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blueswave 's MIND DROPS

まもろう憲法9条、生かそう憲法25条!

公明党は初心に戻れ!

2013-04-07 07:21:25 | 政治・社会

  5日付の朝日新聞に日本維新の会の石原慎太郎共同代表のインタビュー記事があります。自らを「暴走老人」と称しただけあって、暴走しまくりです。

 「日本は周辺諸国に領土を奪われ、国民を奪われ、核兵器で恫喝されている。こんな国は日本だけだが、国民にそういう感覚がない。日本は強力な軍事国家、技術国家になるべきだ。国家の発言力をバックアップするのは軍事力であり経済力だ。経済を蘇生させるには防衛産業は一番良い。核武装を議論することもこれからの選択肢だ」

 「政治が進むのは維新のおかげだ、となる体制を作る必要がある。公明党はものすごく改憲の妨げになる。そこで踏み絵を踏まされる。国民政党かどうかの素性が出てくるんじゃないか」、「今のような高福祉低負担は成り立たない。この国の基本を変えていかないとならない」、「僕は橋下君を首相にしたい。度胸があるし命がけで仕事をしている。男同士の共感がある」・・・

 

 もちろん何を言おうが自由ですし、政治活動ももちろん自由ですのでこれはこれでいいのですが、「暴走老人」は引っ込んでろ!、と言いたい気分にはなります。「領土を奪われ、国民を奪われ・・・」とあるのはアメリカのことならわかりますが、「周辺諸国」とあるのでそうでもなさそうです。軍事国家にするために憲法を変えたい、とはっきり言っていますし、そのためには公明党は邪魔をするな、旗印を変えろ、と要求しているようなものです。橋下氏と男同士の共感?弱肉強食、男尊女卑の軍国主義的な共感など二人だけでやってくれ、国民を巻き込むな、と言いたい。

 公明党はもともと、「福祉の公明党」をキャッチフレーズに、社会の底辺で苦しい生活をしている人々に手を差しのべるような政治姿勢があったと思います。公明党と名乗る前、1970年ごろに、私はまだ20代で東京におりましたしたが、小選挙区制反対の運動などで「創価学会青年部」の人たちと話し合ったり腕を組んでいっしょにデモ行進をしたことがあります。あのころの彼らは純粋で真面目でした。  その後、上の方がどんどんおかしくなり、自民党と手を組むようになってからは国民いじめの政治に加担するようになってしまい、その変質ぶりにはあきれます。せめて、憲法を守る、という一点だけは立場を貫いてほしい。政権にしがみつくのをやめ、維新の会の恫喝におそれることなく、初心を貫いてほしい、と切に思います。

 

 きょうの1曲。オールディーズナンバーで、ボビー・ダーリン「ドリーム・ラバー」。

DREAM LOVER - BOBBY DARIN - Classic Love Songs - 50s Music


安倍首相の暴走

2013-03-18 14:17:05 | 政治・社会

  総選挙での思いもよらぬ圧勝に気をよくした安倍首相が、政権にすり寄る野党の同調も得て、次々に財界中心・アメリカいいなりの政治を驀進中です。

 自国の食の自給・自立をめざすという世界の流れに逆行する我が国のTPPへの参加表明は、単に農業の問題にとどまりません。世界的に進行する人口増や異常気象などによる食糧不足が懸念されている現代に、その食料を外国に依存するという無謀な方向に進もうとしている、と言えます。まさにアメリカいいなり、財界迎合の極致、最悪の選択だと思います。

 戦争放棄をうたった世界に範たる平和憲法を、軍事行動ができる、戦争ができる憲法に変えるため、まず憲法96条を変えようとしています。改正に必要なハードル=国会議員の2/3以上の賛成で発議し国民投票にかけることができる、という部分を、1/2以上の賛成があれば発議できるようにする、というようにハードルを低く下げようとしているのです。憲法は、時の政権の考え方で容易に変えられないようにハードルを高くしてあるのであり、これを崩そうとする発想は、土俵の徳俵部分を自分の都合のいいように勝手に広げるのと同じで、おそろしく安直で危険な考えだと思います。

