアフリカで開催する。COP14も実施したい。
日本(アジア・太平洋代表):SBIは効率化のために提案された。実施は最も重要。アジア太平洋地域は生物多様性の宝庫。我々は19の情報文書を登録した。事務局の激務に感謝する。しかし一部の会議文書はタイムリーに発行されていない。バイオブリッジイニシアティブ・里山イニシアティブが進展。技術移転が重要。
コンゴ民主共和国(DRC)(アフリカ代表):国連総会においてSDGsが承認され、愛知ターゲットとの関係の整理が必要。資金的な問題で条約の実施は十分にできていない。資源動員が重要。能力開発は緊急課題。主流化も重要な分野。
EU:SBIは戦略計画の効率的達成に向けて2年前に設置を決めた。自然との調和・愛知ターゲット達成に向けた情報共有と実施・戦略計画の達成・SDGsとの関連付け・協働が重要。
セントルシア(GRULAC代表):議論にフル参画。
ボスニア・ヘルツェゴビナ(中央欧州代表):一次産業の主流化は自分たちの国にとって重要。
メキシコ(COP13主催国):主流化は保全と持続可能な生産と活用を表す。統合的かつ横断的課題。法的枠組みが重要。COP13直前に開催する閣僚級会合(High Level Secment:HLS)に皆さんを招待する。
カナダ(SBIホスト国):IPLCsとのパートナーシップについてコミット。
トルコ:SBSTTA20ではトルコでのCOP14開催に多くのアフリカの国が支援してくれた。アフリカの全ての国がエジプト開催を支援しているような発言はミスリードだ。
IIFB(IPLCs):COP12の決議でILCs(Indiginous and Local Communities)からIPLCs(Indiginous Peoples and Local Communities)となった。IPLCsに適切な発言機会を。また、議長にIPLCsの発言を締約国が支援できるように配慮をお願いしたい。また、IPとLCの発言を分けて、それぞれを支援できるように。SBI参加に際しての資金提供に感謝(日本など)。IP女性とユースの能力開発が重要。
CBD Alliance(NGO):条約の実施においては、多くの議論すべき課題がある。例えばコンプライアンスメカニズムや政策。市場に基づく資金メカニズムは危険。女性・若者などの市民社会がバランスよく参画できると良い。
Global Youth Biodiversity Network(GYBN)(Youth):愛知ターゲットは失敗したくない。解決策を支援する用意がある。国家生物多様性戦略計画(National Biodiversity Strategic Action Plan:NBSAP)が重要であり、未登録の国はすぐ策定・登録を。失って良い時間は残されていない。教育については島嶼国のエコスクールプログラムが良い例だ。子・孫・その孫の代に向けた取り組みを。


議題4"Review of progress in the implementation of the Convention and the Strategic Plan for Biodiversity 2011-2020."
 最初に愛知ターゲット11(保護区)に関してメキシコ・南アフリカ・地球環境ファシリティ(GEF)から報告がありました。

・メキシコ(資料)
まずメキシコにおける保護地域の拡大を示したビデオが流され、その後説明がありました。
-陸上保護区は現在10.48%で今年中に17%を達成予定。
-海洋保護区は現在1.8%で保護水面含めて+3.22+12.3%にする予定。
-これらの保護区は主流化・健康・レジリエンスなどと関連。
-メキシコのCOP13に来てください。

・南アフリカ(資料)
-1994-2010年の保護区の法的側面と現状。
-生態学的及び生物学的に重要な海域(Ecologically or Biologically Significant Areas:EBSAs)と海洋保護区。
-海洋保護区と開発の整合。

・GEF(資料)
-GEFは137か国の168プロジェクトを支援。
-地域での持続的資金調達のためには、保護区保全に地域住民が参画することが重要。

 続いて、愛知ターゲット20(資源動員)についてEU・DRCから報告がありました。

・DRC(資料)
-DRCでの生物多様性保全資金の推移。
-資金ニーズとギャップ、およびその解消に向けた資金調達計画。
-能力開発ワークショップ実施。

・EU(資料):
-EU2050ビジョンに基づき、生物多様性保全について6つの2020年目標を設定。
-中間レビューに基づき資金計画を策定。
-主流化に向けて質的(TEEB, NCA, Biofin, etc.)および量的(Global Public Good and Challenges, B4Life, etc.)取り組みを推進。
-ビジネスとの連携を強化。
-自然資本資金ファシリティ(Natural Capital Financing Facility:NCFF)を設置し、気候変動適応・グリーンインフラ・生態系支払いなどに対応。
-さらなる資源動員には各セクターでの主流化(社会経済的可能性の検討・グリーン経済など)が重要。

[SBI1] (5/2) NGO会合

2016-05-02 23:02:01 | 生物多様性
○NGO会合
 今回はNGO戦略会議が無かったため、今日が初顔合わせとなりました。参加者は14名で、SBSTTA20から継続して参加している方がほとんどのようでした。会場は今回もICAOのNGOルーム(Room D)です。日本からは道家さん(日本自然保護協会/国際自然保護連合日本委員会)、佐藤さん(国際自然保護連合)、柏木さん(ラムサールネットワーク日本)、稲垣さん(生物多様性わかものネット)、私、の計5名でした。

・自己紹介
 各自が所属団体・国・SBIにおける興味について話しました。ほとんどの方は以前のSBSTTAやCOPでもお会いしたことがありました。

 以下、議題毎に出た意見をご紹介します。

・SBSTTA20の振り返り
-先週の議論はとても早く終わった。
-合成生物学の議論ではオーストラリア・ブラジル・ベルギー・カナダが主に発言。「新規・緊急案件ではない」と主張し、議論が進まないことを気にする必要がある。
-生態系再生については意見が分かれておりブラケットがついている。

