やまなし・まちかど図鑑

山梨県内のレトロなまちかど、面白・珍らし物件を凡苦楽庵が探訪します。

朝日が昇る看板建築

2012年05月02日 | 甲府市

穴切界隈を歩いていた時に遭遇した看板建築です。パラペットの部分に朝日が昇るような放射状の目地を入れてあります。屋号は「日の出屋」だったりして(笑)

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宝には宝が埋もれている!

2012年04月23日 | 甲府市
先日、東京から来た近代建築探訪仲間と穴切界隈(住居表示では宝○丁目)の町歩きをしました。
その時出くわした洋館付住宅2題。

こちらは不思議なデザインの住宅です。出隅の丸いガラリは何でしょう。床下換気口にしては、位置が高いし、暖房か何かの附属設備でしょうか。元々建物本体とは別の構築物だったのか(外壁の色が違う)
、謎の多い物件です。


こちらは、大谷石の塀とアルミ門扉で遮られて、撮影泣かせでしたが、窓の格子が凝っていました。

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きらりと光る水晶庫

2012年03月17日 | 甲府市


山梨大学構内にポツンと佇むこの建物は、甲府市内で薬種業を営む傍ら、鉱物を収集していた百瀬康吉のコレクションを収蔵するために建てられた水晶庫です。昭和2年の建築です。水晶をイメージしたデザインでしょうか。以前は痛々しいほどに荒れていたのですが、修復して綺麗になっています。

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ビルの谷間の公民館

2012年02月16日 | 甲府市


甲府市宝地区は、一方通行や進入禁止が複雑に設定されていて、目的地に行くのに、よっぽど慣れないとスムーズに行けません。今日も、道路一本間違えましたが、そこで偶然目にした公民館です。マンションに囲まれてひっそりと佇んでいました。

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こうふのまちの芸術祭ー旧医院に潜入

2011年09月28日 | 甲府市
甲府のまちなかの店舗や空き店舗を会場にした、「こうふのまちの芸術祭」が9月23日から10月2日まで開催されています。友人と出掛けてみました。最初に行ったギャラリーはあいにく閉まっていて、すぐ近くの元医院の建物が開放されていましたので、覗いてみました。
この医院の外観は以前UPしてありますが、内部を見るのは初めてです。



玄関を入った所の受付ですが、今で言えばパーテーションで仕切られています。小窓から中をのぞくと、薬瓶が沢山並んでいました。



「第一診察室」という室名札の扉を入ると、今でも老医師が診察をしてくれそうな雰囲気です。
至る所に置かれている色紙大の似顔絵が、芸術家の作品です。



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太田町のレンガ倉庫

2011年09月24日 | 甲府市


松本で、レンガ建築の写真展が始まりましたが、山梨にはレンガの建物は多くは残っていません。この倉庫は以前から気になっていたのですが、いつも通る通りからは奥に引っ込んでいて、今日たまたま裏通りを通ったら、駐車場の奥に見つけました。イギリス積みの壁面です。

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元宣教師館見学

2011年04月17日 | 甲府市
藤村記念館で開催して来た、まちかどの近代建築写真展の最終日。写真展の入場者数は休館日を除いた15日間で、1,532人でした。
よっちゃばれ広場では「太白桜チャリティー青空市場」が開かれ、大勢の人で賑わいました。


この日は探訪仲間や友人に呼びかけて、昭和25年に建築された、山梨英和の元宣教師館の見学を行いました。山梨県内に現存する唯一のヴォーリズ建築です。数年前まで、寮として使われていましたが、現在は空き家になっており、友人を通じて、見学のお願いをしました。
建築当時はこんな感じです。

現在の外観は


いざ内部へ潜入
まず目に入ったのが玄関のタイル


暖炉、階段などは、ヴォーリズらしさが出ています。



半地下には洗濯室


何とメディシンキャビネットが!


現在空き家とのことで、何かに活用して頂ければよいと思いました。

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旧要害温泉

2010年12月01日 | 甲府市



山梨県内には、武田信玄のかくし湯と言われる温泉があちこちにありますが、甲府市北部の山里にひっそりと佇む「積翠寺温泉」もその一つです。この建物は昭和5年に建築された、旧要害(ようがい)。山肌に張り付くように建てられています。以前は自炊の湯治客も多かったと思います。小生の親戚も昔ここを利用したそうです。


建具や手摺の細工も凝っています。


こちらは新館(現在の建物)のロビーから眺める甲府盆地です。

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柳生堂(りゅうせいどう)書店取り壊し

2010年09月04日 | 甲府市

老舗の書店が店を閉めて、建物が取り壊されることになりました。市の中心街の空洞化で、書店も広い駐車スペースのある郊外や、ショッピングセンターの中などに移転しています。この写真は3年ほど前に撮ったものですが、昨日通ったら取り壊しのための足場が掛かっていました。建築年代は定かではないですが、2階の窓枠はスチール製ですので、昭和30年代頃でしょうか。高校生の頃、書店巡りをしたコースでしたので、残念です。

