blueswave 's MIND DROPS

まもろう憲法9条、生かそう憲法25条!

男はだまって・・・

2008-04-29 21:38:00 | 日記
  きょうは祝日でしたが、デイケアは祝日も休み無しです。

 デイケアの日課が終わって、きょうは老人ホームに帰る方が二人おられました。
 ホームの玄関前にバスを横付けし、まず先輩格のおじいちゃんが杖を突きながらそろーりそろーりと玄関に入っていかれました。土間からフロアへの上がり口が危ないので、私が付き添ってフロアに上がって行かれるのを見届けました。
 この利用者さん、お歳は80歳ぐらいで、現役のころは長距離トラックの運転をされていたそうですが、とにかく無口。ニコリともしないし、うんともすんとも声を発することがまずありません。そのまま杖を突きながらそろーりそろーりと廊下を進んでいかれました。
 
 つづいて、93歳の腰が90度に曲がったおばあちゃんが看護師に伴われて玄関に入ってきました。靴箱の横のイスに腰を下ろして、上履きに履き替えようとしていました。

 そのとき、さっきの無口なじいちゃんが廊下の向こうから手押し車を杖で突きながらこちらに向かって来たのです。なんか、手押し車をもてあそんでいるように見えました。
 看護師が、「○○さぁん、その手押し車は誰のん~?勝手に動かしたらあかんよぉ~」と声をかけました。
 
 すると、イスに腰掛けていたばあちゃんが、「それは私の・・・」と言ったのです。
 その瞬間、私も看護師も状況が分かったのです。

 このおじいちゃんは、このおばあちゃんのために、おばあちゃんが廊下を歩くときの支えとなる手押し車を不自由な身体で杖を使いながらばあちゃんのほうに持ってきてくれたのです。それも、ニコリともせずひとこともしゃべらず、淡々と、ばあちゃんのために・・・。

 私は一瞬にして感動に襲われました。看護師も、すごいなあ、とびっくり。目はキラキラと涙に潤んでいました。

 図体が大きく、動きものっそりしていて、ほとんど声も出ない、表情も変わらない、そんなじいちゃんが、自分より老いてからだの弱いばあちゃんのために、だまって手を差し伸べる・・・。

 男はだまっていても、やるときにはやる。無感情のようでもしっかりと優しい心を持っている。

 診療所に戻る車中で看護師さんと話したことです。「感動したなあ」「私も感動したわ。男はやっぱりやさしさが一番やねえ」
 「僕やったらたぶん、この車、ばあちゃんのやろ?、とか、持ってきてあげたよぉ、とか言うやろけど、黙ってするのはかっこええなあ。僕はやっぱり軽いんかなあ」
 「ほんまや。ふつうはそうやろねえ」

 男の優しさ・・・これからの私の命題となりそうです。

うちのかみさん

2008-04-28 17:12:00 | 日記
  うちのかみさん、50も半ばを過ぎているというのに、よくいえば無菌培養されたみたいに純真一直線なんです。 悪く言えば、というか普通に言えば世間知らずのオクテなんです。

 きのうのこと。テレビを見ていてかみさんが、
 「ダライ・マラ、って案外よかねえ」

 「ああ! ダメダメ、マラじゃない、ラマ! 」
 「ええ? マラじゃないの?」
 「そうさ。よそでマラって言っちゃ絶対ダメだよ」
 「なんで? マラってなんか意味あるんね?」

 「それは・・・その・・・」

 そのあとどうなったかは教えてあ~げないっ!

「説明が足りなかった」からではない!

