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blueswave 's MIND DROPS

まもろう憲法9条、生かそう憲法25条!

日本人の品格を汚す人たち

2013-06-18 15:29:34 | 政治・社会

  きょうのyahooのニュースでは、「在日コリアン排斥 毎週のようにデモ」との見出しで毎日新聞記者の現地レポートの記事を紹介しています。

 

 「ゴキブリ、ウジ虫、朝鮮人。お前らを一匹残らずたたきつぶす」

 16日午後3時、韓国料理店や韓流ショップが並ぶ東京・新大久保の大久保通りで在日コリアンの排斥を掲げるデモが始まった。拡声器で激しい言葉を浴びせるのは、デモの主催者で「行動する保守」を掲げるグループ「新社会運動」の桜田修成氏。インターネットの告知や口コミで集まった参加者は約200人。20~30代を中心に男性が約8割を占めるが、女性会社員風や年配女性、ベビーカーを押しながらの女性もいる。・・・

 

 このような書き出しです。 この日は、このような行動に反対するグループとの小競り合いが起こり、在特会の会長らが暴行容疑で逮捕された、とのことです。この逮捕を不当逮捕として抗議していたある男性は、「愛国心の強い人がネットで真実を知って立ち上がった。竹島を侵略する韓国人への対抗だ」、と語っています。

 日本人として実に恥ずかしく、情けなく、愚かな行為だと思います。

 どんな主張があろうと、何も危害を及ぼしてこない人々に対して、「ゴキブリ、ウジ虫、朝鮮人。お前らを一人残らずたたきつぶす」、などという言葉を発することができる人間。映像を見ると日の丸や旭日旗をはためかせているようですが、時代錯誤も甚だしいと思います。

 愛国心が強い人たち? 笑わせるんじゃない! こんな人たちは愛国者どころか日本人の恥さらし、です。日の丸に泥を塗る行為です。天皇陛下がこのような光景を喜ばれるでしょうか? 右翼とはこんなにも下劣なひとびとではないはずです。 私はこのような光景は我慢がならない。まじめな右翼のみなさん、彼らに「バカなまねはやめろ」と指導してください。そして、即刻ヘイトスピーチ、嫌韓行動を中止し、在日コリアンの方々が安心して暮らせるような日本に戻してほしい、と強く思います。

 

  きょうの1曲。フォーククルセダーズが日本に紹介した「イムジン河」。加藤和彦氏が健在だったころの映像です。

イムジン河


都議選始まる!

2013-06-14 20:08:35 | 政治・社会

  きょう、東京都議選が告示されました。来月に行われる参議院選挙にも大きな影響を与えるという意味で、都民だけでなくわれわれのような他の県民にとっても大事な選挙だと思います。

 折しも安倍首相はアベノミクスの第三の矢と称する「成長戦略」を閣議決定した、といいます。いうまでもなく第一の矢はじゃんじゃん紙幣を発行しまくる大胆な金融政策、第二の矢は不要不急な大型公共土木工事を再開する機動的な財政政策。こんどの「成長戦略」ではだれが成長するのかといえば、大企業だけが成長するための戦略、ですね。

 安倍首相は6月5日の成長戦略スピーチで「皆さんの所得が年間150万円増えます」などと大ボケをかましましたね。国民総所得の伸びを国民一人当たりに割れば一人当たり150万円、という中味のようですが、国民総所得の内訳はなにも国民の所得ではない。企業の収益もあれば金利の収入もあり、国民の所得の増大がゼロだってありうるわけで、まさに騙しの舌先三寸をぶちあげたわけです。

 バカなのかウソツキなのか知りませんが、こんな人物を総裁に頂く自民党が政治を牛耳っていては国民はいつまでたっても楽にはなりません。都議選でこのような自民党や自民党に協力する諸政党の候補者に投票すること、あるいは投票に行かないことは、結果的に安倍政権に委任します、ということを意味することになると思います。東京の有権者のみなさんの選択は、遠く長崎にいる私たちにも多大な影響を与えるものであることをよく考えていただきたいと思います。余計なお世話、と思われる方もおられるとは思いますが、ぜひじっくりお考えくださるようお願いします。

 

 きょうの1曲。都議選とは関係ありませんが、私が大好きなこの曲。プリンセス・プリンセスで「M」。作詞はキーボードの富田さんで作曲はボーカルの奥居さんです。特にメロディーが好きです。ギターやドラムスなどの演奏は正直つたないレベルですが、そんなことはどうでもいいんです。

PRINCESS PRINCESS M .


