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2023-04-22 | 翻訳物

 

パット・マガー
訳 大村美根子
『七人のおば』★★★

 

会社のコとの交換読書
ホント色々な作家さんを知っているわ。

創元推理文庫の隠れた(隠れてはない?(笑))名作です。

 

1986年8月22日 初版

 

--------(抜粋)

 

結婚し渡英したサリーの許へ届いた友人の手紙で、おばが夫を毒殺して自殺したことを知らされた。が、彼女にはおばが七人いるのに、肝心の名前が書いてなかった。サリーと夫のピーターは、おばたちと暮らした七年間を回想しながら、はたしてどのおばなのか、見当をつけようと試みる。一作ごとに趣向を凝らすマガーの代表作!

 

--------

 

 

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「ご心配なく。ひと月もしないうちにクリスマスが来るわ。二週間のお休みを利用して、盛大に飲み歩きましょうよ。あたしのしたいことがわかる?五十二丁目の酒場全部をまわりたいの。ちっぽけなジャスの店から高級クラブに至るまで、ただの一軒も見落とさずにね。二週間でそのスケジュールをこなせると思う?」
「やってみよう」彼は即座に答えた。「きみがそうしたいなら」

 

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「人間ってものは必ずしも、然るべき事柄を悲しみ、然るべき機会に幸せを感じるってわけにはいかないの。世間のしきたりや陳腐な格言とは違ってね。日中とか他人の前では、もっともらしい反応をしてみせるつもりだけれど、夜に自分をごまかすのは無理よ」

 

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その通り夜に隠し通すことは無理・・

 

 

 

ちょうど半分ぐらいで一旦離脱
と言うかたくさんの登場人物のどたばた劇に疲れを覚えた次第
(あと時代錯誤的疲労も・・)

 

標題の通り7人のおばがいるわけで、その夫達を含め最低でも14人の人物把握は必須
集中力が持たないわ(/o\)

まぁ単純に考えればドリスが黒っぽく描かれているけど、そう単純でもないはずだし、
さて誰なのでしょう?

 

 

---

 

「時々、ひどく不幸な、むなしい気持に襲われるのよ。自分の人生には何の意味もないって気がするの。まわりを石の壁で囲まれているみたいな感じ。頭をぶつけてみても、逃げ道は見つからないし、どこに行くあてもない。でも、ちょっとお酒を飲めば、そんな気分は消えてしまうわ。人生はそれほどひどいものじゃない、あたしの居場所はあるんだって思うのよ。何杯か続けて飲むと、ゆったりした波のように、満足感が全身にひろがるの。もう気持の乱れはなく、不幸でもない。物事がはっきりと見えて、自分の行く先がつかめるわ。くよくよしていた事柄を考え直し、取るに足らない悩みだったと悟るのよ。力があふれて、何に対してもちゃんと立ちむかえるの。自分の人生を見つめ、感謝したり幸福になったりする理由なら、いくらでもあるように感じるわ。いろいろ決心をして、必ず実行できるって自信が沸いてくる。まわりの状況を立派に処理することができて、失敗だってこわくない。だからこそ、物事を考えるためには飲まなくちゃならないの」

 

---

 

 

 

P270 そろそろ後半戦
意外や意外な展開 バードが失踪 まさかね・・
さすがに二人のオンナに挟まれて疲れたんだろうね。

しかし下世話な世界だわ。

 

 

 

最後の数Pで真相が分かり終了

 
その前にまず7人のおばの誰が犯人かを考える。
 
・クララ これはない こんな世間体を気にしまくっている人に毒殺なんてナンセンス
・テッシー 一番あり得る!陰鬱だしやり兼ねない。
・アグネス 激情型だから毒殺という手段は取らなそう。
・イーディス アル中を脱したはずだからない気がする。問題は姑
・モリー あるかな?イマイチよく読めない人
・ドリス ホントこの方はヤバ過ぎる 姉妹の夫を食いまくっている。。ただ毒殺はない。
・ジュディ この甘えん坊もない。
 
ってことで、ここまで家庭の内情をグダグダ読んできて思うのはテッシーです。



ご清聴ありがとうございました。
(聞いてないって?)
ネタバレ書いても問題ないかもですが、控えておきます(笑)♪

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