年末も迎え、今年もがんばりましたという自分へのご褒美(笑)ということで某有名カメラ屋でカートリッジを購入してきた。
GRADOのPRESTIGE GOLD1で、以前から気になっていたもの。知り合いから「GRADOはいいぞ~お前向きだぞ~」と聞かされていたので、もうわくわくである。
......えらく箱が小さい。
店頭で見た時、「交換針の間違いでは?」と思わず店員に確認してしまったほど。純正VN35Eの箱よりもさらに小さく、とても本体が入っているとは思えないのだがきちんと入っている。
さっそく3009S3のCA-1に取り付けてセッティングし、聴いてみた。
一聴してウェットな音だなという印象。
V15VxMRとの比較だが、適度な湿り気と粘り、そして瑞々しさというかしなやかさがあってとてもいい。V15VxMRの枠内での極めて客観的でドライな音も魅力だが、このGRADOの瑞々しく腰のきいた音は非常に魅力的。情報量差は全くないが音の方向性は全然違う。クラシックを中心に、ブリティッシュを含むヨーロッパの古いロックを好む私にとっては、このウェットでしなやかな音はもしかするとV15系よりも向いているのかもしれない。
これは良いカートリッジが手に入った。
願わくは盤ごとにV15VxMRとこのPRESTIGE GOLD1を取替えながら聴きたいものだが、3009S3は気軽なカートリッジ交換を想定していないような作り。
しばらくは主役で頑張ってもらい、その実力を確かめたいと思う。
備忘のため、針交換方法が思い出せるような写真を保管しておく。
カートリッジ本体に添付されてきた治具を使って意外な方向に引き抜く。この構造は凄い。SHUREやEMPIREなどのMMカートリッジを使ってきた自分には衝撃的ですらある。定期的に抜き差しすべしというのがネットからのご宣託なので、半年に一回はやってみるつもり。