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『大江健三郎全小説1』完読

2023-10-12 | 大江健三郎

 



『大江健三郎全小説1』

 
株式会社講談社
2018年9月10日 第一刷発行



残一作『われらの時代』中編です。
少々時間がかかりました。やっと完読です。
(現在隔週帰省中。。)

 
--------抜粋
 
 
1958年、大学在学中の当時史上最年少23歳で芥川賞を受賞した「飼育」をはじめ、「奇妙な仕事」「死者の奢り」「他人の足」などデビュー前後の鮮烈な初期短篇の数々を収録、ほかに最初期長編として名高い『芽むしり仔撃ち』、『われらの時代』を含む。
小説家としての第一歩をしるす記念碑的な作品群
大江文学はここから始まった!

【収録作品】
奇妙な仕事/他人の足/死者の奢り/石膏マスク/偽証の時/動物倉庫/飼育/人間の羊/運搬/鳩/芽むしり仔撃ち/見るまえに跳べ/暗い川・重い櫂/鳥/不意の唖/喝采/戦いの今日/部屋/われらの時代

──初期作品群その1


著者について

大江健三郎
1935年1月、愛媛県喜多郡内子町(旧大瀬村)に生まれる。東京大学フランス文学科在学中の1957年に「奇妙な仕事」で東大五月祭賞を受賞する。さらに在学中の58年、当時最年少の23歳で「飼育」にて芥川賞、64年『個人的な体験』で新潮文学賞、67年『万延元年のフットボール』で谷崎賞、73年『洪水はわが魂におよび』で野間文芸賞、83年『「雨の木」(レイン・ツリー)を聴く女たち』で読売文学賞、『新しい人よ眼ざめよ』で大佛賞、84年「河馬に噛まれる」で川端賞、90年『人生の親戚』で伊藤整文学賞をそれぞれ受賞。94年には、「詩的な力によって想像的な世界を創りだした。そこでは人生と神話が渾然一体となり、現代の人間の窮状を描いて読者の心をかき乱すような情景が形作られている」という理由でノーベル文学賞を受賞した。
 
 
--------
 


・われらの時代

めずらしく二人称で語られてゆく物語
滑稽でもあり爆破ニュースの箇所で失笑
 

--------(抜粋)

 

遍在する自殺の機会に見張られながら生きてゆかざるをえない“われらの時代”
若者の性を通して閉塞状況の打破を模索した野心作

 

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コギト工房 大江健三郎 われらの時代

 

 

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《しかし自殺する機会はいくらでもあるのだ、数百万の陸橋があるだろう、数百万の絶壁があり、数百万の踏切があるだろう、自殺の機会は遍在している。行動、英雄的でしかも滑稽でない行動、純粋に孤独な中で達成できる決定的な行為、それは自殺だ。自殺だけがわれわれを猶予からまぬがれさせる唯一の道だ。それを知っていながら決行することができないで生きつづける!
しかし自殺の機会はつねにあるのだ》

 

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あぁ暗い・・ここまで暗い結末の物語はない。

でも靖男のブレない意志には感心
(正直フランスへ旅立ちたくてnonと言って、裏切り行為の後悔に苛まれると予想)

 

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若者たちよ きみたちの時代だ!


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巻末の突っ込みどころ満載!?(もはや解説ではなくあらすじ)
尾崎真理子さんの解説『よろしい、僕は地獄へ行こう!』

そして難解も難解で何を言っているの全く不明なデヴリムさんの文章で終了///

 


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