 戦後60年余りの間のほとんどが自民党を柱とした政権運営がされて来ました。大物と言われた多くの政治家が連綿と保守の潮流の政治を続けてきました。しかしそんな中でも、憲法はおおむね遵守され、改憲の動きはありましたが、96条を変えるという、いわば禁じ手に手を付けてまで変えようとした政権はありません。

 しかし安倍首相はそれをやろうとしています。維新の会やみんなの党など、自民党の補完勢力となっている政党も同調しています。このような非常に危険な情勢に、かつての自民党の大物から危惧の声が上がってきているのは当然でしょう。

 一昨日、野中広務元幹事長が長崎市で講演をされています。野中氏は「いまの日本のありかたが私には本当に恐ろしい。マスコミもこの動きに追従しているのではないか。その裏にはアメリカの大きな力が働いているのではないか。日本は、またアメリカの占領地になってしまったのかと錯覚するようなことが現に起きている。戦争はやりません、憲法は変えません。その思いを新たにするきょうであってほしい」と述べられたそうです。

 また、自民党総裁を経験されたこともある河野洋平氏は「今の憲法によって不自由な生活を強いられている人はいません」と、憲法改正への疑問を投げかけておられます。

 保守であれ右翼であれ左翼であっても、日本の平和と国民の暮らしを守るという点では、私は一致できると思っています。保守や右翼陣営が財界擁護、アメリカ追従である必要はないからです。また、現憲法で不都合はないと思います。問題は、日本の平和と繁栄よりもアメリカの戦略を優先する立場、そしてつつましい庶民の暮らしよりも財界の要求を優先する立場 、に立つ、棄民亡国の政権そのものにある、と思います。

 

 きょうの1曲。新しい時代は戦争で切り開くものではなく、平和・共存で切り開くものです。 新しい時代~「モダン・エイジ」。ザ・ストロークスの快演です。 

The Strokes - The Modern Age


「白を黒と言い含める」安倍首相

2013-02-28 22:14:04 | 政治・社会

  TPP問題に関しての安倍首相の言動はどう考えてもおかしすぎます。ハッキリ言って安倍首相は国民に二重のウソをついています。

 まず昨年暮れの総選挙のとき、彼はなんと言っていたか。「TPPには反対」とはっきり言っていました。自民党の公約にも、政党ポスターにもはっきりと「TPP反対」とうたい、たくさんの票をかすめとりました。この「TPP反対」がなければ自民圧勝はなかったかもしれない。まさに国民をだまして政権の座に就いた、と言えるでしょう。

 もうひとつの大ウソ、それはオバマ首相との首脳会談の結果、「聖域なき関税撤廃が前提でないことが明確になった」という大ウソです。そして「なるべく早い段階で決断したい」と、TPPへの参加に大きく踏み出しています。

 しかしあの共同声明は誰が読んでもそんなふうにはなっていないと思います。すなわち、共同声明はこういう文章で始まっています。

 「両政府は、日本がTPP交渉に参加する場合には、すべての物品が交渉の対象とされること、および、日本が他の交渉参加国とともに、2011年11月12日にTPP首脳によって表明された「TPPの輪郭(アウトライン))において示された包括的で高い水準の協定を達成していくことになることを確認する」

 この声明の冒頭でしっかりと、「すべての物品が交渉の対象にされること」を確認した、とうたっていることが最大のポイントだと思います。 聖域云々には触れず、「すべての物品」、と言っている、ということは、聖域がないことを確認した、と言っているのと同じなのに、聖域の関税があるかのように国民に説明するということは、国民に大ウソをついている、ということになるでしょう。安倍首相が「聖域なき関税撤廃が前提でないことが明確になった」というのは以下の部分を自分に都合のいいように解釈しているだけです。つまり、この部分です。

 「両政府は、最終的な結果は交渉の中で決まっていくものであることから、TPP交渉参加に際し、一方的にすべての関税を撤廃することをあらかじめ約束することを求められるものではないことを確認する」

