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blueswave 's MIND DROPS

まもろう憲法9条、生かそう憲法25条!

看板に偽りあり!

2012-11-26 09:05:29 | 政治・社会
  そもそも「維新」とはなんぞや、と気になって、手元にある学研の辞書、数年前に買いなおした「大きな字の常用国語辞典」で調べてみました。

 実に簡潔にこう書いてあります。「改革され、新しくなること」。

 「大阪維新の会」や「日本維新の会」のどこが新しいのでしょうか? どこが「改革」なのでしょうか?

 橋下氏と大阪維新の会が大阪で強行した「職員基本条例」や教育関連条例などであからさまに思想統制をし、違反者は懲戒処分、というかたちで市長や市政への批判を封じ込める、ということをやっています。学校の現場でも、厳しい管理の下でひとりひとりの個性を封じ込め、お上に従順に従う生徒をつくる。これのどこが新しいといえるのでしょうか。まさに一世紀近く前の古い体制の復活ではないでしょうか。
 
 軍事面での「国を守る」は強調しても、「脱原発」での態度、日本の農業なんてやめちまえ、と言わんばかりの「TPP」推進や社会保障の削減などのように、国民の「暮らしを守る」政策はありません。つまり、政策的には民主や自民と変わらない。これは改革とは呼べないでしょう。まさに「看板に偽りあり」の典型だと思います。歯切れの良さや威勢の良さは、弱点を隠す虚勢なのではないでしょうか。もちろん、維新の会との合流や連携を画す諸政党も議席欲しさの同類です。そもそも政治家を志した原点は何なのか、疑問に思います。

 今月22日付朝日新聞のインタビュー記事で右翼の一水会顧問・鈴木邦男氏がこう言っています。
 「今のように軸が右に大きく動いている状況下で、石原さんが多数派の親分になることに対しては違和感を覚えるというか、危うさが先に立つ感じがします。」「いま右翼的な主張をしている人は、天敵がいなくなった動物みたいなものですよ。威張るし増殖するし。このままでは生態系が破壊されてしまうのではないかと心配です」・・・「安倍氏などは左翼憎しで純粋培養されてしまった感じがします」。
 この言葉は傾聴に値すると思いました。左翼が天敵でなくなった、という言葉には忸怩たるものがありますが、言われても仕方ない現状なのかもしれません。もっと恐れられる存在にならなくては。



 きょうの1曲。ステータス・クオの演奏を続けます。少しイメージの違う、なかなかの名曲だとおもいます。「ジョニーとメアリー」。このボーカルのおじさん、どこかの国の大統領かなにかに似ていませんか?

Status Quo - Johnny & Mary

日本を取り戻さないで!!

2012-11-23 22:33:14 | 政治・社会
  きょうは用があって朝から日帰りで熊本県荒尾市のかみさんの実家に行ってきました。施設に入所しているお母さんにも面会してきました。前回、夏にお会いした時よりは元気そうで、表情も穏やかそうに見えました。

 途中、あちこちで選挙のポスターを目にしましたが、ちょっと気になったのは自民党のポスターでした。私の家の近辺ではまだ見たことがない、なかなか迫力のあるポスターです。キャッチコピーは「日本を取り戻す」。そして、安倍さんと石破さんの顔がアップでドカンと並んでいます。

 日本を取り戻す? 取り戻したい日本とは、政権を取り戻す意味もあるでしょうが、つきつめればいわゆる「美しい国」なのだろうと思いました。今の憲法は占領軍から押し付けられた憲法だから、日本古来の精神を生かした「大日本帝国憲法」のような憲法を取り戻したい、ということでしょう。そして、そのような憲法で国民を縛っていた、あの戦争大好きの時代を取り戻したいのでしょう。このポスターに並んでいる安倍さんと石破さんは自民党の中でももっとも右に位置するお二人です。このことがこれからの自民党を象徴しています。そんな日本を取り戻されては困るのです。

