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インターネット巡回生活

ほぼほぼ、書きなぐり雑記かも

2013年度放送大学(大学院) 新設科目

2012-11-24 | 日常
ヘルスリサーチの方法論('13)
健康や保健医療に関する研究には、基盤となるアプローチがあるのと同時に、多様な研究方法が存在する。調査研究について大別すれば、量的研究や質的研究があり、またそれらを組み合わせた方法論的トライアンギュレーションも存在する。また、たとえば量的研究においても、介入的研究や質問紙による調査、WEB 調査なども存在する。本科目では、研究遂行のためのガイドとなるべく、健康や保健医療の研究のアプローチの基礎について概略を紹介し、一部の方法については具体的に言及する。保健・医療・看護・健康に関連する学生をコアターゲットとして考えているものの、福祉、生活、心理、教育、社会など、幅広い領域の学生も受講できるよう、また内容的にも各自の研究に十分役立つよう、工夫してある。
※他の生活健康科学プログラム関係の科目と並行して学ぶことが望ましい。

カリキュラム編成論('13)
本科目は、学校におけるカリキュラム編成の理論と方法について解説することをねらいとしている。理論面においては、歴史的考察をふまえながら、カリキュラム統合、編成法の類型、基盤におく学力観、学年発達等の視点について検討する。一方、方法面においては、学校を基盤としたカリキュラム開発に焦点をあてて、今日の学校が課題としているカリキュラム編成の方法について、実践事例を豊富に紹介しながら解説する。具体的には、習得・活用・探究の連携、言語活動の充実、総合的な学習の時間、教科横断的なカリキュラム編成、カリキュラム・マネジメント等の視点から考察する。さらに、海外のカリキュラム編成の最新動向についても実践的な解説を加える。
※教職科目「教育課程の意義及び編成の方法」に対応しているため、学校での実践事例を豊富に紹介して具体的な解説を行うので、理論と実践を関連付けながら理解することが望ましい。各回で紹介する参考文献については、できる限り読むようにすると理解を一層深められる。予備的知識は特に必要としないが、学校のミドルリーダーとしての当事者意識を持って臨むことによって、より実践的な知識を得ることができるようになっている。もちろん、若手教員や学校関係者以外の受講も歓迎する。

臨床心理面接特論('13)―心理療法の世界―
心理療法を行う臨床心理士には、外科手術のためのメスも、化学的に身体(脳)に働きかける薬も与えられていない。基本は、クライアントの心身が訴える声に耳を傾けること・セラピストの心身で受けとめること。しかし、この「心身が訴える声に耳を傾けつづけること」が如何に困難な営みであるか、そして、逆に、「一人の生きた人間(セラピスト)が、長期間にわたって耳を傾けつづける・受けとめつづけること」によって、クライアントの心身がゆっくりとではあるが、確実に「変容」の歩みを始めるものであることを、30 章(4単位)にわたって詳細に論じる予定である。

障害児・障害者心理学特論('13)
様々な障害のある人に臨床心理学的援助を提供するに当たって必要な基本的知識を全15 回にわたって講義する。各障害について理解するために、先ず、障害の概念(状態像)やアセスメントの方法について説明し、さらに、発達的視点からみた障害のもつ意味、社会的視点からみた障害のもつ意味について説明し、障害のある人の心理学的援助のあり方について講義する。

日本の技術・政策・経営('13)
日本は、科学・技術立国を国の経営方針として、科学・技術により産業を振興し、国民生活の向上を図ろうとしている。国の政策は、どのような分野を推進し、それに関して基礎科学や基盤技術が、大学や産業においてどのように整備されていくのか、その現状を知るとともにその課題を考える。この科目は、日本の産業技術の歴史と現状からこれからの技術のための政策とそれを実現するための経営について、大学院で研究する上での手がかりを提供するものである。そこでは、科学・技術政策と産業の重点分野の動向及び研究開発支援体制を主に、政策から推進体制さらにその成果までを総括的に扱う。

自治体ガバナンス('13)
分権改革後の自治体は、自治体運営(ガバナンス)の主体としての責任がますます大きくなりつつある。他方で、財政悪化という条件の下で自治体の取り得る政策選択肢も無制限ではない。こうした状況にあって、自治体がいかなる住民サービスをどの程度提供するか、その政策システムを構築するかは、自治体の政策当局のガバナンスの課題である。政治学・行政学の研究成果を活かしつつ、現場の実験的試みも紹介しながら、この主題に取り組む。
※自治体の直面する諸課題について、性急な回答やノウハウを求めることよりも、理論的・歴史的な考察を踏まえつつ検討することが望まれる。その意味では、学部の政治学・行政学関係の諸科目を履修していることが望ましい。

環境工学('13)
[自然環境科学プログラムと共通]
環境工学は、環境問題の解決手法開発の学問である。環境問題そのものは、過去半世紀の間に大きく変化し、従ってその問題解決のための考え方も変化し、従来の工学という枠にとどまらず、理学、農学、医学のような理系学問のみならず、社会学、経済学、法学のような人文系の学問も含めた総合的な解決策が求められるようになってきた。この意味では、環境工学には単なる個別の技術開発のみではなく、望ましい環境像を実現するための総合的なシステムの確立までもが求められている。本講義では、環境問題の認識方法から始まり、現在重要と思われているいくつかの分野における最先端の研究がどのように行われているか紹介し、総合的な見方を身につける助けとしたい。


