レイモンド・チャンドラー
訳:稲葉昭雄
『赤い風』★★★+
昨年知人から借りた本
その知人とはすっかり音信不通・・
(こちらは春樹の『ねじまき鳥』を渡した)
ハードボイルドらしい表紙にヤラレた(笑)
うーん王道です。
うーん王道です。
挫折に挫折を重ね、やっと波に乗れて完読
こくりこくりと舟をこぎ記憶をなくすも数回
旧本は文字も小さく老眼ではないけど霞む霧のよう
旧本は文字も小さく老眼ではないけど霞む霧のよう
1963年5月17日 初版刊行
正統派ハードボイルドの巨匠レイモンド・チャンドラー
標題作含4話からなる中短編集
『脅迫者は射たない』『赤い風』『金魚』『山には犯罪なし』
前回は春樹訳でのフィリップ・マーロウ
この本を読んでみて実感したのが、翻訳者のクセがない!
まぁそうだろうね。
それでも言葉の使いまわしなど時代を感じる箇所を一新する新訳は ありと言えばあり。
その作者のクセ→ 春樹みたいに独特な言い回しはよいのか悪いのか?
海外翻訳本は会話が小粋で読んでいて楽しい。
『金魚』の冒頭の会話なんて絶妙ね。
私的には最後の『山には犯罪者なし』が好き+
緊迫した場面でも緊張感がないワンコの姿がおもしろく、
何かと「山は平和だ」と保安官が主張する滑稽さもにも苦笑
葉巻の香りがぷんぷんで窒息しそうよ!