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blueswave 's MIND DROPS

まもろう憲法9条、生かそう憲法25条!

ポスター貼りを通して政治を考えました。

2012-10-29 14:15:33 | 政治・社会
  衆議院の解散・総選挙がいつになるのか。民主党は支持率低下の中でいまやれば不利、という自分たちの手前勝手な都合でずるずると先に延ばそうとしていますが、そんなご都合主義で政権に居座り続けていてはますます国民から見放されます。結局、野田氏もこらえきれずに年内に実施せざるを得なくなるのでは、と私は見ています。

 そこで、民主にはがっかり、かといって自民ももちろんダメ、という支持政党なしの方々にも、「共産党があるじゃないですか。ひとつ考えてみてはくれませんか」ということでお訴えを始めています。
 きょうは総選挙向けの街頭ポスターを貼らせてもらいに回りました。この写真の場所は国道沿いのバス停の真ん前のお宅です。5年ほど前から貼らせてもらっていますが、知り合いでも何でもない家なので、やはり久しぶりに行くと緊張します。ひょっとしていつものおじいちゃんではない人が出たらどうしょう、とか、いや、もう勘弁してください、と断られはしないだろうか、など考えてしまうのです。
 チャイムを鳴らし、出てこられるまでの緊張感は何年やっててもやはりあります。そして玄関があいて出てこられたのは初めてお会いするおばあちゃんでした。あちゃあ!ダメかも、と思いつつポスターを見せてニコニコと元気よくお願いすると、あっさりと「よかですよ、どうぞ」。 この瞬間は嬉しいものです。大柄のばあちゃんでしたが抱きしめたくなるほど嬉しくて、「ありがとうございます」と深々と頭を下げました。

 

 国道沿いの別の家では一人住まいのおばあちゃん。前回うかがったときには廊下の奥からいざりながら這うように出てこられたのですが、なんときょうは立って歩いて出てこられました。私は思わず、「わあっ! ずい分お元気になられましたねぇ。この前お会いした時は歩けなくて這ってらっしゃったのに」。 「病院で治療をつづけているうちにだいぶよくなって、最近は病院まで歩いて往復してるとですよ。30分以上かかるけどタクシー代が800円かかるからもったいないしね」。 ポスターはもちろん貼らせてもらいました。
 こうしてふだんつながりのない人でも訪ねて行くことで結びつきが強くなることを実感し、けっこう楽しいのです。診療所の仕事でお年寄りと親しく接してきた経験が生きているのだろう、と思います。

 そして感じるのは、何年か前まではお年寄りは戦前の教育を受けておられることもあってほとんどの方が保守的で自民党支持と思われましたが、いまは違います。お年寄りは長い人生経験の中で何度も政治に裏切られ、誰が弱い者の味方かを肌で感じておられるのです。
 福祉は究極の無駄遣い、と言ってのけたのはあの石原慎太郎氏でしたが、まさに今の政治はその言葉を実践しているような高齢者いじめ、弱い者いじめになっています。今度の総選挙ではそのような政治を進めている勢力に「ノー」を突きつける結果となるよう頑張りたいと思います。


 きょうの1曲。キンクスにはいい曲がたくさんあるのでもう1曲続けます。「ビレッジ・グリーン」。わりと初期のころの曲ですが牧歌調ののどかな感じがする曲です。


The Kinks - Village Green

日本は右傾化しているか?

2012-10-26 09:33:45 | 政治・社会
  天気予報では曇りの予報でしたが明け方から雨になり、今も間断なく降り続いています。

 青天の霹靂ならぬ「雨天の霹靂」か。石原東京都知事が都知事の職を辞し新党を結成する、そして衆議院選挙に立候補する、と突然宣言した、というのです。御年80歳でこのパワフルなお元気ぶりには恐れ入りますが、いよいよそこまで来たか、という感が致します。さっそく、海外からはあらためて「日本が右傾化を強めている」という危惧の声が聞こえてきているようです。

