私の退職の話でズルズル引っ張ってしまうようで申し訳ありません。いちおう最後の顛末までご報告しておきますね。
きのうの金曜日が最後の勤務日でした。いつもより少し早目に出勤し、いつものように一日が始まりました。私が退職することを初めて知った方もおられ、いちいちお別れの挨拶をしたり握手したりして大忙しでした。
11時ごろだったか、車の運転席で次の出発時刻までの間やすんでいたら、目の前を近くの保育園の園児たちが「こんにちわー」などと私に声をかけながら通り過ぎ、そのすぐ後ろに保育士さんが数名、私に会釈して通り過ぎようとしました。するとそのうちの一人が私に大きく手を振りました。私の長女が保育園児だったころの保育士さんでした。最近は香焼の保育園につとめていて、ときどき出合うとあいさつをかわしていました。
私は運転席の窓を開け、「○○さーん」と声をかけました。彼女が車に寄って来、私は「きょうでこの仕事を退職することになったけん」と言い、二言三言、言葉を交わして手を振ってお別れしました。
昼休みにいったん帰宅し、3時半からデイケアの利用者さんをお送りするために再び出勤。送迎バスのキーを取りにキーが掛けてあるケアマネさんの部屋に入ると、テーブルの上にアレンジの花かごが置いてありました。僕の最終日ということで恒例の花束の贈呈をするために買って来たんだな。でも事務長には、バイクで持って帰れないから花束なんか用意せんでいいからね、と言っていたのに・・・、と思いました。が、次の瞬間、私はびっくりしました。ガーンと頭を打たれたような気がするほどびっくりしました。
花かごに刺してあったメッセージのカードの文字が見えたからです。カードの名前が信じられない人の名前だったからです。「お疲れさまでした・・・○○和代」と書いてありました。 なんと、先ほどの保育士さんからだったのです。じんと胸が熱くなり、ケアマネさんたちがいる前で涙が出てきました。
彼女は私の子どもたちが一時期通っていた保育園の保母さんでしたが、あるときから、彼女を含む5人程度の保母さんが園長によるひどいパワハラ(いじめ)にあい、私たち保護者は彼女たちを守るべく、彼女らと何度も夜を徹して話し合いをしました。その結果別の保育園をつくって本当にやりたい保育をやろう、ということになり、保護者グループで資金を出し合って共同で古民家を買い取り、改築し、彼女たちに保育をお願いして新しい保育園がスタートしたのです。そのようなすごい経験を共にしてきた仲間だったのです。
おそらく彼女にはそのころの感謝の気持ちがあったので、今回の素早い行動となったのだろうと思います。
夕方、最後の送りの仕事を終えると、事務長に「ちょっと来てください」と呼ばれました。さきほどのケアマネ室には私を見送ろうとその時いた職員が集まっていました。テーブルの上には○○さんからの花かごが色を添えています。事務長からねぎらいの言葉と、花束ではなく商品券の金一封をいただきました。私も短くお礼の言葉を述べました。みなさんの優しい笑顔と温かい拍手にまた涙しました。
○○和代さんからのお花のアレンジメントです。
一夜明けて、きょうはやはりいつもと違います。3連休とか4連休とかの休みとは全然違う、ずーっと休み。全身から力が抜け、一日中ボケーッとしているように思います。そうか、これが抜け殻状態なんだな、と思いました。明日から、しゃんとするぞ、と心に決めています。
きょうの1曲。山下達郎さんの曲は名曲ぞろいですが、いまの私の状況をあらわすようなこんな曲。「さよなら夏の日」。
さよなら夏の日 山下達郎
きのうの金曜日が最後の勤務日でした。いつもより少し早目に出勤し、いつものように一日が始まりました。私が退職することを初めて知った方もおられ、いちいちお別れの挨拶をしたり握手したりして大忙しでした。
11時ごろだったか、車の運転席で次の出発時刻までの間やすんでいたら、目の前を近くの保育園の園児たちが「こんにちわー」などと私に声をかけながら通り過ぎ、そのすぐ後ろに保育士さんが数名、私に会釈して通り過ぎようとしました。するとそのうちの一人が私に大きく手を振りました。私の長女が保育園児だったころの保育士さんでした。最近は香焼の保育園につとめていて、ときどき出合うとあいさつをかわしていました。
私は運転席の窓を開け、「○○さーん」と声をかけました。彼女が車に寄って来、私は「きょうでこの仕事を退職することになったけん」と言い、二言三言、言葉を交わして手を振ってお別れしました。
昼休みにいったん帰宅し、3時半からデイケアの利用者さんをお送りするために再び出勤。送迎バスのキーを取りにキーが掛けてあるケアマネさんの部屋に入ると、テーブルの上にアレンジの花かごが置いてありました。僕の最終日ということで恒例の花束の贈呈をするために買って来たんだな。でも事務長には、バイクで持って帰れないから花束なんか用意せんでいいからね、と言っていたのに・・・、と思いました。が、次の瞬間、私はびっくりしました。ガーンと頭を打たれたような気がするほどびっくりしました。
花かごに刺してあったメッセージのカードの文字が見えたからです。カードの名前が信じられない人の名前だったからです。「お疲れさまでした・・・○○和代」と書いてありました。 なんと、先ほどの保育士さんからだったのです。じんと胸が熱くなり、ケアマネさんたちがいる前で涙が出てきました。
彼女は私の子どもたちが一時期通っていた保育園の保母さんでしたが、あるときから、彼女を含む5人程度の保母さんが園長によるひどいパワハラ(いじめ)にあい、私たち保護者は彼女たちを守るべく、彼女らと何度も夜を徹して話し合いをしました。その結果別の保育園をつくって本当にやりたい保育をやろう、ということになり、保護者グループで資金を出し合って共同で古民家を買い取り、改築し、彼女たちに保育をお願いして新しい保育園がスタートしたのです。そのようなすごい経験を共にしてきた仲間だったのです。
おそらく彼女にはそのころの感謝の気持ちがあったので、今回の素早い行動となったのだろうと思います。
夕方、最後の送りの仕事を終えると、事務長に「ちょっと来てください」と呼ばれました。さきほどのケアマネ室には私を見送ろうとその時いた職員が集まっていました。テーブルの上には○○さんからの花かごが色を添えています。事務長からねぎらいの言葉と、花束ではなく商品券の金一封をいただきました。私も短くお礼の言葉を述べました。みなさんの優しい笑顔と温かい拍手にまた涙しました。
○○和代さんからのお花のアレンジメントです。
一夜明けて、きょうはやはりいつもと違います。3連休とか4連休とかの休みとは全然違う、ずーっと休み。全身から力が抜け、一日中ボケーッとしているように思います。そうか、これが抜け殻状態なんだな、と思いました。明日から、しゃんとするぞ、と心に決めています。
きょうの1曲。山下達郎さんの曲は名曲ぞろいですが、いまの私の状況をあらわすようなこんな曲。「さよなら夏の日」。
さよなら夏の日 山下達郎