惚れやせぬ

021:小
(ーー;)小さすぎるわ今度の男
背丈ばかりのことじゃなく

022:砕
(ーー;)硬い頭も酒米に酔って
石（意志）を砕けば粋なひと（酔→砕→粋）

023:柱
(ーー;)久しぶりだわ嬉しい朝ね
立った立ったわ茶柱が

024:真
(ーー;)あんたなんかの真心だけで
生きていけたら惚れやせぬ

025:さらさら
(ーー;)ついて行く気はさらさらないが
ついて来るなら逃げはせぬ

傷ばかり

016:荒
(ーー;)荒れた蒲団が気になるけれど
そっとしばらくこのままで

017:画面
(ーー;)あんな画面を二人で見たら
すぐに眠れるわけがない

018:救
(ーー;)馬鹿ね私は救われないわ
だめな男にまた惚れて

019:靴
(ーー;)何かが合わない二人の恋は
靴擦れみたいな傷ばかり

020:亜
(ーー;)染めてみたいな亜麻色みたく
ここの白髪は無理かしら

せめる番

011:怪
(ーー;)何かようかい妖怪みたく
あなた恨んでいますのに

012:おろか
(ーー;)おろか者よね似た者同士
ふたり仲良く地獄行き

013:刊
(ーー;)昔々は新聞でした
今の貴方は月刊誌

014:込
(ーー;)思い込んだら一途な私
すがりつくよに後を追う

015:衛
(ーー;)飽きてしまうわ防衛だけじゃ
今度わたしがせめる番

身をゆだね

006:婦
(ーー;)夫婦なんかは望まぬけれど
帰したくない夜もある

007:度
(ーー;)今度ばかりは許せぬけれど
今度だけよと身を許す

008:ジャム
(ーー;)食べてごらんよ私のジャムを
笑いたくなる味がする

009:異
(ーー;)異邦人よね貴方の言葉
理解できずに身をゆだね

010:玉
(ーー;)いつの間にやら小じわやシミが
確か昔は玉の肌