美学・芸術学研究('13)
美学は、美とは何か、を考える学であり、芸術学は、芸術とは何か、を考える学である。美は、芸術に限らず、自然にも存在している。本講義は、自然美にも言及するが、考察の主体を芸術美におき、芸術が、文化の総体と深く豊かに関わっていることを、具体的芸術作品に即しながら、詳しく考察する。前半においては、全体に亘る体系的な考察を行い、後半においては、世界史上初の本格的美術批評家であったディドロの美学・芸術学の深く豊かな意義を明らかにしてゆきたい。
※本講義は、1997年より開講された学部講義「芸術の古典と現代」と、前半において、重複している部分があるが、この講義は、大学院が設置されていなかった時代に開講された講義であり、内容的には、大学院に相当するレベルのものを多く含んでいた講義であった。もちろん、本講義は、この学部講義と異なるものを多く含んでおり、また、重複部分においても、多くの改訂・増補がなされている。かつての「芸術の古典と現代」を受講された方は、この点に留意されて本講義を受講して戴きたい。
※関連科目
 学部「芸術史と芸術理論('10)」、「社会の中の芸術('10)」、「舞台芸術への招待('11)」

アフリカ世界の歴史と文化('13)-ヨーロッパ世界との関わり-
この科目は地域文化研究III を引き継ぐもので、前回ヨーロッパの歴史と文化という枠組みのなかで「旅」をキーワードとして考える科目であったが、今回は「ヨーロッパとアフリカ」という視点から、古代ギリシア・ローマの時代から現代まで、ヨーロッパとアフリカとの関係をさまざまなテーマで考えていきたい。地中海を挟んでヨーロッパとアフリカは古来、密接な関係を築いてきた。近代にはその関係が一方的な支配・被支配、奴隷制の展開、植民地化といった不幸な関係に変質していった。それぞれの時代にヨーロッパがアフリカをどう見ていたか、またアフリカがヨーロッパに対してどう関わってきたかを歴史学、文学、人類学などさまざまな分野の学問を動員して考察する。
※関連科目
 学部「地中海世界の歴史(’ 09)」、「ヨーロッパの歴史と文化(’ 09)」

ことばとメディア('13)―情報伝達の系譜―
ヒトは、ことばによるやり取りに、様々なメディアを用いることで、その範囲を拡大・多様化してきただけでなく、本質的な変革を多岐にわたって成し遂げてきた。
ヒトが用いてきた、そして今用いている様々なメディアの実際例を取り上げ、それを、ことばによるやり取りという観点から分析・解説し、メディアとことばの関係を示すことによって、ヒトとヒトとの間の伝達の様々な容体の本質を考え、ことばによって支えられてきた、社会や文化の一端を考える手がかりを提供する。
※「メディア」という言葉が科目名に入っているが、マス・コミュニケーションを中心的に扱う科目ではなく、様々な媒体(=メディア)とことばの関係を扱う科目である。

音楽・情報・脳('13)
情報学の進展は、音楽をはじめとする文化的事象を、科学的な研究の対象とすることを可能にした。とくに脳科学と連携したその成果は大きく、「音楽とは何か」といった本質的な問題を考察する新しい材料が多出している。そこで、この講義では、最先端の情報学と脳科学を応用して、音楽に対する情報学ならではのアプローチの成果を学ぶ。主任講師らがこれまで蓄積してきた音響映像資料を多用し、一部スタジオでの実演を取り入れ、体験性情報を重視した講義とする。

ソフトウェア工学('13)
今や情報システムは、電気・ガス・水道から交通システム、通信システム、あるいは経済関係の活動まで、ありとあらゆるものを支えるものとなっているが、その本質は、情報処理機械、すなわちコンピュータの中で稼動しているソフトウェアが担っている。ここでソフトウェアは一種の抽象概念であり、目に見えるものではないために、その存在は、その作成や運用に携わっている人々以外にはほとんど意識されることがない。ましてやその複雑さや構築の困難さに思いが及ぶこともないのが実情である。本科目では、このように特殊な存在であるソフトウェアをどのように作ればよいかという問題と対峙している「ソフトウェア工学」について学ぶ。
まず最初にソフトウェアの作成が「工学」を必要とする程に難しいタスクであることを学んだ後、ソフトウェア工学の概要をその発展の様子を含めて理解する。
情報学プログラムの学生を主なターゲットとするが、ソフトウェアやソフトウェア工学に関心を寄せる他コース・プログラムの学生も興味をもって理解できるように、先端的な内容も含めて平易に解説する。

研究のためのICT 活用('13)
大学(院)の研究において、インターネット等の情報通信技術(ICT: Information Communication Technology)を活用することは必須の時代になっている。本科目では、情報学分野を中心に、研究の方法論を講ずる中で、研究のプロセスのさまざまな場面で役立つ情報通信技術を紹介する。研究とは何か?研究方法論とは何か?ということを絶えず意識しながら、各種の技術やツールの意味について考察を加えたい。
※関連科目
 「デジタル情報の処理と認識('12)」、「情報機器利用者の調査法('12)」

現代物理科学の論理と方法('13)
物理学は、物質と時空を研究対象として、普遍的な法則性の理解を深めてきた。その過程で、特定の研究対象だけに限らず、対象の空間・時間スケールを超えて異なるスケールで有効な様々な物の見方(論理)や方法論が発展した。本科目では、従来の科目の一般的分類にとらわれずに、広い範囲で有効性を持つ物理科学の基礎的な考え方・方法論とその具体的応用に焦点を当て、物理科学の基礎としての現代物理学の神髄について最先端の成果や将来の展望も含めて、大学院科目ではあるが、初学者が入門しやすいように工夫した講義を行う。
※物理学全般について、放送大学学部共通科目の「物理の世界」程度以上の理解があることを最低限の前提とする。放送大学学部専門科目、「力と運動の物理」、「現代物理」等を履修したのと同等レベル以上の知識や運用力があるのが望ましい。
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2013年度放送大学 新設科目

