音楽とオーディオの備忘録

購入したレコード類やオーディオ機器の購入、調整&メンテナンスなどなど

カートリッジ

2011-12-11 20:18:39 | オーディオ

アナログレコードを聞くにはカートリッジが必要となるわけだが、今までどんなカートリッジで聴いてきたんだろうと、思い出をひも解いてリストを作ってみた。

○VICTOR Z-1S
ビクターのシステムコンポについていたフルオートのおもちゃプレーヤーに付属でついていたカートリッジ。

次に使ったM44Gとの音質差にびっくり。今の環境で使ったらどんな音がするのだろう。

という事で、2024年になってとあるオーディオ屋で本体のみを購入、JICO製の新品交換針を取り付け、贅沢にもSMEのシェルに取り付けて聴いてみた。

うわ、当時もこの音の傾向だった。ホリは浅くレンジは狭く、抑揚も少なく聴こえる。必要な音は出ているが、整いすぎて、全然楽しく聴こえない。常用にはならないなぁ。SASにでもすれば良いのかな。当面、盤洗浄後の針通し用にするか…



○SHURE M44G
カモメマーク。Z-1Sから取り替えてあまりの音の向上に仰け反ったカートリッジ。オーディオ的ショックを初めて与えてくれたのがこれ。当時使っていたものは行方不明。大事に取っておけばよかったな。

写真は買い直したM44G。
左のカモメにはA'pisのPH針、右の現行品にはユニオンのCR針を装着。
Dscn3008

○EMPIRE 4000D/2
SHUREが素晴らしかったので、やはりアメリカ製は素晴らしい!!などと期待して買ってみたが、当時は高校生。ガキだったのでメリハリがあってエッジの立った音が好きだったので、このカートリッジの柔らかくて優しい音が好みにあわず、がっかりした思い出がある。安物のスタイラスクリーナー(液)で掃除しているうちに針先がポロリ。スタイラスが取れると言う貴重な体験をする。いまや行方不明。現在のシステムならどんな音がするんだろう。もしかすると今なら本領を発揮できるかもしれない。

(写真は拾いもの)
4000

○AUDIO TECHNICA AT150E/G(1回目)
アナログプレーヤー第1期(TT-71+WE308N)時期に購入。高級カートリッジの品格の違いが身にしみてわかる。シェルをダンプしているブチルゴムを外し、エポキシを流し込むのはこの当時の流行(笑)。レンジの広さとキレの良さはさすがのもので、さすがテクニカと思ったものだ。ケースにしまいこんでいたはずだが実家の押し入れをいくら探しても見つからない。

写真は近年買い直したAT-150Ea/G
Dscn3011

○SAEC C-3
長岡鉄男氏のレビューを見てどうしても欲しくなった。アームがSAECだから相性も....と思い期待して買ったが、余り使わないうちに行方不明に。キレと伸びの良さが印象に残っている。どこかにしまったつもりだが見つからない。中古で買おうとしてもそう簡単に手に入らないだろう。今はチップ交換も可能な時代なのに大事に取っておけば良かったな。

(写真は拾いもの)
3

○SHURE M95HE
最後を良く覚えているカートリッジ。大学卒業を間近にしたある日、友人宅に持っていきレコードのテープダビングに使用。最後に演奏したのはELPのタルカスだった。無事録音を終了し、針先を掃除しようとした時、袖のちょっとしたほつれに針先をひっかけてしまいさようなら。本体だけでもと、箱と一緒に大事に持っていたはずだが、実家の押し入れをいくら探しても見つからない。独特のしなやかさと高域の伸び、響きの美しさのあるカートリッジでとても気に入っていた。中古で見つけたら買おうかな。

(写真は拾いもの)
M95

以降しばらくオーディオ休止。

復活後
○AUDIO TECHNICA AT-ART2000
これは素晴らしく出来の良いカートリッジ。今も時折鳴らしている。テクニカなんてうるさくてキンキンで....などと思っている人にこそ使って欲しい。どこまでも情報量が多くしかも落ち着きと品がある。絶対にキャンつかない。テラークの凶悪盤から、外盤A級もの、ビートルズからビル・エヴァンスまで、何でもOK。現在所有している中では一番音が良いのでは?とも思う。普段使いにはもったいないカートリッジだが、対応範囲の広さは天下一品。

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○ORTOFON MC-10super2
優しい響きがクラシックにはとても向く。優秀録音盤を素晴らしく鳴らすというよりは、硬質になりやすいグラモフォン盤が心地よく鳴ると言った方が良いかな。中域の少し上あたりに独特の綺麗な響きがある。それが嫌味になる盤と絶妙にマッチする盤があって我が家では割と気難しいカートリッジ。

Mc10

○DENON DL-103
「原器」。普段使い用として購入したが、結局使っていない。オールマイティに何でも聴けるが、ドラムスの音に独特の粘りが乗るような気がするのは私だけだろうか。抜けきらないというか。でも、音の安定度は天下一品。たまには鳴らしてあげたいが..。実は前述のMC-10super2とDL103、カートリッジの背丈が違いすぎて現用のV15と簡単に交換というわけにはいかない。背が一番低い103に一番高いMC-10。高さ調整が大変だし、時間をかけてV15に最適化したアームの高さをいじりたくない....そんなところが今一軍にいないせいかもしれない。
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○ORTOFON 2mRED
発売当時ちょっとした話題になったので、まあ試してみようかと購入。シェルが立派過ぎるのはご愛嬌。これはこれでとても良くできたカートリッジと思う。品の良さも元気もあってジャンル問わず何でも聴ける。ただ音の数は少なめ。クラシックもロックもJAZZも...と何でも手軽に楽しむにはとても安上がり。2mシリーズ最下位機種でこの音だから、上位機種は素晴らしいものと思う。

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○SHURE M97xE
M95HEのトラウマ解消のために買ったもの。お持ちの皆さまの中にはSHUREらしからぬ上品なおとなしめの音にがっかりした人も多いのではないだろうか。まあ正直、JAZZやポピュラー聴くにはもう少し元気が欲しい。しかし、クラシックを品良く、ひっそりと静かに鳴らすのにはとてもいい。クラシック聴きの人はあまりSHURE使わないのかな。ところでこのカートリッジ、針をJICOのSAS針に交換すると......!?

でも97はやはり97でした…


○SHURE V15type3、4、5
今のリファレンス。音の良さと針交換の手軽さ、実績を考えるともうこれでいいや。自宅のシステムでSPUを鳴らしてみたいという欲求はあるが、現在のプレーヤーシステムでは真価を発揮しそうにないからやめておく。

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コメント
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