松茸を黒酢に漬けて香り消す人目を忍ぶ老人の恋
071:籠
飛んで行きたやあなたのもとに
いけない行けない籠の鳥
072:狭
狭い寝床で寄り添いながら
耐える風雪温い肌
073:庫
書庫に隠した昔の手紙
読めば本より出る涙
074:無精
さっきよりかは愛しさ増して
肌にチクチク無精髭
075:溶
熱い思いに心も溶けて
熱い身体で身も溶けて
飛んで行きたやあなたのもとに
いけない行けない籠の鳥
072:狭
狭い寝床で寄り添いながら
耐える風雪温い肌
073:庫
書庫に隠した昔の手紙
読めば本より出る涙
074:無精
さっきよりかは愛しさ増して
肌にチクチク無精髭
075:溶
熱い思いに心も溶けて
熱い身体で身も溶けて
071:籠
飛び出せば生きてはいけぬ狭き籠今のままでは暮らせぬ二人
072:狭
またひとつ静かに消えた選択肢狭き道行く行き止まりまで
073:庫
思い出を詰め込み過ぎた倉庫なら燃やしてしまえ回顧などせず
074:無精
指先に生きる痛みを伝えつつ無精髭がまた少し伸び
075:溶
あの夢と生命の欲が溶け出してなお別れ行く心と身体
飛び出せば生きてはいけぬ狭き籠今のままでは暮らせぬ二人
072:狭
またひとつ静かに消えた選択肢狭き道行く行き止まりまで
073:庫
思い出を詰め込み過ぎた倉庫なら燃やしてしまえ回顧などせず
074:無精
指先に生きる痛みを伝えつつ無精髭がまた少し伸び
075:溶
あの夢と生命の欲が溶け出してなお別れ行く心と身体