あも&サチアキの交換日記

どうやら交換日記が続いているようです(祝何年目?

8時間を超える落語をできるってすごいことだよね

2020-12-09 | from:sachiaki
ふと三遊亭圓生さんの落語(怪談)が聞きたくなって
「真景累ヶ淵」を聞き始めたんですけれど
聴けども聞けども終わらないな……て、
ふと再生時間を確認してみたら8時間40分32秒とあって
ヒエッってなっていたsachiakiです。

怪談話である「真景累ヶ淵」を知るきっかけとなったのは
高円寺のマンションの一角であったフィルムショーの一本で
佐々木友輔監督の「新景カサネガフチ」で
実在する江戸時代の事件が背景にあるというので
Wikipediaなんかも読み進めていたら落語にもなっているというので
ずっと聞いてみたいなぁと思いつつ、なんとなく今日まで聞く機会を逸していたわけです。

落語は時折思い出しては聞くってことをちょいちょいしていて、
・幾代餅(太夫との一途な恋物語がとてもホッコリする)
・宮戸川(碁狂いのボンクラ半七とお花ちゃんが…なシーンにゴクリと生唾を飲んでしまう助平落語)
・文七元結(人助けの美しさ、江戸っこのきっぷの良さに惚れ惚れする)
・井戸の茶碗(わらしべ長者的でもあるけれど、人情と忠義に胸が熱くなる。誠実が一番大切)
・阿武松-おうのまつ-(ご飯を食べるぐらいしか脳がない大男が横綱に出世する話)
このへんはとくに好きで何度も聞いているんだけど、
「累ヶ淵」はなぜか聞いていなかったんですよね。
そんなわけでお仕事のお供にいっちょちゃんと聞いてみよ〜って
軽い気持ちで再生を始めたら、聴けども聞けども終わらない。
そのうえ話は微妙に絡み合っているのでいったん途中まで聞いていたんだけど、
こりゃメモして聞かないと人物相関図がわからんぞ!?
って再度メモしながら聞き直したりして
ようやっと4時間超えしたところで、
聞きたかった「累ヶ淵」の事件の舞台のところにたどり着きました。

「真景累ヶ淵」は7話構成の超大作なので、
落語の講座でも完全版(全話)お話をされたのは圓朝師匠のあとは
笑点でおなじみだった桂歌丸師匠だけだと言われているそうです。
それにしても1859年(安政6年)に初代三遊亭圓朝の創作だそうだけど
安政6年ってペリーが江戸湾に再度来てから
時代が揺れに揺れて桜田門外の変とか起こしていた頃なんですよね。
そんな時代にこんな創作がなされるなんて……と
クリエイター魂が疼くというか、
どんな時代にいても、その人の役割がある人はまっとうするんだなぁ
って感じの変な感慨が襲ってきたりしてました。
それにしてもこの創作ができたきっかけのようなものが
古典をやると美味すぎるので師匠や他の落語家に嫌がらせ
(圓朝が演じる前に他人が先回りしてやってしまっていたのだそうで、
 圓朝の演目をなくしていたそうです。地味で的確…)を受けていたので
これではたまらんと自分しかできない新作落語を多数作り上げたってことだそうです。

今でも落語をするための演出であるライティングやら
鳴り物などは圓朝が築いたとあるので、確実に天才だったのだろうなぁと。
イノベータータイプは出る杭ってなるから妨害を受けやすいのよね。
大変だったのだなぁ。
そしてそういった妨害にも屈しなかったからこそ
とんでもない進化を促すんですな。
ジョブズが言っていた「愛が全てや」って感じな。
落語を愛していたからこそ、その落語に向かい続けてイノベートしてしまったんですな。

…という日記を書いてアップしたはずなんだけどアップされていませんでした。
ジョブズの言っていた「愛」ついてのリンクも貼ったはずなんだけど、
これ書いてる時に寝落ちした覚えがあるので、
やったつもりになってしまっていたのかも。(ノ∀`)アチャー

Steve Jobs Stanford University Commencement Speech 大阪弁バージョン


そんじゃまた。モイモイ
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