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blueswave 's MIND DROPS

まもろう憲法9条、生かそう憲法25条!

今度は憲法9条を愚弄か!

2012-03-09 20:08:41 | 政治・社会
  橋下徹・大阪市長の暴言、暴挙はとどまるところを知らない傍若無人ぶりですが、ついに日本国憲法の神髄ともいうべき「憲法9条」を足蹴にする暴言です。

 橋下市長は自らのTwitterでこう書いた、というのです。

 「世界では自らの命を落としてでも難題に立ち向かわなければならない事態が多数ある。しかし、日本では、震災直後にあれだけ「頑張ろう日本」「頑張ろう東北」「絆」と叫ばれていたのに、がれき処理になったら一斉に拒絶。すべては憲法9条が原因だと思っています。」

 また、3月5日の記者会見では、「平穏な生活を維持しようと思えば不断の努力が必要で、国民自身が相当な汗をかかないといけない。それを憲法9条はすっかり忘れさせる条文だ」「憲法9条がなかった時代には、皆が家族のため他人のために汗をかき、場合によっては命の危険があっても負担することをやっていた」

 さらに市長は戦争放棄をうたった9条について、「平和には何も労力がいらない、平和を維持するために自らは汗をかかないという趣旨だ」とする独自の解釈を披露。「同じ国民のためしんどいことをやるとか、嫌なことでも引き受けるとか、そういう教育は受けてきたことがない。教職員組合や職員が僕らに憲法9条の価値観を徹底してたたき込んできたんじゃないか」と述べ、戦後教育の在り方に否定的な見解を示した。


 なにを言うか! 平和には何も労力がいらない? そりゃ平和を享受している人たちの中には何も労力を果たしていない人もいるかもしれませんが、この平和な日本を守るためにどれだけの人たちが自らを犠牲にしてはたらいているか、この一人よがりのぼんぼんは何もわかっちゃいない。
 私たちの先人たちは、戦前の天皇制軍国主義の時代に過酷な弾圧にも屈せずに戦争反対、主権在民を訴えて命を懸けて戦ってきた歴史があるのです。そのような人たちの血と汗と涙、そして太平洋戦争で犠牲になった多くの兵士や国民たちの血と汗と涙が、このような「2度と戦争は致しません」という憲法の実現として結実したのです。

 そのような憲法を敵視し、あたかも憲法9条が今の混乱の元凶であるかのようにすり替える卑怯な論法に、私は怒りを抑えられません。

 橋下市長と維新の会への幻想を抱いている人たちに、一日も早くマインドコントロールから覚めてくださることを切に願います。


 で、きょうの1曲は、この話題とは全く関係ありませんが、私が大好きなビートルズ・ナンバーです。「プリーズ・ミスター・ポストマン」。

The Beatles - Please Mr Postman HD

きょうもまた、「橋下市長の思想調査」批判、です。すみません。

2012-03-05 19:47:00 | 政治・社会
  しつこいようですが、私は橋下・大阪市長のやり方に強い憤りを感じていますので、きょうもこの話題を取り上げさせていただきます。
 
 脚本家のジェームス三木さんのコメントからご紹介します。

 <以下、引用>

 アンケート調査は、回答期限の2月16日に凍結された。事実上の中止撤回だが、これで市長の目的はほぼ達成されている。なぜならアンケートに応じた職員と応じなかった職員が、二分されたからだ。・・・無能の政治にうんざりし、買収選挙や財界との癒着、対米追随など、民主主義の弱点に気づいた国民は、汚いハト派よりも、クリーンなタカ派を期待しかねない。・・・ちなみにヒトラーも、民主主義で選ばれ、国民の支持を受けて、独裁者になったのである。 <引用終わり>

さらに、元北海道新聞デスクの高田昌幸氏はこう語っています。

 <以下、引用>

橋下市長は「内心の自由を侵すわけではない」と言い訳をしていますが、これは成り立ちません。内心の自由は、言論・表現の自由と一体で切り離すことができないものです。内心で思うだけでなく、誰かに話す、ビラを配るといった自由と一体なのです。この調査はそれらを侵すもので、憲法違反です。・・・民意だから、多数だからとなにをやってもいいというならそれは独裁です。強いリーダーシップと独裁とは別ものです。・・・
 大手マスメディアが橋下市長を批判しないこともあって、「思想調査をしてもいいのではないか」という雰囲気が全国に広がっています。これは大阪のこと、と済まされません。

 <引用終わり>=引用は「しんぶん赤旗・3月5日号」。


私は特にジェームス三木さんが喝破された、国民が「汚いハト派よりもクリーンなタカ派を支持しかねない」という指摘が鋭いと思いますし、そのような危うさを感じています。日本人はとかくそのような傾向がある、と思うからです。
 昔、尊王攘夷の思想にあこがれたり、二・二六事件のような青年将校による決起に拍手を送るような、ある意味潔癖な気質が、腐敗・停滞した政治を打ち破る勢力を待望する機運を生み出す。今はそのような時期であり、それに乗じてヒーロー気取りであらわれたのが橋下氏、だと思うのです。

 今までの政治でよかった、というわけではありません。むしろ、政治が悪かったからこのような無茶苦茶な男が登場しうる社会になってしまったのでしょう。いずれにしても、強いもの勝ち、エリート優先の社会をつくろうとする橋下氏のやり方は、なんとしてもつぶしたいと思います。


 きょうの1曲。ハードロックの最高峰・レッド・ツェッペリンのボーカル、ロバート・プラントが、なんということでしょう! 美貌の女性カントリーシンガー、アリソン・クラウスとのデュエット、という超・意外なステージです。曲は、ロックン・ロールの古典的兄弟デュオ・エバリー・ブラザーズのヒット曲「ゴーン、ゴーン、ゴーン」。ロバート・プラントがシャウトする歌い方から一転、肩の力を抜いた軽い歌いっぷりで、実に楽しそうに歌っています。まさに「美女と野獣」?