 なんとも回りくどく分かりづらい悪文ですが、要するに「すべての関税撤廃が必ずしも前提ではない。例外を要求することはできる」というようなレベルであり、だからといって要求した例外が認められる保証はまったくない、と考えるのが妥当である、と考えます。なぜなら、アメリカの求めているものは「すべての関税の撤廃」であり、それを貫くためにこのTPPがあるから、です。貫かなければアメリカにとって意味がない、のです。

 この程度の分析や裏を見抜く能力が日本のマスコミにないはずがない、と思うのですが、大手新聞各紙は大本営のように首相が言った都合の良い解釈をそのまま垂れ流しています。これを読んだ国民は、「日本の農産物は例外として認められるんだ」と誤解するでしょう。まさに「白を黒と言い含める」ひどい話です。

 24日付の「朝日」と「赤旗」です。「朝日」は「関税撤廃に例外合意」との見出しが躍りますが、「赤旗」では「全物品対象」確認、としています。ことほどさように大手新聞は御用新聞に成り下がっているので、疑ってかかるべし、であります。

 

 きょうの1曲。この文章を打っているうちに腹が立ってきました。激しいロックにしましょう。エルビス・プレスリーの大ヒットナンバーをジェフ・ベックがカバーするとこうなりました。スリリングなギターがかっこいいですね。ボーカルはロッド・スチュワート、ピアノはニッキー・ホブキンスです。

監獄ロックJailhouse Rock/ジェフ・ベックThe Jeff Beck Group


生活保護費の削減について考える

2013-02-04 12:14:08 | 政治・社会

   今年の正月に息子たちが帰って来、にぎやかな夕食の後に政治談議となりましたが、その中で生活保護費の問題が話題になりました。

 長男27歳も次男25歳も「生活保護費は多すぎる。減らしてもいいんじゃないか」、と言います。「生活保護費は月13万ぐらいもらえるらしい。時給600いくらで月に13万にもならない人がたくさんいる。一生懸命働いても、なにもせんで生活保護をもらっている人より少ないというのはどう考えてもおかしいやろ」

 「もちろん病気や高齢で働けなくて本当に困っている人たちにはちゃんとしないといけないけど、現状はそうでない人たちももらっていて、酒飲んだりパチンコしたり。外車を乗り回している人もいるらしいやん」

 もちろん私はとくとくと説明しましたが、それでも納得いかないようでした。長男のお嫁さんが自分の夫に向かって「あなたの考えは困っている人たちに冷たすぎると思う」とはっきり言ってくれたのにはちょっとびっくりしましたが。

 しかし、息子たちの発言はかなりの人たちの声を代弁していると思います。たしかに、一生懸命働いても少ない賃金で苦しい生活を余儀なくされている人から見れば不公平感を感じる場合もあるだろうし、労働意欲をなくす人もいるでしょう。その感情を利用して、政府は保護費の削減を言っています。国民を分断して政府への不満をすりかえる、というのは権力の常套手段です。生活保護世帯を攻撃する、とか公務員を攻撃する、在日外国人を攻撃する、高齢者を攻撃する・・・、というように国民の中に対立をわざわざつくるのです。息子たちはいわばこのような権力やその同調者による戦略に巻き込まれている、といえるのではないでしょうか。

 しかし、ここでよく考えないといけません。生活保護費は憲法で保障された健康で文化的な最低限度の生活を営むためにこれだけの金額が必要、と専門家らがシビアに算出した金額です。今は働けて、一定の生活が出来ていても、人はいつ何時病気やけがで働けなくなるかもしれない。働き先が倒産したり、リストラで解雇されるかもしれない。そんなときにこの制度の適用を受けられることが約束されていれば、路頭に迷わなくても済むのです。それが何万年も生きてきた人類の知恵の到達点なのです。それに、低い賃金や働き方こそが正されるべき問題であり、所得の低い方に合わせるということは、賃金がさらに引き下げられる、という負のイタチごっこにはまってしまうことは明らかです。生活保護費を引き下げるということは、社会全体の賃金水準にも影響し、そのことは購買力の低下と景気の低迷にもつながります。少子化傾向もますます進行し、日本の国力の弱体化にもつながるでしょう

