転がり坂

登りつめたわけでもないのに、そろそろ下山したくなってきた。

ブログ・パラサイト

2014-07-29 08:57:48 | 日記
メル友に暑いですねと今日も書き 牧童

群れをなさず、他人と同調せず、人を傷つけても気にもせず、適当なブログを見つけては言いたいことをズバズバと書き込んできた。

僕はブログ・パラサイトの時代が長かった。この言葉は僕の造語だ。面白そうなブログを見つけては、そのブログに寄生して言いたいことを書き込みながら、相手のエネルギーを吸収していく。
パラサイト(寄生虫)が生存するための原則は寄生している生命体を殺さない程度に相手の養分を吸収していくこと。ところが悪い癖で頭に乗り過ぎて相手を怒らせてしまったり、出ていけと虫下しを飲まれたりもしたし、相手が消えてしまったこともあった。

自分のブログを創るよう勧められても、書くネタがないし、僕のブログを読むような物好きはいないし、面倒だからずっと実施しないでいた。

でもブログ・パラサイトだけでは書きたらないことがだんだんと増えてきたので、あるサイトでようやく自分のブログを立ち上げた。
自分のブログを開設してからもう十年以上になる。
開設当時は僕のファンも多く、コメントも多数寄せられてきた。コメ一つひとつにリコメを書き込む。ブログを書き、コメ対応にまた熱くなり、多くの時間を費やしてきた。

僕の五十代はSNS、携帯メールの影響が極めて大きかった。

そして、今。
以前ほどの熱さはもう消えてしまったけど、今でもこうしてブログを続けてはいる。

老後の楽しみのひとつとして残しておこう。
老人施設に入居する際、何かひとつだけ持っていくとしたら、あなたなら何を持ち込みますか、という質問に対し、僕は携帯電話だと答えた。

白髪の思い出

2014-07-29 08:42:03 | 日記
「毛染やめ共に白髪に熱射乗せ」
牧童

僕は若い頃から白髪が多かった。早くロマンスグレーになりたいと思っていた。

二十数年前、黒々とした陰毛の中に一本の白髪を発見し、四つ葉のクローバーの時のように感激した。抜き取り、置時計の後ろにセロテープで貼付けておいたら、妻に発覚して時計ごと捨てられてしまった。

こんな僕だから白髪を染めるなんて考えてはいなかった。
僕は年齢より若く見え、昭和27年生まれだと言うと、嘘!若く見える!と驚きの声が上がっていた。ところがある飲み会で年齢を言ったらいつものような反応がなかった。後で送られてきた写真を見ると髪が白く写っていて、どう見てもジジィでしかない。総白髪ならまだしも斑白髪は貧相だった。

嘘は嫌いだが、身体にひとつ嘘を与えることにした。
ついに染めてしまったのだ。
初めて染めた時の周囲の反応は無言。鬘だとわかりながら、それを指摘しない大人の心理かな?

還暦を過ぎ、髪を染めるのが面倒になった。自分では綺麗に染まらないし、生え際の白髪が醜い。

髪を染めるはもうやめた。
ロマンスグレーにはなれないけれど。


都々逸 愛の賛歌

2014-07-18 02:29:51 | 都々逸
「愛の賛歌」は岩谷時子の訳詞が有名だが、原作とはずいぶん異なるそうだ。原作に近いらしい訳を参考にしながら、都々逸にしてみた。

シャンソンの訳詞風都々逸
愛の賛歌

地震・原子炉
天地は崩れ
きっと滅びる
この地球

でもねあなたの
愛さえあれば
そんなことなど
どうでもいい

世間体など
気になどしない
愛にあふれた
朝ならば

あつい口づけ
あなたの指で
からだ震わせ
燃えるなら

社会問題
関心ないわ
だってあなたの
愛あれば

髪を染めましょ
どこでも行くわ
それをあなたが
望むなら

家を見捨てて
盗みもします
それを私に
望むなら

友を裏切り
ふるさとだって
もしもあなたが
望むなら

やるわなんでも
笑われたって
もしも私に
望むなら

ある日突然
あなたが死んで
去っていっても
かまわない

だってわたしは
あなたの愛を
信じわたしも
ともに死ぬ

そして手にした
二人の愛は
消えはしないわ
永遠に

青く深まる
自由な空で
いつも二人は
愛しあう

こんな二人を
神様だって
きっと許して
くれるでしょ


ほしあい 星合い折込都々逸

2014-07-11 09:17:00 | 都々逸
(ーー;)欲しかないわよ
幸せなんか
あんた以外は
いりはせぬ

(ーー;)ほんと意地悪
知ってるくせに
ありのままには
言えぬけど

(ーー;)ほかじゃダメだわ
しつこいかしら
あきらめきれない
いつまでも

(ーー;)惚れた罰よね
しかたがないわ
会ってもらえず
痛む夜

(ーー;)吠えてみたいわ
死ぬよりつらい
明日も会えない
生き地獄



虫がいない自然の中で

2014-07-03 05:58:56 | 日記

「梅雨入りや虫と暮らせぬ我も濡れ」牧童

毛虫が大量発生し、壁面にびっしりとへばりついていると言う。殺虫剤も雨のため効果が薄れてしまうらしい。さあ、みんなで見に行きましよう、だって……。冗談じゃない!僕は遠慮しておく。毛虫と聞いただけで慢性蕁麻疹がさらに悪化してしまう。

毛虫よりも
僕は海が見たい。
森林浴がしたい。
アウトドアもいいな。

自然を愛し
自然の中で暮らしたいと思う。
しかし……

僕は生まれてから今まで田舎暮らしをしたことがなく、人生のほとんどをコンクリートの中で過ごしてきた。

最近、蝶を見かけなくなったと、自然破壊を非難し、自然回帰を願う文を僕も書いたりはする。しかし僕は虫が大嫌いなのだ。
でも、どういうわけかカマキリだけは相性がよく、掌に乗せて戯れることができる。カマキリ以外は触ることができない。

飛んでいる蝶はかわいいと思う。
子供の頃、蝶々取りをした。みんなは何匹も捕まえるのだが、僕は網を振り回すだけだった。哀れに思われたのか、友だちが一匹くれた。その時、手に付いた鱗粉に、幼心に汚れちまったと僕は哀しくなって泣きそうになった。まして蛾などは恐怖映画の中だけで棲息して欲しい。

蝉や鈴虫などの虫の音は実に風情がある。ところが捕獲された蝉ときたら騒音でしかない。お願いだから、どこか遠くで優雅に鳴いていてくれと大声で叫びたくなる。

赤子、子供、うるさい女も嫌いだ。
僕のそばに来ないでくれ。

僕は自然派を目指しながら、虫のいない自然の中で静かに暮らしたいと思っている。

静かな女の横で静かに暮らしたいと思っている。


六個の月日

2014-07-01 05:44:35 | 日記

「皺に梅雨不易流行ままならず」牧童

あっというまに六月が終った。今年も半年が過ぎてしまった。

何ひとつうまく進展しないままに、時間だけが無駄に消費していく。

このまま何も変わらないのなら、それはそれでいいのだが、思惑とは異なる方向へと何かが変わっていく。