・SBIでの提言方法について
-提言をする際には、まず締約国の参加者に話をし、本会議で発言すると良い。その際には彼らが描いている大きな計画を自分たちの取り組みが支援できる、という姿勢が良い。
-市民の声を決議に反映するには、a)文書の特定箇所に言及する、b)文に書いて示す、c)興味ある国に個別に相談する、というやり方が効果的である。
-1~2ヶ国支援してもらえる国を見つけたら、CBD事務局(SCBD)に支援を求めると良い。ネゴシエーションの中に反映することも考えると良い。
-いろいろなやり方があるが、一つに絞るべきではない。

・今日の議題
-議題5&6についてはバイオセーフティの連絡会議に参加したのでフォローする。
-リスクアセスに関する長期観測をフォローする。
-議題4をフォローする。

・オープニングステートメント
-締約国の参加者に考えさせるコメントにしたい。
-ポイントを「順守メカニズム構築」、「先住民族および地域コミュニティへの十分な支援」とするのが良い。
-条約の実施において政策が主導するよう盛り込みたい。
-是正措置について言及したい。
-議論がビジネスセクターに偏らないようにしたい。

[SBI1] (5/1) 会議準備・自然観察

2016-05-01 23:01:01 | 生物多様性
一般社団法人CEPAジャパン(CEPA-J)の立場で生物多様性条約(CBD)の条約実施補助機関(SBI: Subsidiary Body on Implementation)の第1回会合(2016年5月2日~6日)に参加するため、昨日からモントリオール(カナダ)に来ています。

 SBIは2014年に韓国ピョンチャンで開催されたCBD第12回締約国会議(COP12)の決議に基づき、CBDの構造とプロセスを効率化するため、その実施評価において締約国を支援することを目的として設立されました。CBDだけでなくカルタヘナ議定書・名古屋議定書も含め、その実施状況について科学技術的『以外』の観点からCOP及び補助機関に対して助言します。
#ちなみに科学技術的な助言は科学技術助言補助機関(SBSTTA: Subsidiary Body on Scientific, Technical and Technological Advice)が担っています。先週4月25日~29日には、同じくモントリオールで第20回会合(SBSTTA20)が開催されました。

 SBSTTAの際は会期前日に国際的なNGOの緩やかな連携組織CBDアライアンス(CBD Alliance)主催のNGO戦略会議があり、SBIでも開催されるだろうと思っていました。ところが、SBSTTA20から継続して参加している人が多いせいか、NGO戦略会議は開催されないということが今日になって分かりました・・・。

 丸一日空いたので、SBI文書について推奨決議文案を中心に確認しました。会議で主に議論される公式文書が34件、その参考となる情報文書が54件出ています。全部を読むのはとても無理なので、興味がある議題に関連する文書を中心に読み込みました。以下の点に関する議論に注目したいと思います。

UNEP/CBD/SBI/1/2
"PROGRESS IN THE IMPLEMENTATION OF THE CONVENTION AND THE STRATEGIC PLAN FOR BIODIVERSITY 2011-2020 AND TOWARDS THE ACHIEVEMENT OF THE AICHI BIODIVERSITY TARGETS"
・2015年が達成目標年だった愛知ターゲット10について、本文に記述があるが推奨決議文案には無い。

UNEP/CBD/SBI/1/5
"STRATEGIC ACTIONS TO ENHANCE IMPLEMENTATION OF THE CONVENTION AND THE STRATEGIC PLAN FOR BIODIVERSITY 2011-2020"
・P14のパラ10-14にビジネス関連の記述があり、自然資本会計、価値算定を意思決定に盛り込むことを呼びかけている。また、価値づけなどの支援を政府・事務局長に求めている。

UNEP/CBD/SBI/1/5/Add.2
"STRATEGIC ACTIONS TO ENHANCE MAINSTREAMING OF BIODIVERSITY: CROSS-CUTTING ISSUES"
・P4-5 para17に法的枠組み、para18-19に生態系価値評価に自然資本プロトコルなどビジネス関連、para20に持続可能な消費と生産、の記述がある。
・P6に持続可能な利用、para24にCEPA、para25にツール活用不足、の記述がある。
・P8にビジネスセクターの役割について記述がある。
・P11 para50に都市の生物多様性の重要性について記述がある。
・P12 para58に主流化におけるビジネスの貢献について記述がある。
・市民セクターやNGOとの協業について記述が無い。

UNEP/CBD/SBI/1/6
"Capacity-building, technical and scientific cooperation, technology transfer and the clearing-house mechanism"
・P17 para3(a)~生物多様性教育について記述がある。

UNEP/CBD/SBI/1/9/Add.1
"Options to enhance synergies among the biodiversity-related conventions"
・P10 para33~コミュニケーションと啓発について記述がある。


それから、これまで行ったことが無かった近くの林に自然観察に行ってみました。林の入口には生物多様性保全に関する看板があり、残された自然を大切にしようという意識が感じられます。わずかですが雪が残っているところがあり、木の芽はまだ固く、全体的には早春という感じです。道路に近いところにはSiberian Squill(Scilla siberica)という小さくて青い花(一部には白い花)の群落がありました。林の中にはカタクリのような葉とつぼみの群落が沢山見られました。Trout Lily(Erythronium americanum)という名前で、黄色い花を咲かせるそうです。これから少し暖かくなるようなので、一週間の滞在の間に咲いてくれることを期待したいと思います。