昨日は長男の結婚式でした。気が重かった新郎の父のお役目をなんとか果たすことができました。
土曜日の朝、長女の一家と一緒にJRの特急かもめ号で長崎を出発し、途中の諫早から我が家と家族同様のお付き合いをしているかみさんの友人も合流し、昼前に博多に到着。ホテルはみな、長男が用意してくれた博多駅前のホテルに宿泊しました。ビジネスホテル風ですが、大浴場があり、しかも天然温泉ということで、これはよかったです。
翌朝、結婚式当日は8時半からまず女性陣は着物の着付けや髪のセットで長男が予約してくれたレンタル着物の店へ。私と娘の旦那さんと二人の子供たちはホテルのチェックアウト時間まで待機してから着付けの店に向かいました。私もここでようやくモーニングに着替えました。かみさんは相撲部屋のおかみさんみたい、娘は上品な和風スナックのママさんみたいにきれいでした。
式場のリッツファイブに到着し、畳の間の控室でけっこう長く待機しました。その間、孫のひろちゃんたちはおおはしゃぎ。 この写真では何と言っているか、わかりますね? そうです。「オッ○イでーす!」
式が始まる前に両家親族の顔合わせ、そして全員の記念写真と続いて、いよいよ本番に入ります。出席者は全部で90人弱です。 息子たちは去年、入籍を済ませていることもあって、結婚式はこの披露宴の冒頭で、参列されているみなさんに証人になっていただく人前結婚式形式で行われました。新郎新婦に結婚指輪を届ける「リング・ガール」のお役目を務めたのは我が孫・ひろちゃんとはるちゃんでした。「オッ○イでーす!」などとふざけていたあとに別室に呼ばれて、リハーサルをしていたのです。
参列者の拍手で承認され、結婚式はめでたく成立しました、乾杯のあと、新郎の両親として各テーブルを廻りました。職場の上司や同僚の方々からは、息子が頑張っている話をあれこれ聞き、嬉しく思いました。が、そうしてテーブルを回り、一人一人の方々とお話ししたので、みなさんのスピーチや出し物もろくに聞けず、料理もあまり口を付けられませんでした。そしてなにより、写真を撮って回ることがほとんどできませんでした。これは悔やまれます。かろうじて撮った写真がこれです。新郎新婦の写真を2枚。
すべてのプログラムが滞りなく進行し、ついにエンディング。新郎新婦の席とは対面の壁際に両家の両親が立ち並びました。新婦からお母さんへのお礼の言葉につづいて、いよいよ両家を代表しての新郎の父の挨拶です。何度も書き直して読みにくくなった原稿を手に、花嫁の感謝の言葉などを聞きながら、会場を見渡していて、あることを思いつきました。式の最初から大勢の従業員の人たちが気持ちよく、かいがいしく働いておられることに気づいたのです。それで、とっさに父親の挨拶の中に一言追加したい、と思いました。
新郎の父としての挨拶の冒頭で、私は言いました。「原稿には書かなかったのですが、はじめに一言」、と切り出し、「翼、愛ちゃん、素晴らしい結婚式をありがとう。ご参列の皆様、結婚式を盛り上げてくださってありがとうございます。そして、リッツファイブのスタッフのみなさん、ありがとうございました。」、と原稿にない言葉を述べました。あとは練りに練った「型通りの」あいさつ文を無事に読み上げ、大役を果たしました。途中で感極まる部分があり、一瞬泣いてしまいましたが、すぐに立て直し、事なきを得ました。 最後に息子が参列のみなさまへのお礼の言葉を述べましたが、これがどうして、見事なスピーチでびっくりしました。原稿なしでよどみなく、堂々としていました。知らない間にこんなに成長していたのか、とあらためて息子を見直しました。
式場からの出口に並んで立ち、参列された皆様をお見送りしました。お一人お一人と言葉を交わしましたが、「お父様の挨拶に感動しました」と何人かの方々がおっしゃってくださいました。「涙が良かった」とも言われ、恥ずかしかったですが、ま、いいでしょう。
息子や花嫁さんとはゆっくり話す時間がなかったのですが、明日から新婚旅行に飛び立つはずです。行先はモロッコ、だって!!
きょうの1曲。ポール・アンカで「ロマンスの鐘は鳴る」。このYou-Tubeの映像はポールとは関係ない人が出てきていますが、音声は間違いなくポール・アンカの歌声です。これしか見つけられなかったのです。すみません。
Paul Anka Let the Bells keep ringing