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blueswave 's MIND DROPS

まもろう憲法9条、生かそう憲法25条!

今の時代にこそ欲しかった政治家ー河津寅雄

2012-10-31 21:17:03 | 日記
  数日前の日曜日の夕方、たまたまテレビで見たドラマに私は思わず襟を正す心境となり、正座して最後まで見入りました。テレビ熊本の制作によるドキュメンタリードラマ・郷土の偉人シリーズ「故郷と共に歩んだ真の指導者 河津寅雄」というドラマでした。

 明治35年に熊本県阿蘇郡小国町という阿蘇山のふもとの牧歌的な町に生まれた河津寅雄は家業が山林業や酒造業を営む富豪の家に生まれ、その家業を引き継ぎながら昭和17年に小国町の町議となりました。家柄プラス人柄で信望を集め、昭和23年には町長になっています。この河津氏が偉いのはここからです。
 彼が町長になったこの時期、町は大した産業もなく人々はみな貧しい暮らしをしていました。そんな町の発展を考えた町長は県内で初めて赤牛の人工授精を導入。さらに小国の町には粗食でもたくさんの乳を出すジャージー牛が適している、とみずからジャージー牛を輸入し、ホルスタイン種の導入を進めていた熊本県の意向に背いて、半信半疑の酪農家たちにその飼育をすすめました。それらの政策は次々に当たり、町の産業として確立していきました。今も阿蘇の小国に行くとジャージー牛乳を販売しているし、長崎のスーパーにも置いてあります。

 富豪の河津氏でしたが、町政はすべて町民の幸せの為に、と徹底した節約主義を貫き、町長職などの報酬をいっさい受け取らず、一方では子どもは町の宝との考えから、昭和38年から小中学校の教科書の無償化と修学旅行費の全額町負担、などを実施。さらに昭和47年には熊本県健康管理協会を立ち上げて健診などの予防医療に力を入れた、というのです。
 彼の先進的な施策が評判を呼び、昭和30年熊本県町村会長、そして昭和38年には全国町村会の会長に就任し、8期15年間も務めたそうです。激務の果てに彼は昭和54年に亡くなっています。
 
 彼は自民党の熊本県連の会長も務めた実力者でしたが、終始貫いた謙虚な姿勢と住民奉仕の政策の数々は町民からの信頼と敬愛を集め、葬儀にはほとんどの町民が集まった、とのことです。
 ドラマではこの町長の役を東幹久さんが演じていましたが、力のこもった見事な演技でした。

 上に立つものがこのような政治をするならば、自民党でも保守でもいいんです。そうなっていないから私たちは運動をする必要があるのです。住民、とりわけ弱者を思いやらない政治を続けさせるわけにはいかないのです。今の政治は自民も民主もみなその原点を忘れている、と思うのです。


 きょうの1曲。40年前のロックシリーズ。40年前よりは少し新しいかもしれませんがKISSです。彼らの一見ド派手なメイクやパフォーマンスについていけない人も多いようですが、曲作りも演奏もバッチリ、実力派の演奏を聞かせてくれます。「アイ・ワズ・メイド・フォー・ラビン・ユー」。クラシックのオーケストラとの共演ですが、その人たちもメイクしているのが面白いです。ロックがふつうの一般市民に親しまれている様子がうかがえます。

Kiss - I was made for loving you

ポスター貼りを通して政治を考えました。

2012-10-29 14:15:33 | 政治・社会
  衆議院の解散・総選挙がいつになるのか。民主党は支持率低下の中でいまやれば不利、という自分たちの手前勝手な都合でずるずると先に延ばそうとしていますが、そんなご都合主義で政権に居座り続けていてはますます国民から見放されます。結局、野田氏もこらえきれずに年内に実施せざるを得なくなるのでは、と私は見ています。

 そこで、民主にはがっかり、かといって自民ももちろんダメ、という支持政党なしの方々にも、「共産党があるじゃないですか。ひとつ考えてみてはくれませんか」ということでお訴えを始めています。
 きょうは総選挙向けの街頭ポスターを貼らせてもらいに回りました。この写真の場所は国道沿いのバス停の真ん前のお宅です。5年ほど前から貼らせてもらっていますが、知り合いでも何でもない家なので、やはり久しぶりに行くと緊張します。ひょっとしていつものおじいちゃんではない人が出たらどうしょう、とか、いや、もう勘弁してください、と断られはしないだろうか、など考えてしまうのです。
 チャイムを鳴らし、出てこられるまでの緊張感は何年やっててもやはりあります。そして玄関があいて出てこられたのは初めてお会いするおばあちゃんでした。あちゃあ!ダメかも、と思いつつポスターを見せてニコニコと元気よくお願いすると、あっさりと「よかですよ、どうぞ」。 この瞬間は嬉しいものです。大柄のばあちゃんでしたが抱きしめたくなるほど嬉しくて、「ありがとうございます」と深々と頭を下げました。

