9月10日 22時56分 NHKニュース
イギリスからの独立の賛否を問うスコットランドの住民投票が来週に迫るなか、一部の世論調査が独立賛成派の優勢を伝えていることを受けて、キャメロン首相などイギリスの主要政党の党首が10日、そろってスコットランドを訪れ、イギリスにとどまるよう呼びかけました。
イギリスからの独立の賛否を問うスコットランドの住民投票は、今月18日に行われますが、一部の世論調査は独立への賛成が反対を上回るなど賛成派の優勢を伝えていてイギリス政府や議会は危機感を強めています。
こうしたなか、キャメロン首相らイギリスの主要3党の党首は直接、住民に働きかけるため、10日、予定していた議会の党首討論を取りやめてそろってスコットランドを訪れました。
このうち、キャメロン首相は、主要都市エディンバラで演説し、スコットランドがイギリスにとどまれば、税制や財政面でより大きな自治権を与えるという考えを示したうえで、「反対票を投じることは、イギリスでのスコットランドの力を強めるきっかけになるだろう」と述べ、イギリスにとどまるよう呼びかけました。
一方、今回の3党首の訪問について、独立運動を主導するスコットランド民族党のサモンド党首は、「中央の政治家たちがパニックに陥っていることを示すものだ」と述べ、独立の実現に向け自信を示しました。
★★★
9月11日 6時24分 NHKニュース
イギリスからの独立の賛否を問うスコットランドの住民投票が1週間後に迫るなか、一部の世論調査が独立賛成派の優勢を伝え、独立に賛成の市民の間に期待感が高まる一方、これまで優勢だった独立反対派の市民は不安を募らせています。
1週間後の今月18日に行われるスコットランドの住民投票では、これまでの世論調査でほぼ一貫してイギリスからの独立に「反対」が「賛成」を上回ってきましたが、ここに来て一部の世論調査で独立に「賛成」が優勢となるなど賛成への支持が広がっています。
このため独立を支持する市民は、「スコットランドの行政はここに住む人が担うのが最もよい」とか「この機会を逃すべきではない」などと話し、期待感を高めています。
これに対し、独立に反対する人たちは、「とても心配しているし、双方とも経済が不安定になる」とか「不確定なことが多すぎる。特に、独立当初の5年間は間違いなくひどい状態になる」などと話し、不安を募らせています。
一方、イギリス政府や議会は、国の分裂につながりかねない事態に危機感を強めています。
キャメロン首相は10日、予定していた議会の党首討論への出席を取りやめてスコットランドを訪れて演説し、イギリスにとどまれば税制や財政面でより大きな自治権をスコットランドに与えるという考えを示したうえで、「独立に反対票を投じることは、スコットランドの力を強めるきっかけになるだろう」と述べ、懸命の説得を続けています。
住民投票とは
独立の賛否を問うスコットランドの住民投票は、2年前、スコットランド自治政府と、イギリス政府の間で交わされた合意に基づいて行われ、双方は、いずれの結果も受け入れることを表明しています。
投票では、「スコットランドは独立国になるべきか」という質問に、有権者がイエスかノーかで答える形になっています。
投票の結果、賛成が反対を上回れば、投票率に関係なく、スコットランドはおよそ1年半後の2016年3月24日に独立することになっています。
有権者はスコットランドに暮らす16歳以上の400万人余りです。
投票は今月18日に行われ、即日開票されます。
結果は、日本時間の19日午後までに判明する見通しです。
住民投票に至る経緯
スコットランドは、およそ300年前にイギリスに事実上、併合された後は、政治・経済の中心は首都ロンドンとなり、スコットランドには地方議会もありませんでした。
ところが、1960年代にスコットランドの沖合で北海油田の開発が本格化すると、これを独自の財源にすれば経済的に自立できるとして独立への機運が高まります。
こうしたなか、スコットランド生まれのブレア首相は自治の拡大を約束。
1999年スコットランド議会が復活します。
その後の金融危機に続く景気低迷で、イギリス政府が進める緊縮策に不満がくすぶるなか、イギリスからの独立を訴える「スコットランド民族党」のサモンド党首は、独立すれば暮らしは上むくと訴え支持を集めます。
2011年「スコットランド民族党」が初めて単独で過半数を獲得。
サモンド党首は独立の賛否を問う住民投票の実施を正式に表明します。
交渉のすえ、2012年、キャメロン首相は「民意に従う」として住民投票を実施に合意。
スコットランドの人たちが独立することを選んでも、それを受け入れると表明しています。
<コメント>
独立問題を抱えているヨーロッパの国は、スペインのバスクとか、カタルニアとか、イタリアも南と北は対立がすごい。
ヨーロッパに嵐が襲来するか。
