ゆうらさんのパピーのころからのトレーニング。
それは「褒めて教える」というもの。
だからといってあまやかしているわけとは違います。
いけないことしたときは、それはだめ、いけないといいます。
でも声を荒げたり、強く言ったりしません。それでも案外伝わるものです。
というか、いけないことをさせない環境作りをすること。
失敗させないことが大事。
失敗しないということは、必然的に「いいこねぇ」と褒めることが増えるわけです。
いけないことや失敗したときは、黙ってスルー。
次にむけて、どうしたらいけない行動をしないか、させないか。
飼い主が考えることにしています。
だってそのいけない行動というものは、ほとんど犬にとっては本能でしていることが多い。
だから犬にとっては、まちがいでも失敗でもないわけです。
それをされると困るのはニンゲンの都合なわけで。
こちらの都合にあわせてもらうわけだし、ずっと一緒に暮らすのだから。
おたがいすこしでも気持ちよく、楽しくわかりあえるのがよいと思うわけです。
ゆうらさんの場合。
トレーニングのおともは、飼い主が「おりこうさん、そうそう、上手だねぇ」と
嬉しそうにいう誉め言葉と、ちょっとおいしいおやつだけです。
特別なものは使っていません。
それでも世間のいう問題行動はほとんどないですし、自ら私を見つめてきます。
気持ちも通いあっていると思います。
最近、近所の大型犬のパピーちゃんがトレーニングをうけているのですが。
ふつうのカラーから始まり、落ち着かないのでチョークカラーになり。
それでもだめだからとスパイクチェーンを装着するようになりました。
トレーナーさん曰く「暴れすぎるからスパイクじゃないとだめ。ずっとスパイクをつけるように」と言われたらしい。
ここからはあくまでも私の考えです。
スパイクチェーン。
いけない行動したら「いけない!!」と強く言ってぎゅっと締め付ける。
スパイクの先が首に刺さって痛いからその行動をやめる。
というものと理解しています。
私的にはこの方法、嫌いです。
スパイク使わないと教えられないというトレーナーさん、技量を疑います。
吠えたら締める。とびかかったら締める。引っ張ったら締める。
痛いからそのときは行動は止まると思うけど。
その場しのぎにならないのでしょうか?
原因の根本にたいしての解決にはならないのでは?
締め付ける飼い主に対して警戒心を持たせることにならないのでしょうか?
痛いことするから、それがいやだからいうことを聞こうなんて犬が思うようになったり。
いつも飼い主の様子をうかがうようになったら。
寂しいじゃないですか。
例えば、ゆうらさんが走ってくる車に吠えそうになった。
なので車とゆうらの間に私が入って、車ではなくて私に注目させるようにして。
吠えずに車をスルーできたら「おりこうさん」と褒めてフードの一粒でもあげる。
これを繰り返すことで、車が来たら、かーちゃんを見る、褒められた、おやつもらった。
車よりこっちのほうがたのしいじゃん?と覚えて吠えなくなる。
パピーさん。
車に向かって吠えさせる(絶対吠えるとわかっているけど飼い主は何も対処しない)
案の定吠えたら「いけない!!」と強くいいつつ、スパイクをぎゅっと締める。
犬は痛いから当然やめる。そうしたら「そういいこ」と褒めておやつをあげる。
車きた、吠えたら痛いことおきた、痛くて吠えられない、褒められた、おやつでた。
たぶん、褒められておやつがもらえたというより。
吠えると痛いことがおきるという恐怖感を覚えてやめるようになる。
のだと思う。
最後に褒めてフードをあげるから両者は似ている。
でも違うのよね。
ゆうらさんの場合は、失敗させずによい行動に導いてしまう。おたがい気持ちよく過ごせる。
パピーちゃんの場合は、いけないことをしたら悪いことが起こるよ、ほら痛いでしょ?
だからいいこにしなさい。
痛い目にあわないとおいしいおやつにもたどりつかない。
回り道だ。
きっとトレーナーさんは「結果、痛い目にあわずに済むことを学習して、悪い行動をおこさなくなるからいいのです」というのでしょうね。
最期に褒めてるんだから「褒めて教えている」っていうのかもしれないな。
なんかうまく言えないけど。そうじゃないよねぇ。
結果同じというならば。同じ結果にできるのであれば
痛い目にあわないほうがずっといい。
犬とずっと楽しく、信頼しあって暮らすために。
道具にたよらないトレーニング。選んでほしいと思います。
問題行動しなければ良い子、というわけではないですから。
自分の犬と向き合って、そのこのことをよく考えて。
痛みや怒りのないなかで、すくすく育っていけるように。
方法はあると思います。
私はミュウさんを育てるとき、最初は本に頼ってました。
のちにテリー・ライアンさんの講義に何度か出席して。
目からウロコ。
ミュウさんに、間違ったこともしていたことに気づきました。
それでも穏やかな成犬に育ったので、ミュウさんには感謝と謝罪の気持ちです。
テリー先生も叱らず、犬のことも尊重し、犬の体や気持ちに負担のかからないトレーニング方法です。
ゆうらさんの初めてのトレーナーさん、ダップ兄さんの飼い主。
西川文二先生のトレーニングルームのスタッフさんの河原インストラクター。
同じような教え方です。
その後も何人か遊び感覚で、違うトレーナーさんの主催するトレーニングにも参加しましたけど。
良い行動に導いて教える、というところを選んで行っていました。
少しまえ、テリー先生が来日して河原インストラクターさんも一緒に
「チキントレーニング」なるものを開催しました。
鶏にクリッカーを使ったトレーニングをするという、なんともかわったもの。
海外ではよく行われるらしい。
鶏によい行動をクリッカーを使って教えるという、トレーナーさん対象の講義だったようです。
犬のトレーニングと重なる部分があるそうです。
何日かかけて、クリッカーし続けたら鶏も覚えるそうです。
鶏だってできるんだから。
犬だって根気よくやればできるようになる。わかるようになる。
痛い道具は絶対必要ないよ。
チキントレーニング。
Can!Do!'s Blog
http://yapblog.jp/candodogschool/
カテゴリーKawaharaのひとりごとのなかの
「チキンキャンプのお手伝いに行ってきました」を見てください。
テリー先生、白髪がきれいになったなぁぁ。