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宝の小窓

2010年06月07日 | 甲府市


宝二丁目界隈を歩いていたら、こんな小さな窓のお宅を発見。高さから想像するに階段についているのでしょうか。それにしても不思議な窓です。庇もちょっとお洒落ですよ。



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さよなら甲府市庁舎

2010年04月29日 | 甲府市

建て替えのため取壊される甲府市役所の庁舎の閉庁式とお別れの会があり、行って来ました。午前10時からの閉庁式には出られませんでしたが、12時まで内部を自由に見学できました。
本庁舎(1号館)は、昭和35年に内藤多仲(現・南アルプス市出身)の設計指導で日建設計工務(現・日建設計)の実施設計により建設されました。当時の鷹野啓次郎市長の「定礎の辞」の一部を引用しますと、
『即ち、斯界の権威早稲田大学教授内藤多仲博士に設計を委嘱し、総工費2億3千万円、これが財源は起債及び水源涵養林より生ずる果実及び不用地の売却等を充当し、市民の負担、一般経費への直接影響を避けて、地下1階、地上5階、塔屋2階、別棟に市議会議場を配して、延面積1万865平方米、美観と機能とを兼ね備えた近代的市庁舎を建設するはこびとなったのである。...』とあります。

小生も仕事柄、この本庁舎にはよく通いました。最近は建築確認も民間検査機関に出すようになりましたが、以前はお役所だけでしたから、5階の建築指導課にはよく足を運び、担当者と建築基準法の解釈について丁々発止のやり取りをしたものです。見納めに5階に行くと、廊下には引っ越しの準備のために段ボール箱に詰められた書類が山のように積まれていました。中に入ると、顔見知りの職員が2〜3人仕事をしていて、あいさつを交わしました。帰りがけに、よく使ったトイレに入り、最後のオシッコをしてきました(笑)。



4号館は、元々甲府市郵便局として、昭和6年に当時の逓信省技師山田守の設計で建築されたものです。仕事やその他の用件でこちらに入ることはありませんでした。円柱の頂部のデザインが時代を彷佛とさせます。


トイレの小便器も重厚です。


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ああ無惨

2010年02月19日 | 甲府市


去る2010年2月7日の山梨日日新聞に、県庁南別館(旧県立図書館)の解体の記事が掲載されていました。昨日、県庁へ行く用事がありましたので覗いてみましたら、跡形もなく取り壊されていました。
在りし日の姿です。



記録として新聞記事を載せておきます。

2010年02月07日(日)

庁舎シンボル 「丸石」を撤去 
解体進む県庁南別館 

 県の防災新館建設に伴い、甲府市丸の内1丁目の県庁内で、県民情報プラザと県庁第1、2南別館の解体作業が進んでいる。6日の作業では、第1南別館のシンボルだった球状の「丸石」が撤去された。
 この日は直径約85センチ、重さ約900キロの丸石をクレーンでつり上げ、建物の解体に支障がない場所へ移動。今後、県庁北別館地下で保管、将来的には県庁別館へ展示する予定。
 解体予定の3棟のうち第1南別館は、1930(昭和5)年に甲州財閥を代表する実業家根津嘉一郎の寄付で完成、県立図書館として使われた。幾何学的形態を組み合わせたアール・デコ様式の流れの中で生まれたデザインが取り入れられているのが特徴で、シンボルとして入り口に丸石が置かれた。
 県が同館の解体方針を公表した後、建築家や学術団体などから保存を求める声が相次ぎ、丸石や建物の窓枠、照明器具などの保存が決まった。この日の作業に立ち会った建築研究所の関係者は「これほど大きな丸石を使った戦前のアール・デコ調の建物は珍しい。大切に保存してほしい」と話していた。同館は今月中に解体される。

資料保存のため、第1南別館前から移される「丸石」=県庁

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グリンバンクチャペルに潜入

2010年02月15日 | 甲府市
山梨英和の講堂(グリンバンクチャペル)については、2008年4月10日にエントリーしてありますが、その時は外観しか紹介しておりませんでしたが、この度あるイベントの下見打ち合わせで内部に入る事が出来ました。英和の卒業生にとっては懐かしい空間だと思います。


昭和24年(1949)の建築ですが、2006年に耐震改修工事がされました。元々の設計は構造力学の権威である内藤多仲ということですが、内藤がどこまでデザインにタッチしたかは分りません。木造でこれだけの空間は、当時としては珍しかったと思います。


小屋組みは意外と細い印象を受けました。



階段廻りです。

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摩訶不思議な家

2010年01月05日 | 甲府市
2009年12月10日にUPした「瓦のオンパレード」の仕事をした職人さんの作品が、愛宕山の中腹にあるという情報を得て、さっそく出掛けました。坂を登りはじめてしばらくすると、すぐそれと分る建物に遭遇しました。何と表現したら良いのか、言葉が思いつきません。毎回タイトルを決めるのも苦労しているのですが、今回ほど悩んだ物件は初めてです。あの宮崎駿の世界に近いとでも言いましょうか、何とも摩訶不思議ワールドです。
全景は、一見普通の和風住宅に見えますが、レンガの煙突らしきものも見えます。

こちらは何と釜をひっくり返したようなものですが、その下に見えるのは、昔使われていた竈(かまど)の扉(?)のようなもの。


詳細はこちらですが、「火の用心」と書かれています。


こちらは電柱ですが、その足下はレンガと瓦で巻いてあります。


敷地内の舗道も瓦と石を利用して敷かれています。


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