2004.08.06
フィッシングと副印鑑の廃止と「捨て印」 [コラム]
>上記ページより引用
セキュリティの観点から、副印鑑を廃止するところが増えている。
すでに副印鑑が押された通帳には保護シールを貼るように顧客に
要請し、通帳を処分する場合は必ずシールをはがしてから印影を
消すように指導される。
しかし面白いのは、こうした厳格な処置を施す一方で、ほとんどの
金融機関が顧客に対して契約書類などに「捨て印を押してください」
と当然のように求めて いることだ。
元来捨て印は間違いを訂正するために押すのであって、記入内容に
間違いがなければ不要のはずである。
しかし、わが国では、事務手続きを円滑に するためにあらかじめ
訂正印をもらっておくという慣わしがある。
つまり、「記入が間違っていた場合にわざわざお越しくださらなく
てもこちらで直せるように しておきますよ」ということである。
>引用終わり
「捨印」というキーワードで
google検索すると出てくる内容は、
「相手に訂正権を合法的に与える危険な行為である」 というものか、
捨印の必要な帳票に関するものが多い。
悪い制度だが実務上は便利、という実態がここからも読み取れる。
体験的にいうと、本人が間違えずに書けるのは氏名程度であり、
ミスを前提としない解決策が実態にあっていないと思う。
捨印制度は、受付側 (例えば金融機関) が、便利さ故に廃止に
ついて真剣に考えていない側面もある。
記入ミスに関しては、書式改善等の努力が必要と思うし、捨印と
いうあまりにも包括的すぎる制度でなく、記入ミスに関する訂正範囲
の限定の明文化を伴った制度に改善していくことが必要だと思う。
p.s.
印鑑という制度そのものが有効な認証手段でなくなっている。
通帳への副印廃止の背景には、ちょっとしたスキルで、精巧な印影
が簡単に作成できるという時代背景がある。
こうなってくると印鑑証明書制度も、せめて証明目的を限定した
取り扱いにしないと怖い気がする。