転がり坂

登りつめたわけでもないのに、そろそろ下山したくなってきた。

都々逸 匂いして

2012-11-20 05:08:19 | 都々逸
076:桃
そこは駄目なの触れずにおくれ
傷みやすいの桃みたく

077:転
激しすぎるわ転がり落ちそ
ベッドばかりか人生も

078:査
悪い心や病気がないか
検査してからきておくれ

079:帯
解いた帯からあふれた胸に
昔懐かし匂いして

080:たわむれ
何故にそんなにたわむれたがる
すぐに嘘だとわかるのに

短歌 羽ばたく素振り

2012-11-20 04:59:13 | 短歌
076:桃
適熟を待たずに傷む桃を食む 熟する前に傷みし君と

077:転
突然の転落速度に目を覚まし鳥は慌てて羽ばたく素振り

078:査
欲という罪人を追い捜査中ソドムのような心の奥を

079:帯
帯解けば昔懐かしい匂いして何もせぬままあの日を偲ぶ

080:たわむれ
たわむれに過去を背負いてそのあまり軽きに笑い 十歩退く