卒業生が母校の学校長に!
私の母校である防衛医大の学校長に
開校以来初となる卒業生の長谷和生先生(2期)が平成29年4月1日に就任されました。
優秀な大先輩ですから何の不思議もないように思われるかもしれませんが、新設医大で卒業生がトップになるまで長い道のりがありました。
日本の医学部(少なくとも東日本は)はたいてい東大系か慶応系で、一部では植民地とも呼ばれています笑
ある国立の医学部で卒業生がトップになるのに80年かかったそうです。
私が防衛医大15期で入学したのは昭和63年(昭和の最後)、防衛医大はもう40数歳といったところでしょうか。
40年もたつと、新設医大という言葉の意味が薄れていますが、医学部の中では新しいほうです。
故尾形利郎元防衛医大校長先生
話が脱線してしまいました。
先月、防衛医科大学校同窓会主催の祝賀会に参加し、長谷先生学校長就任をみんなでお祝いしました。
卒業生が学校長になられることは同窓生にとって実にうれしいことです。
例えは適切でないかもしれませんが
ずっと親会社からの出向組がトップを独占していたが、約40年かかって生え抜きがトップに就任した
といったところでしょうか。
卒業以来初めてお会いする先輩後輩方も多く、懐かしくそして楽しい時間でした。
石を投げられた当時の防衛医大
防衛医大が創立された当初(2期の長谷先生が入学した頃)は国民の反自衛隊感情が強く、学生が駅から歩いていたら石を投げられたらしいです。
今では防衛庁から防衛省に格上げになり、隊員の地道な貢献活動(災害、国際など)を通じて、国民の自衛隊に対する意識がはっきりと変わったと感じます。
防衛医大も組織改変し看護学科もできたそうです。
硬派な昔とは打って変わり楽しいキャンパスライフではないかと感心していたところ
学生の指導にあたっている知人から
「今時の学生は…」
と嘆きを聞き、昔はいたずらに反発していた厳しい生活もまた良かったのかなとしみじみと感じました。
ヒゲの隊長も!
壇上で祝辞を述べられているのは
ヒゲの隊長こと 参議院議員 佐藤正久先生です。
佐藤正久先生は、先日の防衛医大関係のパーティーにもお足を運んでいただきました。
驚いたことに、おひとりでタクシーで来られ、支払いもされていました!
タクシーに乗ったらお金を払うのは当たり前のことですが
国会議員の偉い先生が、お付きも無く一人で、しかも黒塗りの車でなくタクシーで
来られたことにびっくりしました。
公私の区別をつけ、元自衛官らしいピシッとしたところ、ますますファンになりました
そして壇上上手には、防衛医大学校長の長谷和生先生ご夫妻。
ここまで来られるのに奥様も苦労なさったことでしょう。
防衛医大に入るには?
うれしいこと尽くめながらも、防衛医大が防衛医大卒業生や自衛隊関係者だけで固められるのは
組織の成長を考慮するとよいことではなく、だからといって自衛隊の組織である以上、自由な人材の交流が望めるわけでもない。
難しいかじ取りが要求されることは外部からも容易に想像できます。
私は野に下った一開業医で、社会的影響力を持ちませんが、防衛医大発展のために陰ながら応援していく所存です。
ちなみに、防衛医大に入学(入校)するには
高卒(見込含)21歳未満の男女であれば、(ほぼ誰でも)応募資格があります。
家が裕福でないと医者になれない!なんて嘘ですよ!
よく相談を受けるので、将来防衛医大受験対策の講座をつくると面白いかもしれませんね!
話はまたまた脱線しましたが
長谷和生先生 防衛医科大学校学校長就任おめでとうございます。