葡萄舎だより

海峡の街・下関の、葡萄舎の住人・洒人 (しゃじん) が身の周りの些事片々を書き綴ります。
本人は日記のつもりです。

柔と愛

2007年04月09日 09時41分24秒 | 日記 ・ 雑記録
女子のアスリートで話題性があるといえば、谷亮子と福原愛が TOP10に入るだろう。
その二人が揃って負けた。

谷亮子の偉大な実績は認める。 驚人的な意欲も認める。
柔道軽量級の女王であることは万人が認めるところだ。
日本代表としてブラジルに行けば、金メダルへの至近距離に居るだろう。
しかし、代表選考会で負けた。
最初から 「軽量級は谷」 の結論ありきなら、代表選考会などしなければいい。
代表選考会の勝者 = 代表、この最低限のルールが確立されなければ、
ルールの上に成り立つスポーツの根底が揺らぐ。
なんだか、一昔前の 「有森」 を思い出した。

5年前に(田村)亮子に勝って、その後辛酸を舐め、再度(谷)亮子に勝って、
その挙句、選考に漏れた福見選手は無念だろう。
福見選手に、
「あなたの生まれた時代が悪かった。 選んだ競技が悪かった。 軽い体重が悪かった」
と慰めるのだろうか。

世界ランキング12位の福原愛が負けた。 初戦で。
10年余、明るい話題を提供し続けた彼女の功績は認める。
しかし、最近の戦績から、もしかしたら彼女自身が、
世界の壁を前にして、ランキング12位は自分の上限、と思っていないだろうか。
年端も行かない女の子に、10年間、期待をかけ続ければもういいじゃないか。
頭の良さそうな子だから、既に転身を考えているかも知れない。
ご褒美の <ワセダ入学> を次のステップにすればいい。
ワセダでろくすっぽ勉強しなかった 「広末」 よりはマシな娘になるだろう。

今年の桜は命が長い。 満開が10日も続いた。
葡萄舎は桜の樹から100m以上離れているが、それでも花びらが舞って来る。
青い畳に咲いた花も、卓球台に咲いた花も、散りぎわが大切だ。
余力を残して、散る。 これは私だけの美学、か。


当ブログの親サイト 「葡萄舎彩々」 へもお越しください。