 いっぽうで日本維新の会の石原慎太郎代表は横浜市での会合であいさつし、「シナになめられ、アメリカのめかけで甘んじてきた日本をもうちょっと美しい、しっかりしたたかな国に仕立て直さなければ死んでも死に切れない」と述べたそうです。ここにも「美しい国」への欲求が吐露され、安倍氏らと相呼応しているという不気味さを感じます。いつから日本はこのようなウルトラ右翼的な発言を平然と言えるような環境にになってしまったのでしょう。

 総選挙ではこのような政党をぶっ飛ばすような結果をつくらないと、日本は時計が70年も後戻りしてしまい、北朝鮮のように世界から孤立する野蛮国になってしまうのではないでしょうか。絶対に負けられません。


 きょうの1曲。万年青年のロックンロールおやじ達、ステータス・クオで「ベートーベンをぶっ飛ばせ!」。

Status quo-Roll Over Beethoven

しょせん自民党型政治のワク内の勢力争い

2012-11-21 21:44:37 | 政治・社会
  旅行の話はまだ終わっていませんが、総選挙間近のこの時期にのんきな話ばかりしているわけにもいきませんので、きょうは政治に関する話題にします。

 ばたばたと新党が出来たり合流したり、当選できそうな政党を求めてまるでジプシーのようにさまよう議員がぞろぞろ出てきたり、と混とんとしてきています。理念も節操も「そんなのかんけーねえー」、というツワモノもおられるようで・・・。
 自らの党を第三極などと、いかにも新しい流れであるかのように有権者を欺く政党も生まれてきて、うかうかしているとわけがわからないままマスコミの大騒ぎに惑わされてしまいかねません。

 しかしどうでしょう。第三極とか言ってもしょせん、これまでの民主党政権や自公政権などがやってきた政治と根っこは同じではないでしょうか。細かな部分では多少独自色を出したりしていても、基本的には財界にものが言えない、アメリカにものがいえない、という自民党型政治の枠からは一歩も出ない、古い政治にほかならないでしょう。
 しかも日本維新の会の石原代表に至っては、核武装も検討すべき、とか、憲法は変えなくては駄目だ、などという超タカ派、超右翼的な発言を公然と行っています。彼らの剣幕に押されるようなかたちで自民党も右派の安倍氏が総裁となり、これまで以上に右寄りの公約を発表しています。このままのかたちで選挙が行われてしまえば、世論調査での支持率上位を占める自民、民主、維新という保守的で右翼的な政党に国会の大多数が占められてしまう、という危ない国会が出来上がってしまいます。憲法が変えられ、自衛隊は軍隊となって核武装し海外へ出て行く。消費税は10%どころでは済まなくなり、社会保障はどんどん切り捨てられる。こんな政治になっては大変です。

 マスコミは連日、同じ穴のムジナ同士の勢力争いに過ぎない野田氏、安倍氏、石原氏、橋本氏らの動きを報道していますが、彼らのような自民党型政治ではないもう一極である共産党の動きや政策などはごく一部のメディアをのぞき大マスコミはまったく報道しません。

 こんなことでは有権者に正しい選択を保障することはできないと思います。有権者の方々に、マスコミでは知らされないこんな政党がある、ということを残された1か月間、懸命に訴えていきたいと思います。


 きょうの1曲。カントリー系のシンガー、クリスタル・ゲイルのこの曲が好きです。もともとはカナダのフォーク・デュオ、イアンとシルビアが歌っていた曲をカバーしたものです。「サムデイ・スーン」。

Crystal Gayle - someday soon

伝えるべきものを伝えないメディア

2012-11-14 21:18:29 | 政治・社会
  本日付の「しんぶん赤旗」によると、昨日の衆院予算委員会で共産党の志位和夫委員長が電機・情報産業による13万人にも上る大リストラ計画を取り上げ、「違法・非道な人減らしを放置しておいて日本の経済の再生はない。政府がリストラをやめさせるよう役割を果たすべきだ」と追及したそうです。