2012-11-24 | 日常

運動と健康('13) 旧(運動と健康('09))
近年、少子高齢化社会を迎え、生活習慣病の予防や体力の保持増進を目的とした、スポーツの普及にはめざましいものがある。一方で、生活の質の向上、あるいは心の豊かさを求めてスポーツに携わる例も増えており、身体的、精神的に果たすスポーツの役割はいっそう高まるものと思われる。本講義では、からだを動かすことの重要性について述べるとともに、スポーツを安全に、楽しく、効果的に実施するために知っておきたい、からだの構造や機能について、運動生理学的ならびに身体運動学的な基礎知識と課題を提示する。


市民のための健康情報学入門('13)
私たちが健康的な生活を進めていくうえで、「情報」は必要不可欠なものとなっている。生活を送る上で私たちは様々な選択に迫られるが、こうした選択(意思決定)を助けてくれるのが情報である。かつて健康に関する情報は一部の専門家の手に握られており、私たち市民の手に渡るのは新聞やテレビや雑誌などを通じてしか手に入れることができなかった。しかし昨今はインターネットの発達によって大量の健康に関する情報を手に入れることができるようになり、よりよい意思決定に結び付つけるべく情報を見極めなければならなくなった。その一方で、私たち市民は保健医療のサービスを受ける際も、主体性を求められ、かつてのように医師をはじめとした専門家の判断に任せるのではなく、賢いサービスユーザー、良識ある一個の社会人として判断し行動することが求められるようになっている。この授業では、受講者が一社会人として健康に関する情報を探し、理解し、活用する力として近年脚光を浴びているヘルスリテラシーを身につけるべく、換言すれば「健康を決める力」をつけるべく、「情報」から「保健医療」さらに「コミュニティ(共同体)」にいたるまで健康にかかわる意思決定に役立つ知識やものの見方・考え方、そしてスキルを習得することをねらいとする。 本授業内容は放送授業「健康と社会('11)」における学習内容の生活実践的な側面も含む。併せて受講することをお勧めする。

国際理解のために('13)


高校までに世界史を勉強しなかった層を対象とする。国際理解のための基本知識を内容としている。二部構成で第一部は世界の宗教を語る。具体的にはユダヤ教、キリスト教、イスラム教、そしてゾロアスター教を紹介する。こうした宗教のつながりを強調する。さらに、それぞれが、どのような世界観を教え、どのような生活規範を求めているかを論じる。その宗教の信徒に敬意と理解をもって接触できるようにするためである。 第二部では、東アジアの国際情勢を紹介する。そして領土問題とは、何なのか、なぜ発生するのか。そうした、領土問題理解の前提となる知識を提供した後に、日本の抱える領土問題について論じる。ここでも、対立する議論の優劣ではなく、どのような主張が展開されているのかを、淡々と述べる。第二部が、全体として世界の中で日本の置かれた地位を理解する背景知識となれば幸いである。


遠隔学習のためのパソコン活用('13)
放送大学の学生が家や職場で学習するうえで役立つパソコンやインターネットの活用方法を基礎から学ぶ。この授業を受講することで,キャンパスネットワーク,システムWAKABA,図書館の電子情報源等の学内情報通信システムを活用できるようになる。また,パソコンソフトを駆使して図表の作成,文書作成,プレゼンテーションをできるようになる。その結果,レポートや発表の質向上が期待できる。基本的なパソコン操作とソフトウェア活用技法,情報検索技法を習得すると,日常生活でもパソコンを活用できるようになる。この授業の通信指導については、郵送を用いず、 問題の掲載と提出ともWebを用いて行うこととするため、 基本的なパソコン操作を身につけることが必要となる。


英文法 A to Z('13)
英語文法を基本から解説する。中等教育において英語に力を入れなかった人、英語を学ぶ機会のなかった人などを対象とする。全15回の講義の各章において、重要な文法事項を導入し、練習問題を解きながら英文法を習得する。放送授業においては、東京大学准教授のロジャー・グレン・ロビンス氏にゲストとして参加していただき、例文の朗読や文法の説明をしていただく。


生活者のための不動産学入門('13)
わたしたちの生活は、不動産を基盤に支えられている。しかしながら、そのための学問を一般的には身につけていない。十分な不動産知識をもっていないがゆえに、例えば「住宅売買で失敗する」「賃貸住宅でトラブルになる」ことをはじめとし、「敷地分割して住宅を建てる」など、自分たちが知らないうちに不動産を巡る被害者になるとともに、加害者にもなっている。安心して居住できるすまい・まちの実現には国民一人一人が不動産学を身につけることが必要である。生活者の視点から、生活に身近なテーマを、すまいを中心に取り上げて、不動産学の基礎を享受する。

事例から学ぶ日本国憲法('13)
我が国の最高法規である日本国憲法の基本構造、全体像および具体像について、理論的な観点だけでなく、具体的な事例や設問にそくして検討する。たとえば、日本国憲法が第8章で定める「地方自治」については、「地方分権の一環として、広域行政に対応すべく『道州制』が主張されることがあるが、都道府県を統併合して道州にすることに憲法上問題はないか」といった設問を立てて、この設問に対する解答を導き出すために必要な知識や議論を検討する形で講義を進める。ともすれば遠い存在と受けとめられがちな日本国憲法を身近なところで理解することを試みたい。


