司馬遼太郎
『梟の城』★★★★★
やっと来た!
念願のデビュウ作 直木賞受賞作
前回『関ヶ原』下巻で挫折・・
再度手に取るも読み込めず挫折・・
それは忘れることにして、気持ちを入れ替え得意の初心本へ。
結構な厚さもあり、本屋さんでちょっと悩むもお買い上げ。
しかし、最初の30Pぐらい読んで挫折・・
そこからまた月日が経ち今に至る。
信長、秀吉……権力者たちの陰で、凄絶な死闘を展開する二人の忍者の生きざまを通して、
かげろうの如き彼らの実像を活写した長編
(発売日:1965年)
週末外出自粛にて、(今が長編を読めるチャンスですよ!)
どっしり腰を構えて再挑戦
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律に、不殺生ということがある。身業を三つにわけて、不殺生、不偸盗、不邪淫とし、口業においては、両舌、悪口、妄語、綺語を規定する。戒も律も、いずれをとっても忍者の精神からみれば、およそ無縁の思想であろう。しかし忍者伊賀流にあっては、ある人物の暗殺をもくろむとき、長期にわたる忍耐をみずから刺戟するために、その成就の日までおのれに対して不殺生の律を課する。持戒するのみではなく、その間、律儀を整えるために魔訶僧祇律四十巻を誦む。
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「花の春なれば、千本の桜を眺めん」
「春立つ山に日を送り、さながら花を友にして山野に暮らすばかり」
「げに花の友は多生の縁をもっとも深し」
「今宵はここに旅居して信念し給うならばそのいにしえの五節の舞、小忌衣の羽袖ひるがえして月の夜遊を見せ申さむ」
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しかし最後(ネタバレ!?)
五右衛門が来るとは・・(笑)
さすが司馬先生!と次作への期待
歴史好き、秀吉の生きていた時代が好きな方、GW読書にいかがでしょう?
外出自粛ですよ!
お約束のどぼん