 

 国道沿いの別の家では一人住まいのおばあちゃん。前回うかがったときには廊下の奥からいざりながら這うように出てこられたのですが、なんときょうは立って歩いて出てこられました。私は思わず、「わあっ! ずい分お元気になられましたねぇ。この前お会いした時は歩けなくて這ってらっしゃったのに」。 「病院で治療をつづけているうちにだいぶよくなって、最近は病院まで歩いて往復してるとですよ。30分以上かかるけどタクシー代が800円かかるからもったいないしね」。 ポスターはもちろん貼らせてもらいました。
 こうしてふだんつながりのない人でも訪ねて行くことで結びつきが強くなることを実感し、けっこう楽しいのです。診療所の仕事でお年寄りと親しく接してきた経験が生きているのだろう、と思います。

 そして感じるのは、何年か前まではお年寄りは戦前の教育を受けておられることもあってほとんどの方が保守的で自民党支持と思われましたが、いまは違います。お年寄りは長い人生経験の中で何度も政治に裏切られ、誰が弱い者の味方かを肌で感じておられるのです。
 福祉は究極の無駄遣い、と言ってのけたのはあの石原慎太郎氏でしたが、まさに今の政治はその言葉を実践しているような高齢者いじめ、弱い者いじめになっています。今度の総選挙ではそのような政治を進めている勢力に「ノー」を突きつける結果となるよう頑張りたいと思います。


 きょうの1曲。キンクスにはいい曲がたくさんあるのでもう1曲続けます。「ビレッジ・グリーン」。わりと初期のころの曲ですが牧歌調ののどかな感じがする曲です。


The Kinks - Village Green

チビタが弱ってきた。

2012-10-27 17:58:55 | 日記
  1ケ月余り前に、もどすような咳をし、かかりつけの病院で診てもらったら心臓が肥大している、と言われて薬を飲ませている我が家の老犬・チビタ。その後くすりのおかげで咳は全くでなくなり、涼しくなったせいかすっかり元気になっていました。散歩も元気よく飛び出すほどでした。

 しかし、10日ほど前から急に衰えが目につくようになりました。心臓に良くないので散歩はゆっくりと短距離=200mぐらいにしていたのですが、最近は100mもいかないうちに立ち止まり、かなりの時間、じっと動かなくなります。心臓の動悸が静まるのを待っているのかな、と思います。そしてくるっと向きを変えて帰り始めるのです。後ろ足に力があまり入らないようで、よろめくことがあります。
 エサも好きなものしか食べず、ドッグフードはよく残しています。それでもお腹がすくと鳴いて催促するし、散歩に行く紐を持って庭に入ると喜びます。

 もう17歳ですので弱るのも当然です。この冬が乗り越えられるか、ちょっと心配です。

 昼間はよく自分で掘った穴にはまり込んで寝ています。



 多少の物音でも起きなくなりましたが、大きな声で呼ぶと起き上がります。




 きょうの1曲。昨日と同じザ・キンクスの同じアルバムに収められている「ディス・タイム・トゥモロウ」。ドラムもピアノも特徴があって大好きな曲です。

The Kinks - This Time Tomorrow

日本は右傾化しているか?

2012-10-26 09:33:45 | 政治・社会
  天気予報では曇りの予報でしたが明け方から雨になり、今も間断なく降り続いています。

 青天の霹靂ならぬ「雨天の霹靂」か。石原東京都知事が都知事の職を辞し新党を結成する、そして衆議院選挙に立候補する、と突然宣言した、というのです。御年80歳でこのパワフルなお元気ぶりには恐れ入りますが、いよいよそこまで来たか、という感が致します。さっそく、海外からはあらためて「日本が右傾化を強めている」という危惧の声が聞こえてきているようです。