疾病の回復を促進する薬('13)
病気によって身体の正常な機能が障害されてしまった場合に、治療の一つとして薬が使われる。薬はいろいろな作用機序によって薬効を発現し、疾病の回復を促進する。その一方、 副作用として逆に身体に有害作用をもたらすこともある。この講義では、薬が効果を発現する仕組みを理解することに加えて、薬が医療の中でどのような役割を担っているか、また薬が有効にかつ安全に使われるために、医師・看護師・薬剤師などがどのように協力しているかを理解する。この授業は、看護師学校養成所2年課程 (通信制) に対応可能な科目としても作成されている。


睡眠と健康('13)
睡眠と覚醒によるリズムは生命現象の基盤にあり、睡眠は栄養や運動と並んで、健康を支える重要な要素である。したがって、睡眠は健康の維持増進に関わるライフスタイルの改善に必須であるばかりでなく、労働環境の改善、疾病予防や事故防止にとっても重要であると考えられる。新しい学問体系として、2002年に睡眠学は日本学術会議から提唱され、認知されつつある。本科目では、健康に関わる睡眠について、眠りのメカニズム等に関わる科学的アプローチ、睡眠に関連した疾病等の医学的アプローチ、睡眠障害の社会に及ぼす課題等の社会学的アプローチにより構成されている。


宇宙を読み解く('13)
宇宙とは、私たちが住む世界そのものであり、人間存在の根源である。本講義は、理系・文系を問わず、宇宙というものの基本を理解してみたいという広い要望に応えるため、現代に生きる地球市民のための宇宙の教養・総合的な入門講座として組み立てた。人間と宇宙との古くからの関わりにはじまり、太陽系の新しいイメージ、天体物理学の基礎、宇宙という巨大なスケールの把握の仕方、現代の宇宙観測とそれが明らかにした多彩な天体の世界、謎のダークマターやダークエネルギー、膨張宇宙の直感的把握と理解の極限まで。人間は奥深い宇宙にどこまで分け入ったのか、また現代科学は宇宙をどこまで・どのように読み解いているかを、分かり易く講義する。


惑星地球の進化('13)
地球は火星や金星などと同じ太陽系の一つの惑星ですが、豊かな水の存在と生命活動が他の惑星との違いを際立たせています。長い時間軸で見ると、地球環境はいつも穏やかだった訳ではありません。微粒子、微惑星の衝突合体によって形成された惑星地球は太陽エネルギーや潮汐・小天体の衝突などの外因的エネルギーと地球内部の放射性核種の壊変に由来する内因的エネルギーによって駆動され進化・変動してきました。
生命の出現と生物圏の発達により惑星地球の進化はさらにダイナミックなものとなりました。本講義では、ダイナミックな地球を理解する上で特に重要な項目について詳しく解説し、惑星地球の進化をたどります。


計算事始め('13)
情報の処理の基本は,抽象的な概念である情報の表現と,その表現に対する系統立った変換のやり方及びその性質の把握である.本科目では「計算」というキーワードでこれら全体をカバーする統一的な視点を学ぶことを目的とする.具体的な内容としては,数の概念,性質,扱い方,それに現実世界との対応などを学んだあと,様々な種類の計算について,その表し方や計算方法について調べる.とくに,情報概念についての人間の発達段階に応じた認識の様子や,計算手順の自然言語表現などについて詳しく学習する.人間の情報処理の基本原理に関する内容なので,特定のターゲットはなく,社会人が共通にもつべき素養を学習する.

デジタル情報と符号の理論('13)
情報科学の基礎知識として、確率論に基づいて情報を数量的にとらえたり、分析する手法を学ぶ。さらに、デジタル情報に関する本質的な理解を深めるとともに、デジタル情報の処理モデルを学ぶ。また、文字・音声・画像・動画などの様々なマルチメディア情報がどのようにデジタル情報に変換されているかを学び、その変換方法によってデータ量を圧縮したり、伝送時の誤りを検出できたり訂正できたりすることを理解する。
※確率論、指数・対数関数、Σ(シグマ)についての数学的な内容を含むので、講義中でも簡単に復習はするが、事前に高校数学の理解が必要である。


英語の軌跡をたどる旅('13)-The Adventure of Englishを読む-
英語の歴史について書かれた文献をテクストにして、中級程度の英文の読解の練習をする。併せて、英語という言語の歴史的変遷に関する知識も受講者に身につけてもらうことを目的とする。MelvynBragg, The Adventure of English (London: Sceptre, 2004) からの抜粋を使用する。

初歩のスペイン語('13)
重要な文法事項にポイントを絞って、スペイン語文法の初歩を解説します。次いで、練習問題を解いたり、実際の場面で使えるオリジナルの会話文を学習したりしながら、文法知識の定着・応用をはかります。練習問題は、授業中に解いて説明を加える基本的なものと、余力のある人が各自で取りくむ自習用の2種類を用意し、同じく自習用として、リスニング練習も各回に付けました。さらに、スペイン語圏の国々の文化に親しんでもらうため、スペインやラテンアメリカの音楽をはじめとする文化を紹介するコーナーを設けます。