生活保護法改悪に思う

2013-06-05 16:36:27 | 政治・社会

  昨日の衆議院本会議で生活保護法一部「改正」案が共産党と社民党を除く諸政党によって可決されました。衆議院での審議は2日間のみ。本会議では討論抜きで採決。しかも野党である民主、維新、みんな、生活の4党もそろって賛成に回る、というしゃんしゃんぶりでした。まさに翼賛政治ここに極まれり、を絵に描いたような状況です。

 生活保護法はそんなにも生ぬるく、ムダづかいと言える状態だったのでしょうか。保護費受給者に不正な受給者や怠惰な生活ぶりの人がたくさんいる、とでもいうのでしょうか。

 生活保護法の精神は憲法第25条に基づく、「無差別平等の原則」と「必要即応の原則」が基本であり、改正案はその精神を否定するものではない、としながらも、その原則を無視するものとなっています。現状でも、窓口で申請の意思を示しても申請書用紙を渡さないとか、申請にいちゃもんをつけて受理しようとしない、という問題が各地で起こり、「水際作戦」と言われていますが、改正案ではさらに一歩踏み込んで「水際作戦」を当然の措置として制度化し、申請書提出を義務付ける規定を新たに設けています。さらに、福祉事務所に扶養義務者に対する調査権限を付与し、扶養義務を果たしていないと判断した場合には、現行では保護開始の要件とされていない「扶養義務者に対する通知」、をあらたに義務付けています。このことがどれだけ申請者を傷つけ、追い詰めるか。親族には知られたくない、と申請を断念するケースが相次ぐことは容易に想像できます。

 昨年だったか有名芸能人の親が保護を受けていた、ということでバッシング騒動がありましたが、このあたりから急速に生活保護に対する締め付けや風当たりが強くなってきました。しかし、生活保護という制度は、どんなにがんばろうとしてもどうにもならない人にとっての最後の命綱として、世界各国でおこなわれていて、日本が特にゆるやかとか甘いとかという状況ではなく、むしろ利用者は少ないし金額も少ない、と言われています。

 そしてなにより、保護を受けることは恥ずかしいことでもないし他の納税者からのお恵みで生きさせてもらうということでもありません。それをいうなら、国民が商品を購入することで利益を得る企業は、国民によって養われている、ということで、庶民よりも低い水準の生活をしろ、というようなものではないでしょうか。お金は天下のまわりもの、とはよく言ったもので、一生懸命生きていれば、生活保護も憲法で保障されている「生きる権利」として下を向かずにうけとっていいはずです。そのような状況下にある人々を邪魔者や怠惰者呼ばわりして攻撃する一部の人たちを世論であるかのように利用して制度改悪をする今の政治は、どうしても野放しにすることは出ません。 「この子においしいものを食べさせてあげたかった」と書き残して餓死した親子のような悲惨な出来事を、ささいなことと心にとどめないような不感症の日本人であってほしくない。日本人のひとりとして、このような親子を二度と産まない国づくりをめざすのは当然だと思います。

 

 夏になると毎年このあたりで出没するカニ。今年もいました。山から海に下る道路の崖に設けられている排水の穴を棲家にしているようです。

 

 

 きょうの1曲は、私の怒りをあらわすようなハードなロックのグループ、ヤードバーズの演奏で「トレイン・ケプト・ア・ローリン」。冒頭のハーモニカの音がすっごく好きです。

The Yardbirds - Train Kept A Rollin' (1968)


長老の見識

2013-05-30 20:19:57 | 政治・社会

  去年の総選挙を機に国会議員を退職した、元自民党幹事長の古賀誠氏が、なんと日本共産党の新聞「赤旗日曜版」の一面に登場して、話題になっているようです。

 記事の見出しは「96条改正に大反対」。安倍首相らが憲法9条を変えたい一心で、まず国会での憲法改正の発議をこれまで国会議員の3分の2以上の賛成を必要とする、という部分を、2分の1以上の賛成があれば発議できるように憲法96条を変えてしまおう、としていることに対して真正面から異議を唱えておられるのです。以下、記事を転載します。