 それらに対してYahoo!ニュースの「意識調査」では、日本が右傾化しているとは「全く感じない」が41%、とかなりの高率になっています。一般の人たちはこういう調査にいちいち反応する人は少なく、いわゆる「ネトウヨ」の人たちの参加が多いのだろうと思いますが、あながち無視できない傾向だろうと思います。
 その調査に応じたコメントを見ると、「中国、韓国を例に挙げるまでもなく、自国を守ることは国民の義務です。米国の傘下にあって呆けた政治家たちのノーテンキが今の日本を沈没させた」、「周辺諸国の暴走も黙認できる範囲を超えてきているので、流れ的に対策が必要。対策であって右傾化ではない」「もともと左寄りだったのが真ん中に戻っただけ」「今までの日本が狂っていた。国旗国歌も教えられない国が世界広しと言えどいったいどこにあるのか。これから国際社会でようやくまともな国になると期待している」、というように歓迎する言葉が大半です。そこには「日本がなめられてたまるか」というような民族主義的な意識が強く出ているように思いますが、これこそが「右傾化のもと」だろうと思います。

 自民党という古ぼけた泥船から民主党という新しい船に乗り換えたつもりでいたのに、この船も泥船だった、という国民の失望感。この疲弊しきったような国民の意識の中に「維新の会」という一見真新しいクルーザーがやってきた。しかしその中身はとんでもない「大日本帝国号」でした。そしてややメッキがはげてきたところへ今度は長老の船長が助け舟よろしくかけつけてきた、という図式でしょう。「維新の会」というとなにか新しいことをやってくれそうな気がするのでしょうが、自民党以上に古い、戦前の軍国主義そのものの考え方のようです。もちろん石原氏もそうです。何かやってくれそうな気がする、というようないい加減な気持ちで受け入れたりしたら民主主義も自由も権利も、今の時代に当たり前のようにあるものが根こそぎはぎ取られてしまうでしょう。現に大阪市ではじわじわと自由や権利が縛られようとしています。この流れに流されることになったら日本の国は北朝鮮のような国家になりかねません。

 白波が立つ荒れた海は離れたところから見ればよく見えるが、海中深くにいればわからない。私たちは今、いわば海の中にいて日本を客観的に見れていない。外から見ればやはり日本は右傾化が進んでいることは間違いない、と思います。世界がいま共同協調の流れにある中で、日本が戦前のように突出した異端の国になってはいけない、右傾化は食い止めなければいけない、と国を愛する者の一人として思います。


 きょうの1曲。40年前のロック・シリーズのようになりますが、きょうはザ・キンクス。このバンドの最初のヒット曲「ユー・リアリー・ゴット・ミー」は激しいロックンロールでしたが、そんなとんがった雰囲気からどことなくけだるさを感じるようなゆったりした?ロックになりました。そんな転換期の大ヒット曲、「ローラ」。

THE KINKS-LOLA LIVE 1970

橋下氏と週刊朝日のけんかをこう見る。

2012-10-23 22:37:45 | 政治・社会
   大阪市長兼日本維新の会代表の橋下徹氏と週刊朝日とのバトルはあっけなく朝日側が白旗を上げ、翌週号で2ページにもわたる異例のお詫び記事を掲載すると同時に、その後も連載予定であった企画を中止することとなったそうです。

 日本における問題は非常にデリケートな問題であり、よほど慎重に扱わないといけないし、そもそも不要な場面でことさらに暴き立てるべきではない、と思います。今回の週刊朝日の記事は未解放について触れたという点は軽率で悪意が見られ、責められるべきですが、必要以上に強調しているわけではなく、むしろ橋下氏の方が誇張して騒ぎ立て、みずからを被害者に仕立て上げている、という感があります。そして週刊朝日側がそれに呼応して大々的に謝罪することによって、橋下氏は大マスコミに対して必死に立ち向かって勝利した、とスポットライトを浴び、同情を買うことに一定成功しているのではないか、とおもうのです。

 いずれにしても、橋下氏の数々の非民主的な言動がこの出来事によって赦免されるものではまったくないし、いささかも反撃の手を緩めることがあってはならないと思います。

 
 東京旅行の写真の落穂ひろい・・・浅草寺から見える東京スカイツリーです。



 きょうの1曲。ウィッシュボーン・アッシュで「サムタイム・ワールド」。ライブ盤ですが美しいギター・プレイとハーモニーがスタジオ録音盤と変わらないくらい忠実に再現されています。

Wishbone Ash - Sometime World (Live 1995)