 それらに対してYahoo!ニュースの「意識調査」では、日本が右傾化しているとは「全く感じない」が41%、とかなりの高率になっています。一般の人たちはこういう調査にいちいち反応する人は少なく、いわゆる「ネトウヨ」の人たちの参加が多いのだろうと思いますが、あながち無視できない傾向だろうと思います。
 その調査に応じたコメントを見ると、「中国、韓国を例に挙げるまでもなく、自国を守ることは国民の義務です。米国の傘下にあって呆けた政治家たちのノーテンキが今の日本を沈没させた」、「周辺諸国の暴走も黙認できる範囲を超えてきているので、流れ的に対策が必要。対策であって右傾化ではない」「もともと左寄りだったのが真ん中に戻っただけ」「今までの日本が狂っていた。国旗国歌も教えられない国が世界広しと言えどいったいどこにあるのか。これから国際社会でようやくまともな国になると期待している」、というように歓迎する言葉が大半です。そこには「日本がなめられてたまるか」というような民族主義的な意識が強く出ているように思いますが、これこそが「右傾化のもと」だろうと思います。

 自民党という古ぼけた泥船から民主党という新しい船に乗り換えたつもりでいたのに、この船も泥船だった、という国民の失望感。この疲弊しきったような国民の意識の中に「維新の会」という一見真新しいクルーザーがやってきた。しかしその中身はとんでもない「大日本帝国号」でした。そしてややメッキがはげてきたところへ今度は長老の船長が助け舟よろしくかけつけてきた、という図式でしょう。「維新の会」というとなにか新しいことをやってくれそうな気がするのでしょうが、自民党以上に古い、戦前の軍国主義そのものの考え方のようです。もちろん石原氏もそうです。何かやってくれそうな気がする、というようないい加減な気持ちで受け入れたりしたら民主主義も自由も権利も、今の時代に当たり前のようにあるものが根こそぎはぎ取られてしまうでしょう。現に大阪市ではじわじわと自由や権利が縛られようとしています。この流れに流されることになったら日本の国は北朝鮮のような国家になりかねません。

 白波が立つ荒れた海は離れたところから見ればよく見えるが、海中深くにいればわからない。私たちは今、いわば海の中にいて日本を客観的に見れていない。外から見ればやはり日本は右傾化が進んでいることは間違いない、と思います。世界がいま共同協調の流れにある中で、日本が戦前のように突出した異端の国になってはいけない、右傾化は食い止めなければいけない、と国を愛する者の一人として思います。


 きょうの1曲。40年前のロック・シリーズのようになりますが、きょうはザ・キンクス。このバンドの最初のヒット曲「ユー・リアリー・ゴット・ミー」は激しいロックンロールでしたが、そんなとんがった雰囲気からどことなくけだるさを感じるようなゆったりした?ロックになりました。そんな転換期の大ヒット曲、「ローラ」。

THE KINKS-LOLA LIVE 1970

橋下氏と週刊朝日のけんかをこう見る。

2012-10-23 22:37:45 | 政治・社会
   大阪市長兼日本維新の会代表の橋下徹氏と週刊朝日とのバトルはあっけなく朝日側が白旗を上げ、翌週号で2ページにもわたる異例のお詫び記事を掲載すると同時に、その後も連載予定であった企画を中止することとなったそうです。

 日本における問題は非常にデリケートな問題であり、よほど慎重に扱わないといけないし、そもそも不要な場面でことさらに暴き立てるべきではない、と思います。今回の週刊朝日の記事は未解放について触れたという点は軽率で悪意が見られ、責められるべきですが、必要以上に強調しているわけではなく、むしろ橋下氏の方が誇張して騒ぎ立て、みずからを被害者に仕立て上げている、という感があります。そして週刊朝日側がそれに呼応して大々的に謝罪することによって、橋下氏は大マスコミに対して必死に立ち向かって勝利した、とスポットライトを浴び、同情を買うことに一定成功しているのではないか、とおもうのです。

 いずれにしても、橋下氏の数々の非民主的な言動がこの出来事によって赦免されるものではまったくないし、いささかも反撃の手を緩めることがあってはならないと思います。

 
 東京旅行の写真の落穂ひろい・・・浅草寺から見える東京スカイツリーです。



 きょうの1曲。ウィッシュボーン・アッシュで「サムタイム・ワールド」。ライブ盤ですが美しいギター・プレイとハーモニーがスタジオ録音盤と変わらないくらい忠実に再現されています。

Wishbone Ash - Sometime World (Live 1995)

オスプレイに反対するのはなぜなのか?