ロシアが暴れると一番すごいが。
イギリスからの独立の賛否を問うスコットランドの住民投票が来週に迫るなか、一部の世論調査が独立賛成派の優勢を伝えていることを受けて、キャメロン首相などイギリスの主要政党の党首が10日、そろってスコットランドを訪れ、イギリスにとどまるよう呼びかけました。
イギリスからの独立の賛否を問うスコットランドの住民投票は、今月18日に行われますが、一部の世論調査は独立への賛成が反対を上回るなど賛成派の優勢を伝えていてイギリス政府や議会は危機感を強めています。
こうしたなか、キャメロン首相らイギリスの主要3党の党首は直接、住民に働きかけるため、10日、予定していた議会の党首討論を取りやめてそろってスコットランドを訪れました。
このうち、キャメロン首相は、主要都市エディンバラで演説し、スコットランドがイギリスにとどまれば、税制や財政面でより大きな自治権を与えるという考えを示したうえで、「反対票を投じることは、イギリスでのスコットランドの力を強めるきっかけになるだろう」と述べ、イギリスにとどまるよう呼びかけました。
一方、今回の3党首の訪問について、独立運動を主導するスコットランド民族党のサモンド党首は、「中央の政治家たちがパニックに陥っていることを示すものだ」と述べ、独立の実現に向け自信を示しました。
★★★
9月11日 6時24分 NHKニュース
イギリスからの独立の賛否を問うスコットランドの住民投票が1週間後に迫るなか、一部の世論調査が独立賛成派の優勢を伝え、独立に賛成の市民の間に期待感が高まる一方、これまで優勢だった独立反対派の市民は不安を募らせています。
1週間後の今月18日に行われるスコットランドの住民投票では、これまでの世論調査でほぼ一貫してイギリスからの独立に「反対」が「賛成」を上回ってきましたが、ここに来て一部の世論調査で独立に「賛成」が優勢となるなど賛成への支持が広がっています。
このため独立を支持する市民は、「スコットランドの行政はここに住む人が担うのが最もよい」とか「この機会を逃すべきではない」などと話し、期待感を高めています。
これに対し、独立に反対する人たちは、「とても心配しているし、双方とも経済が不安定になる」とか「不確定なことが多すぎる。特に、独立当初の5年間は間違いなくひどい状態になる」などと話し、不安を募らせています。
一方、イギリス政府や議会は、国の分裂につながりかねない事態に危機感を強めています。
キャメロン首相は10日、予定していた議会の党首討論への出席を取りやめてスコットランドを訪れて演説し、イギリスにとどまれば税制や財政面でより大きな自治権をスコットランドに与えるという考えを示したうえで、「独立に反対票を投じることは、スコットランドの力を強めるきっかけになるだろう」と述べ、懸命の説得を続けています。
住民投票とは
独立の賛否を問うスコットランドの住民投票は、2年前、スコットランド自治政府と、イギリス政府の間で交わされた合意に基づいて行われ、双方は、いずれの結果も受け入れることを表明しています。
投票では、「スコットランドは独立国になるべきか」という質問に、有権者がイエスかノーかで答える形になっています。
投票の結果、賛成が反対を上回れば、投票率に関係なく、スコットランドはおよそ1年半後の2016年3月24日に独立することになっています。
有権者はスコットランドに暮らす16歳以上の400万人余りです。
投票は今月18日に行われ、即日開票されます。
結果は、日本時間の19日午後までに判明する見通しです。
住民投票に至る経緯
スコットランドは、およそ300年前にイギリスに事実上、併合された後は、政治・経済の中心は首都ロンドンとなり、スコットランドには地方議会もありませんでした。
ところが、1960年代にスコットランドの沖合で北海油田の開発が本格化すると、これを独自の財源にすれば経済的に自立できるとして独立への機運が高まります。
こうしたなか、スコットランド生まれのブレア首相は自治の拡大を約束。
1999年スコットランド議会が復活します。
その後の金融危機に続く景気低迷で、イギリス政府が進める緊縮策に不満がくすぶるなか、イギリスからの独立を訴える「スコットランド民族党」のサモンド党首は、独立すれば暮らしは上むくと訴え支持を集めます。
2011年「スコットランド民族党」が初めて単独で過半数を獲得。
サモンド党首は独立の賛否を問う住民投票の実施を正式に表明します。
交渉のすえ、2012年、キャメロン首相は「民意に従う」として住民投票を実施に合意。
スコットランドの人たちが独立することを選んでも、それを受け入れると表明しています。
<コメント>
独立問題を抱えているヨーロッパの国は、スペインのバスクとか、カタルニアとか、イタリアも南と北は対立がすごい。
ヨーロッパに嵐が襲来するか。
ロシアが暴れると一番すごいが。