転がり坂

登りつめたわけでもないのに、そろそろ下山したくなってきた。

都々逸 胸の中

2012-11-01 18:17:00 | 日記
026:シャワー
ちょっと熱めのシャワーを浴びて
消える残り香胸の中

027:損
あたしばかりが損よねいつも
堪える喜び知ったけど

028:脂
恋という字も脂肪の中で
肥えという字に様変わり

029:座
座ってちょうだい目をそらさずに
浮気ぐらいは許すから

030:敗
敗けたわけではないよねだって
今は優しい波の音

短歌 歪む窓辺で

2012-11-01 18:00:53 | 日記
026:シャワー
いつもより熱めのシャワー浴びてなお浮かぶ残像消せぬ残り香

027:損
喪失に耐える喜び知らされて損ずる時の砂を数える

028:脂
凍りつく脂の心もえもせず溶けて戻らぬ二度とあの日に

029:座
座してさえ目を合わさずに流れゆく時の重みに歪む窓辺で

030:敗
敗北の虚しさ包む波の音いまは優しく諭す月夜に

都々逸 あの命

2012-11-01 06:30:54 | 日記
021:示
いつかきそうな別れの予感
暗示するよな月の雲

022:突然
別れましょうか突然ですが
別れられなくなりそうで

023:必
いつかあんたも泣かせてみたい
だって今夜は嬉し泣き

024:玩
玩具浮かべて遊んだ波と
どこに消えたかあの命

025:触
他の女の臭いが染みた
そんなあんたの指で泣く