2012-10-02 10:15:28 | 政治・社会
  米軍の輸送機オスプレイが昨日、待機していた岩国基地から沖縄の普天間基地へ移動し、配備されました。地元の県知事をはじめオール県民の懸命の抗議をせせら笑い、「この紋所が目に入らぬか」とばかりに問答無用の強行着陸です。もちろん、沖縄県外の多くの国民もあまりに一方的な強行に怒りや反発を感じています。
 しかし、日本政府は安保条約上どうのこうの言える問題ではない、と抗議もせずに黙認しています。この論理がまかり通れば、核兵器だろうが原爆だろうがアメリカ軍の作戦や行動に対しては日本は何も言えない、ということになるのではないでしょうか。アメリカの核の傘の下どころかアメリカの星条旗の下で息をひそめる属国そのものではないでしょうか。

 しかし、オスプレイは機体や操縦技術などの安全性に問題がある、とか、飛行ルートや高さに問題がある、等に目が向き、そのことを理由に「認められない」と主張するだけでは片手落ちでしょう。安全性が実証されたり(事実上はありえませんが)、コースや高さなどが住民の安全に支障がないようなかたちに改善された場合には反対理由を失ってしまうことになります。

 私たちはオスプレイが危険だからというだけで反対するのではなく、アメリカの戦争政策に日本の国土を提供し、アメリカの戦争政策に加担すること自体に反対なのだ、ということを忘れないようにしたいと思います。


 数日前からあちこちでキンモクセイの香りがするようになりました。我が家のご近所のキンモクセイも花が咲き始め、いい香りをいただいています。




 きょうの1曲。中村あゆみのせつないバラードで「Be True」。いまは子持ちのバツイチの素敵なお姉さまですが、このころはかわいかった・・・。

中村あゆみ - Be True

ワイントン・ポスト紙も指摘した日本の右傾化

2012-09-25 15:33:56 | 政治・社会
  私は9月10日のこのブログで「なぜ? 右に揺れる日本」と題して、近頃の我が国の風潮が右寄りに向かっていることを懸念する文章を書きました。いま白熱?している自民党の総裁選挙でもすべての候補者が右寄りの人ばかりです。全員が「憲法改正」、「集団的自衛権の行使」を掲げ、競い合っています。特に安倍氏の場合は従軍慰安婦問題で、「心からのお詫びと反省」を表明した河野談話の見直しに言及するなど、さらに右に踏み出した発言をしていますし、石破氏は日本も海兵隊を持つべき、との考えを示しているようです。 尖閣や竹島問題でも自衛隊の増強など、力で対抗する方向に進んでいるように見えます。
 一般国民の感情の中にも、中国や韓国の反日的な激しい行動に「やられっぱなしでいいのか」というような不穏な雰囲気も出てきているように思います。

 このような状況を敏感に感じ取ったアメリカのワシントン・ポスト紙が21日、「右傾化する日本」というタイトルの記事を掲載しているそうです。このような今の日本の状況は海外から見ても懸念を感じる、ということですので、これより10日前に書いた私の懸念は気のせいでもなかったようです。そして、今の日本の右傾化は「日本の指導者の反映」だと指摘しているそうですが、まさに私の指摘通りのことを書いているわけです。ひょっとしたら私のブログを読んだのかな?、とさえ思いました。

 自民党の河野洋平元総裁が、「自民党という政党はずいぶん幅の狭い政党になった。かつて自民党は日本の保守全体をにらんでいた。保守には護憲もあれば改憲もある。今は保守の中の右翼だけになった」とテレビ番組で語ったそうですが、たしかに保守=右翼ではないはずです。三木武夫氏のように穏健で平和志向の保守政治家もいました。いまは右向きの潮流の中に埋もれているように見えます。困ったことだと思います。




 きょうの1曲。尾崎亜美シリーズの最後は彼女自身が歌い、化粧品のCMにも使われたこの曲、「マイ・ピュア・レディ」。

尾崎亜美 マイ・ピュア・レディ