 私は、憲法改正の勉学、研究、学習は当然として、議論はやっていいが、実際の改正には慎重でなければならないという立場です。とくに現行憲法の平和主義、主権在民、基本的人権という崇高な精神は尊重しなければならない。なかでも平和主義は「世界遺産」に匹敵すると私は講演でも話しています。・・・憲法は我が国の最高法規です。他の法規を扱う基準と違うのは当然でしょう。諸外国を見ても、憲法改正のハードルは高くなっているじゃないですか。・・・私の父は、私が2歳の時、赤紙1枚で召集され、フィリビンのレイテ島で戦死しました。あの時代、母は自分の幸せなどなにひとつ求めることなく、私と姉を必死に育ててくれました。子ども心にも母の背中を見ていて、戦争は嫌だ、二度と戦争を起こしてはならない、と思いました。この思いが私の政治家としての原点です。・・・今回、あなた方(赤旗日曜版)のインタビューを受けたのも、戦争を知る世代の政治家の責任だと思ったからです。・・・戦後の長い期間、国政の場で自由民主党と日本共産党は立場や政策は違っても、それぞれが自負と誇りを持って活動してきた、と私は思っています。離合集散する政党はたくさんあり、照る日や曇る日もあったが、その中でぶれずにやってきた。私に言わせると自民党と共産党こそが「二大政党」だと思っています。

 私はきょう、この記事の実物を見て、少なからず驚きました。よくぞインタビューに応じ、記事にすることを承諾したなぁ、というのが実感です。

 そして思ったことは、いかに現政権の安倍氏やその取り巻き連中が軽薄であるか、ということです。アベノミクスとやらで景気は良くなった、といいますが、海外投資家が日本の株を買いあさって株価が上昇しただけであり、日本の経済力が伸びたわけではありません。株を持っている人たちが大儲けした、というだけで、一般国民には何のご利益もない。そうこうしているうちに株価は下落し、やれバブルがはじけるのなんのと早くも大騒動です。円安で物価は上昇傾向。TPPも結局は案の定、アメリカの言いなり。国民にとっていいことはほとんどない、ということがあきらかになってきつつあります。

 橋下のような雑魚も徹底的に批判しないといけませんが、日本を亡国の道へと進路を誤らせる安倍政権のやりたい放題を、次の参院選でなんとしてもストップさせなければならないと思います。

 

 きょうの1曲。アメリカ南部のカントリーとブルースとロックが融合したような味わいのあるバンド、オールマン・ブラザーズ・バンドで「ブルー・スカイ」。

Allman Brothers Band - Blue Sky live


右翼というものは

2013-05-21 10:39:11 | 政治・社会

 橋下氏や石原氏などをはじめとする右派の政治家や、彼らの言動を擁護、あるいは免責する産経などの右派ジャーナリズムの発言を見ると、「右翼」というものはなんと下品なものか、と怒りと同時に失望を覚えます。

 学生のころには、幕末の勤皇の志士、とか、尊王攘夷、という言葉や行動に共感したことがあります。二二六事件などの青年将校たちの事件も、詳しいことはよく知りませんがなんとなく共感していました。それは横暴で理不尽な軍部や幕府に対する真摯な若者たちの命がけの正義の闘いだ、ととらえていたからです。

 現代の右翼的な立場の人たちの中にも真面目に、本気で日本の国家と国民の平和と安全を考えている人たちが大勢おられると思います。しかし、先に上げた人たちに示されるように、現実には日本の国や国民のことを考えているとは思えない、バカげた言動をする人たちが前面に出ています。彼らの言動は紛争の火種をつくりだし、国民の安心・安全をおびやかす、それこそ国益をそこねるものだと思います。結果的には財界やアメリカの利益を擁護し、国内の弱者に対しては生活保護バッシングのように攻撃をする、非人道的な言動に終始しているように思います。

 また、ネトウヨとかとよばれる排他主義、国粋主義を旨とするような人たちはネット上や街頭で、ヘイトスピーチと呼ばれる聞くに堪えない極端な民族差別の言葉をあたりかまわず投げ散らかしています。2チャンネルとかの掲示板の多くはそのような人たちがうじゃうじゃいて、二言目には「チョンコウ」「在日」「半島」、などと民族蔑視の言葉を使って強がっています。

 これらの常軌を逸した右翼的な風潮は世界各国からも眉をひそめられ、日本の国そのものが軽蔑される状況を作り出しています。まさに「愛国」とか「憂国」の看板が泣くもので、日本の国家の品位を著しくおとしめるものだ、と私は断言します。どの民族とも平和的に共存し、お年寄りも子どもも労働者も、日本のすべての国民の自由と権利が尊重され大事にされる。そんな国をめざすなら、天皇陛下万歳でも私はかまわない、とさえ思っています。もちろん、元首としてではなく、現憲法の定める象徴天皇として、ではありますが。

 「右翼」には、排他主義=他民族蔑視、軍事優先、弱者攻撃、は欠かせない、というのであれば、それは世界から孤立して北朝鮮のような国家に向かうことを意味する、と考えます。 

 

 今日の1曲。驚異のアカペラグループ・ペンタトニックスで「音楽の進化」。素晴らしい、思わず絶句です。

Evolution of Music - Pentatonix