新しい住宅の世界('13)
一般の人びとを対象に、都市における一戸建ての住宅を中心的にとりあげながら、現代の住宅にまつわる問題を、建築家の目から多角的・総合的に紹介することを目標とする。近来、生活レベルの向上にともなって、住宅の性能も向上し、住宅において消費されるエネルギーは増大の一途を辿っている。このため、住宅における消費エネルギーが、地球環境に与える影響が問題視されるようになり、サステイナブル(持続的)な住宅のあり方についても、広く議論されるようになっている。とはいえ、近来の住宅をつくる技術や生産組織は、きわめて複雑多岐をきわめる上に、できあがった住宅に住む人々の家族構成やライフスタイルも、多種多様になっている。さらには、住まいの集合が生み出すコミュニティのあり方も変化に富んでいるため、サステイナブルな住宅のあり方を理解するのは、それほど容易なことではない。しかしながら、サステイナブルな住宅の成り立ちを総合的に把握し、これからの住宅のあり方を、住み手の立場から再編成することは、今や喫緊のテーマになっているように思われる。具体的には、現代の住宅が辿ってきた歴史、その中で建築家が果たしてきた役割、現代の住宅における家族や生活様式の変化、戸建住宅の集合化とコミュニティの関係、住宅を秩序づける寸法、プロポーション、装飾などの美学的な視点、住宅をつくる材料・構法・設備などの最近の状況、省エネルギーや長寿命などのサステイナブル・デザインの考え方、住宅を供給する工務店やハウスメーカーの体制、住宅と風土や地域性の関係、住宅と街並の景観の関係など、さまざまな問題を解きほぐし、問題相互の関係を探りながら、現代における住宅の問題を、総合的に把握していく。とりわけ、2011年3月11日の東日本大震災は、これまでの住まいのあり方に対する考え方を大きく変えようとしている。震災後の仮設住宅や復興住宅についても考えながら、以上のような問題を再検討してみたい。


リハビリテーション('13)
疾病構造の変化や高齢化社会をもたらした現代において、医療・福祉・健康の広い領域でリハビリテーション医療の必要性が高まっている。本講義では、医師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士にとどまらず、リハビリテーションチームとして関わる専門職種(看護師や義肢装具士、社会福祉士など)に向けてリハビリテーション医学の知識や技術を分かりやすく解説していく。


障がいのある生活を支援する('13)
障がいに関連する事項を取り上げる。障がいの意味づけは、本人の機能障害、活動制限、参加制約の程度だけでなく、本人自身の障がい者観、さらに世間の人々の障がい者観も影響する。この講義では、障がいの定義、障がい特性、障がい者観に影響与える思想、障害に関する法律や制度、障がい者への支援内容などを明らかにする。


認知心理学('13)
認知心理学は、人間の心の働きを情報処理プロセスとして理解しようとする心理学です。人間は、目や耳などの感覚器官から環境についての情報を入力し、それを選別したり、貯蔵したり、加工したりして、環境に適応するための行動という形で出力します。この授業では、そうした情報処理のプロセスについて、認知心理学ではどのようなことが明らかになってきたのかを調べます。話の中心は、人間の情報処理の特色になっている高次認知(記憶・言語・思考など)です。また、目で見ることも手で触ることもできない心の働きをどのように研究するのかという研究方法の問題、あるいは、認知心理学の研究がどのように役立つのかという実用の問題についても考えてみることにします。


思春期・青年期の心理臨床('13)
思春期・青年期について、発達的側面・医学(病理)的側面などから捉え、その対応について概説する。大きく分けて、家庭・学校・社会のなかでの若者の姿を多角度からアプローチしていく。
※ 関連科目として、「心の健康と病理」「心理臨床の基礎」「心理カウンセリング序説」「スクールカウンセリング」「乳幼児・児童の心理臨床」をあわせて履修することをすすめる。


現代経済学('13)
現代の経済学の内容と歴史をアルフレッド・ノーベル記念経済学スウェーデン国立銀行賞(いわゆるノーベル経済学賞)の歴史を振り返る形で概観していく。ノーベル経済学賞は、1968年にスウェーデン国立銀行が設立300周年祝賀の一環として、ノーベル財団に働きかけ、設立された賞である。スウェーデン王立科学アカデミーにより選考され、ノーベル財団によって認定される。ノーベル経済学を振り返れば、現代の経済学の色々な顔が見えてくるはずである。



民法('13)
民法は、我々の日常生活に生じるさまざまな法的問題を規律する法律であり、財産法と家族法に大きく分けられる。本授業は、我々の生活においてとくに問題となる諸問題を取り上げて判りやすく論じることにする。なお、本授業では、財産法だけではなく、家族法についても論じることにする。とくに、結婚・離婚、相続は、契約や不法行為などの財産法上の問題と同様に我々のもとで生じ得る問題であり、民法という授業のもとで欠かすことができない問題だからである。本授業では、第1回~第13回で財産法について論じ、第14回、第15回で家族法について論じる。



現代の国際政治('13)
国際政治の風景を太いタッチで描く。本書の二つのキーワードは、アメリカとイスラム世界である。アメリカという視点からイスラム世界を、イスラムという視点からアメリカを語る。両者の視点の交わった点に浮かび上がってくる風景は、アメリカの一極覇権の衰退である。
 その衰退の大きな要因はイラクとアフガニスタンの戦争の負担である。イラクとアフガニスタンの経験を踏まえて、なぜ戦争が続くのかを考える。そして戦争の新しい形を紹介する。全体を通じて21世紀の国際政治の新しい風景を描きだす。
※ 『国際理解のために('13)』、『現代南アジアの政治('12)』、『初歩のアラビア語('11)』、『イスラーム世界の歴史的展開('11)』、『世界の中の日本('09)』、『異文化の交流と共存('09)』などの関連する分野の科目の履修が望ましい。



