5日付の朝日新聞に日本維新の会の石原慎太郎共同代表のインタビュー記事があります。自らを「暴走老人」と称しただけあって、暴走しまくりです。
「日本は周辺諸国に領土を奪われ、国民を奪われ、核兵器で恫喝されている。こんな国は日本だけだが、国民にそういう感覚がない。日本は強力な軍事国家、技術国家になるべきだ。国家の発言力をバックアップするのは軍事力であり経済力だ。経済を蘇生させるには防衛産業は一番良い。核武装を議論することもこれからの選択肢だ」
「政治が進むのは維新のおかげだ、となる体制を作る必要がある。公明党はものすごく改憲の妨げになる。そこで踏み絵を踏まされる。国民政党かどうかの素性が出てくるんじゃないか」、「今のような高福祉低負担は成り立たない。この国の基本を変えていかないとならない」、「僕は橋下君を首相にしたい。度胸があるし命がけで仕事をしている。男同士の共感がある」・・・
もちろん何を言おうが自由ですし、政治活動ももちろん自由ですのでこれはこれでいいのですが、「暴走老人」は引っ込んでろ!、と言いたい気分にはなります。「領土を奪われ、国民を奪われ・・・」とあるのはアメリカのことならわかりますが、「周辺諸国」とあるのでそうでもなさそうです。軍事国家にするために憲法を変えたい、とはっきり言っていますし、そのためには公明党は邪魔をするな、旗印を変えろ、と要求しているようなものです。橋下氏と男同士の共感?弱肉強食、男尊女卑の軍国主義的な共感など二人だけでやってくれ、国民を巻き込むな、と言いたい。
公明党はもともと、「福祉の公明党」をキャッチフレーズに、社会の底辺で苦しい生活をしている人々に手を差しのべるような政治姿勢があったと思います。公明党と名乗る前、1970年ごろに、私はまだ20代で東京におりましたしたが、小選挙区制反対の運動などで「創価学会青年部」の人たちと話し合ったり腕を組んでいっしょにデモ行進をしたことがあります。あのころの彼らは純粋で真面目でした。 その後、上の方がどんどんおかしくなり、自民党と手を組むようになってからは国民いじめの政治に加担するようになってしまい、その変質ぶりにはあきれます。せめて、憲法を守る、という一点だけは立場を貫いてほしい。政権にしがみつくのをやめ、維新の会の恫喝におそれることなく、初心を貫いてほしい、と切に思います。
きょうの1曲。オールディーズナンバーで、ボビー・ダーリン「ドリーム・ラバー」。
DREAM LOVER - BOBBY DARIN - Classic Love Songs - 50s Music