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『大江健三郎全小説7』完読

2023-08-23 | 大江健三郎

 

二作目

・洪水はわが魂に及び

 

随分と仰々しい題名で少々引き気味だったけど。
 
1973年9月 新潮社から刊行
 
世間は反社会的な過激派による大事件が相次ぎ、「終末論」があふれていた。
そんな時代に出された問題作!?
またまた大江ワールド全開です。
 
 
 
丸谷才一
「この画家は大まじめな知識人でありながら、しかし猥談と糞尿譚、洪笑と悪ふざけ、人をペテンにかけることが大好きな職人なのだ」
 
まさしくそう!!!たまに辟易するけど慣れるものです(苦笑)
 
 
 
 
 
 
 
 
---読書会メモ
 
武装集団の戦いとしての、自分たちの存在の証として、
描いてはいるが、複雑な生き様を背負った主人公勇魚を始めとした
登場人物たちの群像劇である。
もっと簡単に言うと。
 
勇魚は鯨と樹木の魂との交信を担う者として、言葉を司る者として、
自由航海団に所属する。
 
勇魚の教育係として、無軌道な若者たちを導く。
ドストエフスキーを教本
 
並行として進む物語の中には、息子やへんてこりんな娘
「縮む男」
 
 
 
銃はどこから?(そこ未解決)
 

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