現代環境法の諸相('13)
本講義では、廃棄物問題を始めとする日本国内の身近なトピックを複数取り上げて、汚染者、近隣住民、政府、裁判所といった各アクターの「果たすべき役割」という観点から、現代環境法の姿を複眼的に浮かび上がらせる。具体的には、廃棄物処理法等個別の環境実体法のほか、環境リスクの探知と管理(環境計画法制、PRTR法制、環境影響評価法制)、行政的な義務付けとエンフォース(行政手続法制、行政強制法制)、司法的な義務付けとエンフォース(民事訴訟・執行法制、行政訴訟法制)を中心に、ケースを挙げて解説を加え、環境税制や景観保護といった最新の環境政策課題も含めて、今後の議論の方向を展望する。



日本政治外交史('13)
明治以降の日本「列島」を中心とした地域で生起した政治、外交についての諸問題を歴史的に考察する。特に、太平洋戦争前は、戦争と民主主義の関係に焦点を置き、太平洋戦争後は世界経済の中の日本政治の変容に関心を振り向ける。領土、地域、都市、資源といった政治を形作る社会条件にも目配りしつつ、この時期の政治を立体的に把握していく。


マーケティング('13)
マーケティングと一口に言っても、そこで扱われる範囲は多岐にわたっている。製品、価格、流通、プロモーションというマーケティング・ミックスの問題だけでなく、戦略的マーケティング、リサーチ、消費者行動、サービス・マーケティングなどのトピックも含まれてくる。本講義ではこのようなマーケティングの広がりを分かりやすい事例でもって説明していきたい。講義の終わりでは近年の関心事にもなっているブランド戦略、ソーシャル・マーケティング、リレーションシップ・マーケティングの在り方についても触れていく。
※「経営学入門('12)」を学んでおくことが望ましい。


国際経営('13)
経済のグローバル化は、中国、インド、ロシア、ブラジル等の新興工業国の台頭を迎え、ますます地理的範囲を増大しつつある。そうした経済のダイナミズムは、日本の大企業から中小企業にまで大きな影響を及ぼしている。「この状況に対応するために、日本企業はグローバル戦略と管理方法をいかに策定、実践すべきか」を念頭におきながら受講されることを希望する。この講義では、国際経営を理解するための基本知識(主要な経営学説、知識・技術・イノヴェーション、会計財務、人的資源、行政と国際化など)について学習する。


組織運営と内部監査('13)
組織運営の成否を決めるのは内部監査の成否であると言っても過言ではない。本講義では、組織の外にいてはなかなか実感する機会がない内部監査について、その目的や手続きの実際について多面的に検討することによって、内部監査の重要性を理解することを目的とする。また、すでに組織運営に携わっている人には、内部監査についての再整理と新たなる知見を与えるものと期待される。
※本講義は経営や法律、会計、技術といった多面的な要素を含んでいるため、関連科目についても広く学ぶことが重要である。よって、「経営学入門」、「ケースで学ぶ現代経営学」、「企業・消費者・政府と法」、「社会のなかの会計」、「NPOマネジメント」といった科目の履修が望まれる。
※なお、本科目は、日本内部監査協会から支援を受けています。


仏教と儒教('13)-日本人の心を形成してきたもの-
日本の思想、哲学、むしろ日本人のものの見方・考え方の背景に、仏教と儒教が大きな役割を果たしていることは誰もが知っていることである。この二つの思想は、ともに外来思想である。それを日本人は古来、深く学んできたのであるが、日本仏教・儒教として表現されたものはもとの姿とかなり異なるものとなったことも事実である。この授業では、まず仏教と儒教の源流がどのようなものであるのかを明らかにし、ついでそれらが日本においてどのような変遷をたどったのか、それぞれの時代の思想を辿りつつ検討する。さらに、これらの外来思想に対抗する、日本古来の思想と見なされる国学や神道思想についてもに関しても検討を加える。


西洋音楽史('13)
本授業ではヨーロッパ芸術音楽の中世から現代に至る歴史を辿る。私たちが「クラシック」と呼んでいる音楽は、およそ18~19世紀のヨーロッパ芸術音楽であるが、この授業ではクラシック音楽の歴史を、その前史および後史も含めて論じると考えてもよい。


日本近世史('13)
日本の歴史は古代・中世・近世・近代という4つの時代に区分して捉えるのが一般的であり、本科目はこのうち近世(16世紀後期~19世紀中期)という時代について講義を行う。近世は、日本が近代化する直前の時代であり、現代に生きる私たちが良きにつけ悪しきにつけ伝統的であると感じることの多くが形作られた時代である。本科目では、政治史主体の通史という形式はとらず、都市や村落などの地域社会に視点をすえ、史料の丁寧な読解を通して近世という時代の特質を探るという形式で講義を行う。
※本科目とあわせて、「日本古代中世史('11)」「日本近現代史('09)」などの日本史関連科目、さらに「北東アジアの歴史と朝鮮半島('09)」「歴史からみる中国('13)」などのアジア史関連科目を履修することが望ましい。


歴史からみる中国('13)
古代から現代に至る中国史について、今日の日本人が知っておくべき事柄を時代順に紹介していく。その際には、中国社会の地域的・民族的な多様性が歴史にどのような影響を与えたかという視点を重視して、今日のナショナリズムに基づく歴史観から離れた柔軟な見方をもてるようしたい。
※特別な予備知識は必要はない。隣接する地域の歴史について、「北東アジアの歴史と朝鮮半島('09)」も履修するとよい。


