今度の日曜日はイースターだそうです。イエス・キリストが迫害を受け処刑されてから3日目によみがえった、という聖書の記述にもとずき、その復活をお祝いする行事で、キリスト教ではクリスマスとともに大きな記念日、とのことです。
私は両親がキリスト教の家で育ちましたので、小学生のころは毎週日曜日の朝、教会の日曜学校に行っていました。教会までは1km以上あったと思います。昭和30年前後のことです。そのころ住んでいた家は大阪府箕面市の国道から少し入った路地にあり、その路地には十数軒の家がありましたが、子どもたちは学校にまだ行かない子供から小学校の高学年の子供まで、毎日みんな一緒に遊んでいました。行き止まりの路地なので車が通ることはほとんどなく、その通りを占領してドッジボールやかくれんぼ、おにごっこなど、夕方になるまで遊び続けていました。そしてなぜか一緒に日曜学校にも行っていたのです。
イースターには先生からゆで卵をもらいました。家に持ち帰り、絵の具で色を塗り模様を描きました。そのあとその卵をどうしたかは覚えていませんが、卵に塗った色は不思議と覚えています。何度かイースターを迎えたと思いますが、記憶に残る卵の色は赤っぽい紫色でした。
今年あたりは商魂たくましい業界が、イースターを商売に利用すべくあれこれ企画がされているようですが、クリスマスのように本来の意義を忘れたおおはしゃぎはしてほしくはありません。私は今は全くの無宗教ですが、こころの隅のどこかにキリスト教への共感があるような気がしています。実は、今回結婚した息子のお嫁さんも家族ぐるみのキリスト教だそうで、私は安心感を覚えています。
きょうの1曲。ユーミンのデビューアルバムに収められています。「ベルベット・イースター」。この曲も本来の意義とは違うかもしれませんが…。
荒井由実/ベルベット・イースター