 また、保護費10%カットの影響は子育て世帯により深刻に出てくると思います。特に進学・就学上の困難や教材・塾などの問題。さらには貧困化による子ども社会の中での差別や非行化のひきがねにもなりかねません。

 全体の中でのごくごくわずかな不正受給などの悪例に目をそらされることなく、誰もが健康で文化的な最低限度の生活が送られる日本社会をつくることを目指したいと思います。日本を縮み込ませる方向でなく、伸びやかな社会を求めたいと思います。

 

 きょうの1曲。昨日は61歳の誕生日の話でしたが、この曲は「私が64歳になったら~When I'm SixtyFour」。ビートルズです。ポール・マッカートニーが24歳のときに、私が64歳になっても愛してくれますか、というような歌をつくったのですね。そのポールはいまや70歳になってしまいましたが。 画面に詞が出てきます。なかなか味のある詞となっています。

The Beatles - When I'm Sixty-Four


安倍政権への不安

2013-01-24 20:35:12 | 政治・社会

  先の総選挙での自民党の「圧勝」によって誕生した安倍政権パート2。今年の7月に予定されている参議院選挙までは徐行運転で、安倍色はあまり出さないのではないか、というような予想が報じられていましたが、とんでもないですね。次々に右翼的な指向や財界が喜ぶかつての自民党政治の復活が出てきています。

 右翼的という点では「従軍慰安婦問題には軍の関与はなかった」「強制性はなかった」というようなウソを蒸し返しているという点が最も象徴的だと思います。これについてはアメリカのニューヨークタイムズ紙やイギリスの「エコノミスト」誌などから「過激な国粋主義者たち」との厳しい批判を浴び、ニューヨーク州議会では日本政府に謝罪を求める決議まで採択され、日本がこの態度を改めずに進むと国際社会から孤立する道を歩むことになりかねない状況になっています。

 準備が進められている教育再生実行会議のメンバーでは、戦後の教科書は「自虐的である」として太平洋戦争を美化するような教科書作りを進めている「新しい歴史教科書をつくる会」の元会長だった八木秀次氏や、やはり右派の作家・曽野綾子氏など首相の意図を反映した人選となっています。このような人たちによって日本の教育がゆがめられていくと、これまた世界から孤立する、一人よがりの北朝鮮のような国家になりかねません。

 財界優遇という点では経済財政諮問会議の委員を原発推進を主張する人たちで固め、アベノミクスなどという家計も社会保障もそっちのけで、「物価2%上昇政策」「大型公共事業推進」「大企業減税」という、「あとは野となれ川となれ」「我が亡きあとに洪水よ来たれ」的な放漫財政に突き進もうとしています。国土強靭化、などといって恫喝まがいの強要で日銀に大胆な金融政策を押しつけてお金を湯水のように発行させ、十分な必要性の吟味も抜きにして大型公共事業をむりやりつくり出す、というような暴走がすでに始まっています。

 この暴走車はハンドルは右にしか回らない、ブレーキは止まらない、という危険な様相を呈しています。どうしても夏の参院選ではこの暴走車にブレーキをかけないと、日本は大変なことになりそうです。

 

 きょうの1曲。きょうもキンクスですが、これも心にしみいるいい曲です。「ウォータールー・サンセット」

The Kinks - Waterloo Sunset (UK TV)

 さらに同じ曲を30数年後のキンクス解散後、亡くなったバンド結成当時のベーシスト・ピート・クゥエイフをしのんでリーダーのレイ・デービスが歌っています。風貌の変化が年月のうつろいを表していて、ちょっと悲しい映像となっていますが、味わい深い演奏です。

Ray Davies dedicates "Waterloo Sunset" and "Days" to Pete Quaife at Glastonbury 2010