日本の物語文学('13)
『竹取物語』を最初の物語文学として、その後、『伊勢物語』が生まれ、さらには「日本文学の至宝」とまで呼ばれている『源氏物語』が出現した。この『源氏物語』を大きな源流として、後世、数々の物語文学が書き継がれ、豊かな日本文学の潮流を形成した。そのことを、15回の講義を通して、詳しく、わかりやすく解き明かす。日本の物語文学の全体像を学び、『源氏物語』などの個々の物語の魅力に触れることを、大きな眼目とする。また、『源氏物語』という偉大な達成の後に、どのような新展開が可能であり、どのようにして現代文学につながったのかを、江戸時代以降の物語状況によって見届けることも、大きな特徴である。
※日本文学や日本語関連の他の科目を、あわせて受講すれば、相互補完的に幅広く学習できるので、それらの履修をぜひとも勧めたい。特に、「日本文学概論」や「和歌の心と情景」などである。「日本文学概論」は、和歌と散文の双方を視野に収め、「和歌の心と情景」は韻文の領域を詳しくとらえている。この「日本の物語文学」は、散文領域の中から物語文学を詳しく扱うので、前記2科目とあわせれば、トータルに日本文学を学ぶことができる。また、外国文学、哲学、思想、美学、歴史なども、日本文学と直接的あるいは間接的に関わるので、これらの科目を広く学ぶことが望ましい


博物館情報・メディア論('13)
コンピュータ、ネットワークの発達によりデジタル技術は自動化や省力化のための道具としてだけではなく、コミュニケーションのためのメディアとして利用されている。
博物館においても研究、展示、教育を中心にメディアとしてのデジタル技術の利用が行われている。本講義では文化、技術、経営等の視点から博物館における情報やメディア・コンテンツの活用を考察する。
具体的な事例紹介を交えることで、理論や知識の獲得に加え、実践力の向上を目指す。


博物館経営論('13)
博物館は、建物や資料、学芸員を含む職員が存在するだけでは、成り立ちません。日々、実際にお客様をお迎えし、みなさま方に展示や教育プログラムを体験していただき、満足してお帰りいただくことが大切です。そして、また来館し、家族や友人に来館を勧めるといった行動につながることが重要です。
そのためには、博物館経営は必須の概念です。ここでは、博物館の組織、施設と人材の在り方、経営手法としてのマーケティングと評価、市民や地域社会との連携など、博物館経営に欠かせない事柄について学びます。また、海外の博物館経営の事例なども併せて紹介します。
博物館学芸員資格の取得を目指す方は、この科目が必須となります。
※学芸員資格取得を目指す方は、「博物館経営論」を履修する前に「博物館概論」を履修することが望ましいです。


問題解決の数理('13)
本講義では,身の回りを含めて社会に遍在する問題,特に決定問題を数理モデルを用いて解く方法を解説する.問題の目的や制約条件を数理モデルで定式化することにより,計算機に問題を解かせることが可能になり,手計算では解けない複雑な問題でも解けるようになる.このような方法は工学のあらゆる場面で使われているだけでなく,経営や行政の場面でも広く使われている.実用レベルの問題は計算機で解く必要があり,そのためのソフトウエアも普及していることから,解法の数学的詳細より,具体的な問題を簡単な数式により定式化することに重点をおく.理解を助けるために多様な分野の応用例を交え解説する.


コンピュータと人間の接点('13)
ヒューマンインタフェースという領域は、情報科学を中心にして比較的最近発達してきたものです。ここでは、その領域について、まずインタフェースという基本概念を、次いで人間についてその多様性や社会的側面などを学びます。さらに、インタフェース設計のための人間中心設計という考え方を、またここ30年ほどの間に開発されてきた様々な技術について学びます。
※関連授業として「情報機器利用者の調査法」を履修することが望ましい。


メディアと学校教育('13)
初等中等教育におけるメディア、高等教育におけるメディアを活用した授業、教育に係る著作権の問題、メディアを活用した障害者のための教育、教育におけるeラーニングなど、メディアと学校教育に関する基礎知識を幅広く扱う。
授業では,インターネット上のツールなどを活用したインタラクティブな実習を可能な限り取り入れる。


データ構造とプログラミング('13)
計算機科学において重要な“データ構造”と“プログラミング”について学習する。基本的なデータ構造の例として、配列、スタック、キュー、連結リスト、ツリー、バイナリサーチツリー、平衡木、ハッシュテーブル、ヒープ、グラフ等について解説する。また、これらのデータ構造を利用したデータの基礎的な操作(探索、挿入、削除、整列)等について学習し、各データ構造の特性や計算量の関係を知ることによって、ソフトウェアの設計やプログラミングに応用できるようにする。


コンピュータの動作と管理('13)
コンピュータはハードウェアとソフトウェアが組み合わさって初めて動作が実現される装置である。コンピュータの利用やソフトウェアの開発では、ハードウェアを管理し、アプリケーションソフトウェアの動作に必要となる機能を提供するオペレーティングシステム(OS、基本ソフトウェア)と呼ばれるソフトウェアが用いられることが多い。本科目では、パソコンや家電に組み込まれるマイコンなどを例にしながら、コンピュータの基本的な動作、オペレーティングシステムが持つ機能、コンピュータの利用について学ぶ。
※履修は必須ではないが、関連する科目は、「コンピュータのしくみ('08)」、「情報の世界('10)」である。