2008-04-28 16:36:00 | 日記
  福田首相となってからの初めての国政選挙となった衆院山口2区補欠選挙で、自・公推薦候補が民主党候補に敗れました。
 自民党の敗因分析では「後期高齢者医療制度について説明不足で、お年寄りの理解が得られなかった」と分析しているようです。制度の中味は悪くはないが説明が不十分だったので誤解を招いた、と言いたいようです。

 とんでもありません。国会での野党の追及で、いかにお年寄りいじめのひどい制度であるか、がはっきりしてきたから、ノーを突きつけられた、ということではないでしょうか。全国各地の地方議会や医師会などから強い反対の声が上がっていますし、自民党内からさえも反対や疑問の声が上がっています。

 枡添厚労相は制度を変えるつもりはない、と言っていますがこのような非人道的な制度は一日も早く中止させたいと思います。ただでさえつつましく生活しておられるお年寄りの方々をこれ以上社会の片隅に追いやるような非情な政治はがまんがなりません。つぎの衆院選で叩き潰しましょう。

ながさき帆船まつり

2008-04-26 21:02:00 | 日記
  一昨日から始まっている「ながさき帆船まつり」に行ってきました。世界各国から帆船が集まる、といううたい文句ですが、今年は少なくて、韓国からの1隻のほかは国内の船のようです。
 それでも、帆船の優雅な姿は一見の価値があります。
 会場の「水辺の森公園」には、帆船を見るのを楽しみにしている人たちが大勢見物に来ていました。食べ物や特産品などのテントもあって、五月晴れの下で、思い思いにゆったりと過ごせたひとときでした。このときばかりは、「長崎に住んでいることの幸せ」を感じました。

 まずはリンク集の「カメラごっこ」に写真を貼っていますのでご覧下さい。

憲法はやっぱり素晴しい!

2008-04-25 22:26:00 | 日記
  やや旧聞になりますが、自衛隊のイラク派遣の差し止めを求めると同時に派遣の違憲性の確認を求めて弁護士や住民が提訴していた問題について、名古屋高裁は去る4月17日の判決で「現在の航空自衛隊のイラク派遣は憲法9条に違反している」と明確に違憲の判断を下しました。
 当然といえば当然ですが、アメリカ追従政策をとっている現在の日本政府のもとでこのように明確な判断を示した裁判所の勇気に心から拍手を送るものです。

 私はたまたま意見を表明するタイミングを逸してしまって、この日記上では触れずに過ごしてしまいましたが、このほど「OCN Cafe 9条の会」のサークル掲示板で、とても心に残る言葉に出会いましたので、ぜひみなさんにご紹介したい、と思います。
 そこに掲載されていたのは、裁判に実際に立会われた翻訳家の池田香代子さんの感動のメッセージでした。そのメッセージの中で池田さんは「憲法に照らして戦争を否定できるしあわせをかみしめています」とおっしゃっているのです。
 「憲法に照らして戦争を否定できる」、これはたしかにすごいことです。言い換えれば、「こんな憲法を持っていることのしあわせ」、と言うことだと思うのです。

 判決を聞いて、航空自衛隊の最高責任者は「そんなの関係ねえ」とウソぶきましたが、憲法を否定する人間が国防を預かっていることの恐ろしさも同時に見せ付けられました。

 まもなく、5月3日の憲法記念日を迎えます。私が住む長崎市では恒例のイベントとなった「ながさき9条フェスタ」が開かれます。海に面した「水辺の森公園」でさまざまなステージやガレージセールなどを楽しみながら、憲法9条をまもろうと心をひとつにする催しです。
 ちょうど1年前の「9条フェスタ」のステージでは、なつかしのデュエット「じゅんとネネ」の早苗ネネさんのライブがありました。ネネさんは自ら憲法9条条文にメロディーをつけて作曲した「さよなら戦争」という曲を素晴しい歌声で聞かせてくれました。1年前にこの日記でご紹介しましたが、あらためてみなさんに聞いていただきたいと思います。
 下記アドレスをクリックし、ずっーと下の方にありますので、そのロングバージョンのほうを聞いてみてください。

 http://amanakuni.net/sanaenene/music.html

 そのときのネネさんの写真はこちらです。

 http://www3.ezbbs.net/cgi/bbs?id=blueswave&dd=28&p=16