 その質問では具体的な例として、特定の社員に対し繰り返し11回もの退職強要を行っていたNECや、正当な理由もなく突然解雇を通告し、「きょうの終業時刻までに私物をまとめて帰れ」というむちゃくちゃな解雇を行っている日本IBM、などの実例を挙げ、厳しく糾弾しています。

 このような企業の横暴な解雇権の濫用は近代社会ではぜったいにあってはならないことです。さらにこのような手法ではなくても、業界全体で13万人もの新たな失業者をつくりだすことを手をこまねいて見ているだけ、というのはいくら自由主義社会でもあまりにも無策、無責任と言えるのではないでしょうか。たしかにそれらの企業は今年度は大赤字かもしれませんが、溜め込んだ社内留保などによるカネ余り状態が消えたわけではありません。
 公務員の給与引き下げや年金の引下げ、復興税とかによる税金の増税など、消費者の消費がますます冷え込む中での大量の失業者の増大。これでは日本経済の再生どころかますます不況が深刻化し、税収がどんどん減っていくことはふつうに考えれば誰でもわかることです。わからないのは財界・大企業の言いなりになっている政党や官僚たち、ではないでしょうか。

 ところが、このような重大かつ深刻な問題を国会で取り上げているのに、メディアは報道していないようです。少なくとも私が購読している朝日新聞をくまなく見ましたが、どこにもこの国会論戦に関する記事は見当たりませんでした。Yahooのニュースをさかのぼって見てもそのような項目はありません。報道すれば財界からにらまれる、広告がもらえなくなる、ということなのでしょうか。いまのメディア、マスコミのレベルはこの程度だ、ということを皆さんにぜひ知っていただきたいと思い、書かせていただきました。




都知事選・宇都宮健児氏の出馬表明を歓迎!

2012-11-10 20:38:44 | 政治・社会
ある全国紙の投書欄に寄せられていた71歳の男性からの投稿に深く共感を覚えました。

 「子ども時代に親から『実るほど頭を垂れる稲穂かな』と言われてきた」、との書き出しで、人は一生懸命になればなるほど、他人から学ぼうとするはずだ、と述べられています。
そして、現実に引き寄せて、「石原慎太郎氏も橋下徹大阪市長も相手を見下すような乱暴な、挑発的な言葉を投げかけるのはなぜでしょう。ある地位の人が当然備えるべき教養とにじみ出る品位が感じられません。自らの地位は国民からの負託を受けてのものです。都知事が、市長が、議員が偉いのではない。真摯に謙虚に国民や市民や都民のための政治にまい進すべきです」、と厳しく指摘しておられました。

 まさに同感です。彼らは我々一般市民を何と思っているのでしょう。彼らにとって大事なのは市民でも都民でも国民でもない。強い「国家」なのでしょう。市民も都民も国民も、みな「国家」に従わなければならない。だから市民や都民や国民に国歌を歌い国旗を掲げることを求めるのでしょう。そして、市民や都民や国民への福祉予算はムダな出費、と攻撃し、国家に従わないような自由を嫌悪するのでしょう。彼らの物言いには市民や都民や国民への優しさや気配りなどは微塵も見られません。

 維新の会の人気に乗じ、いまがチャンスとばかりに都知事の任務を放棄し、自分の個人的な信念のために身勝手な行動を一方的に強行する都知事。このような自分勝手な思い上がりをそのまま許してはならないと思います。
 幸い、新しい都知事を選ぶ都知事選には前日本弁護士連合会会長の宇都宮健児さんが立候補される、と聞きました。この方なら都民の暮らしを守り、はたらくひとびとの権利を守る「人にやさしい東京」へと都政を転換してくれること間違いなし。ぜひとも実現してほしいと思います。


 きょうの1曲。前回「チェンジ」で大統領になったオバマさんが再選されました。東京都も「チェンジ」しましょう。エリック・クラプトン「チェンジ・ザ・ワールド」。

Eric Clapton/Change the world