生命分子と細胞の科学('13)
生物は、細胞を基本単位としている。そして、細胞は自身の持つ遺伝情報を基に、自らの活動に必要な生体高分子を作り出す。これらの生体高分子の働きにより、細胞が様々な機能を発現し、生物の生命活動は維持される。本講義では、生命活動の基となる個々の分子の働きを見るとともに、多数の分子が協調的に働くことによって生み出される様々な機能について、遺伝情報の発現、細胞分裂、情報伝達、分化等の細胞に特徴的に見られる現象を中心に紹介する。これらの理解を基に発展してきた、遺伝情報や細胞を利用する新たな技術についても解説する。
※初歩からの生物学('08)を学んでおくことが望ましい。動物の科学('09)、植物の科学('09)もあわせて学ぶことにより、分子や細胞の働きによって生物個体が維持されていることを総合的に理解できる。バイオサイエンスで豊かな暮らし('08)、バイオテクノロジーと社会('09)などを理解する基礎となる。

力と運動の物理('13)
近代物理学の出発点は、ガリレイとニュートンに始まる「力学」にある。それ以来、19世紀までに発展しつづけた古典物理学は、20世紀に入って相対論と量子論を柱とする「現代物理学」によって乗り越えられ、現在の物質と宇宙の理解のための土台になっている。しかし、現代物理学においても、古典力学の展開の過程で生み出された数々の概念と方法論が、展開のための基礎として生きている。また、我々が日常親しんでいる物理現象の理解には、依然として古典力学が欠かせない。本科目では、運動と力の捉え方から始めて、運動方程式の意味、取り扱い方、典型的運動の解析、さらに解析力学と呼ばれる力と運動のより一般的な見方と数学的方法を学び、最後に古典力学と相対性理論と量子論との関係についても触れる。
※力学は物理学を学ぶ上で土台になる科目である。放送大学学部共通科目「物理の世界」を履修していることが望ましい。「物理の世界」を履修していない場合でも、同程度以上の知識を持つことを前提とした講義であることを念頭におくこと。また、数学については、微分積分、ベクトルと線形代数の初歩に関しての理解および計算力を前提とする。

現代化学('13)
自然の環境や生命活動を解明するには、様々な視点が求められる。その作動機構を原子・分子といったミクロな階層から理解し、さらに人間の生活に欠かせないエネルギー材料や新機能をもつ物質の生産技術開発に活かすという能動的な学問が化学である。化学はすでに堅牢な体系を確立しているが、現代社会においても活発かつ柔軟に新領域を開拓し続けている。現代の化学は何を解明しようとしているのか?その息吹を平易に解説すると共に、環境・生活とのかかわりについても考えたい。
※共通科目「基礎化学」、専門科目の「分子の科学」、「量子化学」を履修することが望ましい。

統計学('13)
記述的な統計手法についてはすでに学習していることを前提として,統計解析の基本的な概念を深く理解したり,これから統計解析を実際に行ったりすることを目指す人々をターゲットとする。 内容としては,母集団と標本の関係をベースにして,信頼区間による推定方法や統計的検定などの統計的推測の基本的な概念について詳しく解説するとともに,回帰分析や因子分析などの多変量解析の手法の基本的な考えについて,その手法の特徴に焦点を当てて説明をする。
※「身近な統計」の内容を学習しておくことが望ましい。

数学の歴史('13)
数学の歴史を,西欧のみならずアラビア世界や日本など非西欧世界をも視野において講義する.その際,数学の中身にはもちろん触れるが,発想の源泉や理論の受容の社会的・文化的背景をも常に視座に置いて講じていく.とりわけ数学の文化・社会依存性の具体的有様を提示する.

色を探究する('13)
ヒトは、視覚的生き物とも言われている。また、色を通して、様々な表現をし、色彩によって多種多様な影響を受けている。ヒトの言葉には、色を用いた感情や状態を表す言葉も少なくない。たとえば、「腹黒い」「赤っ恥」「黄色い声」「気持ちがブルー」など、数多くの言語表現が存在する。 本科目では、「色」というものに、自然科学的視点・社会文化的視点・生活環境的・心理的視点など多角度からアプローチし、色の持つ意味を解き明かしていき、最終的に、我々が住み心地・生き心地をよくする色の活用に結び付けていきたい。多領域にも携わるテーマのため、広い領域・分野層の学生に受講を勧めたい。
※本科目とあわせて受講を勧める。
和歌の心と情景、文化人類学、芸術史と芸術理論、社会の中の芸術、日本美術史、環境デザイン論、産業とデザイン、心理臨床とイメージ

文学のエコロジー('13)
本講義では、通常の文学論やテクスト読解とは異なり、「文学」を取り囲み、支えてきた秩序や制度について、その歴史を視野に収めながら、考察していきます。たとえば「口承文学」、「写本」と「活字本」、「著作権」、「識字率」、「読書」「電子本時代の出版」といったトピックを通じて、文学の「生態学(エコロジー)」について、さまざまな角度から考える試みといえましょう。「エコロジー」という命名には、現在、変革と危機の状況に置かれている「文学」の「環境保護」という願いも込められています。なお、「放送教材」では、「武勲詩」を講談師に朗読してもらうなど、工夫を凝らしてあります。
※扱う主な対象は、ヨーロッパと中国ですが、特に外国語の深い知識は必要としません。基礎科目「世界の名作を読む('11)」とは、アプローチが異なりますが、それゆえに相互補完的な科目となると思います。

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FP2級一応合格

2012-11-05 | 日常

まあ、なんと、ギリギリ感にあふれる点数ですけどね(このテストはそれぞれ60%が合格点)
学科 46/60、実技 35/50 

遠○さんなんか、今回1級を合格されたということで、すごいものです。
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