Gone,gone,gone Alison Krauss Robert Plant



若かりしころのロバート・プラントとレッド・ツェッペリンの素晴らしい演奏もお聞きください。カッコいい、の一言に尽きます。

Led Zeppelin - How Many More Times (Danish TV 1969)



ついでと言ってはなんですが、本家本元のエバリ・ブラザーズでどうぞ↓

The Everly Brothers - Gone Gone Gone (1964)

橋下市長による思想調査問題

2012-03-03 17:23:51 | 政治・社会
  政治に関係する文章を書くと、いただけるコメントが極端に少なくなります。私の言っていることが極端なのか、あるいは押しつけがましくて読みたくもないのか、よくわかりませんが、いずれにしても私としては重要な問題に触れないわけにはいきません。不評を承知で書かせていただきます。もちろん、当然賛否どちらでもかまいませんのでご意見をいただければありがたいです。

 大阪市の橋下市長による市職員への政治活動アンケートに対して、新聞やネットなどでさまざまな意見が紹介されています。私が特に共感したコメントは、「マークスの山」、「レディ・ジョーカー」などの作家・高村薫さんのコメントです。ご紹介したいと思います。
 
 <以下引用>

 「市職員への政治活動アンケートは批判が高まってひとまず「凍結」のようですが、法廷の場でも争い、「法の前で許されないこと」だときちんと明確にする必要があると思います。このアンケートや、事前通知なしの職員の職場メール調査といった橋下市長の手法は、今の憲法を持つ、戦後の日本人の常識では考えられないほど異常なことです。にもかかわらず、世論調査では、大阪府民の橋下支持率は7割です。私はこのギャップが大きな問題だと思います。支持率を押し上げているのは、20、30代で、非正規雇用やワーキングプアが増えている世代といいます。社会への不満がたまり、その「はけ口」として橋下氏に快哉を叫ぶ気持ちはわかるのですが、よく考えてほしいといいたいのです。「維新八策」など読むと、橋下氏らがつくろうとしている社会は、ワーキングプアのような弱者にやさしいものじゃない。橋下氏は結局、新自由主義の競争社会を作ろうとしているのです。弱者にやさしくない社会をつくる人をなぜ支持するのか、冷静に考えてほしい。橋下氏の手法は、最初にめちゃくちゃな打ち出しをして、落としどころを探るというもので、まともな政治や行政のやり方ではありません。そのうち国民から相手にされなくなると思います。これまでの大阪府政、市政が正しかったとは決して思わないし、橋下政治というモンスターを生み出した土壌を考えなくてはいけない。しかし、そのことで橋下氏のやっていることが肯定されるものでは決してない。だから私は批判するのです。
 <引用終わり>

 また、ルポライターの鎌田慧さんのコメントには次のような部分があります。

<以下引用>

 橋下市長は、労働者の団結権を否定する不当労働行為どころか、憲法で定められた思想・信条の自由をも侵害するアンケート調査を平気で出してくる。まさに恐怖政治をやろうとしています。アンケートの狙いは、密告の奨励もあるでしょう。全部に真面目に答えていくと、労働組合が解体され、権力者に無条件で従うのが公務員のあり方、という思想が刷り込まれるようになっています。一種のマインドコントロールです。これがほんとうのねらいではないか。
<引用終わり>


 高村さんの意見の中で私は、異常な橋下氏の発想や手法にもかかわらず府民の支持率が7割に達している、という点に着目しておられる点に同感しますし、鎌田さんの意見では「権力者に無条件に従うのが公務員のあるべき姿だ、という一種のマインドコントロール」と指摘しておられる点です。どちらも鋭い指摘だと思います。まだまだ橋下氏には追い風が吹いていて、突き崩すには大変な力がいるだろうと思いますが、これは大阪だけの問題ではありません。彼らは政界進出を目指しているわけですから、日本全体の問題でもあります。大いに関心を持ち、彼らの異常な野望を木端微塵に粉砕するために、微力ながら頑張りたいと思います。(引用はいずれも「赤旗日曜版3月4日号」より)
  
 
きょうの1曲。3月3日桃の節句、にちなみまして、竹内まりやさんの「不思議なピーチパイ」。素敵ですね。

 竹内まりや = 不思議なピーチパイ






思慮のない言動は困ったものですね。

2012-02-27 20:33:00 | 政治・社会
 「はねあがりもん」の右派の政治家の、思慮のない言動は困ったものですね。
 まったく後先も考えずに思いつきで発言する。一般常識的には「解決済み」とか「「当然の認識」であるような事柄を、「自虐史観」だとか言って攻撃したりして、日本の立場を悪くするやからがいまだにいるんです。
 しかも、自分たちは「愛国者」だと思っているから始末が悪い。

 歴史も自由も人権もわからない、思慮に欠ける人たち。時代錯誤、としか言いようがありません。
 たとえば石原、橋下、河村・・・。

組合が悪かったから、では済まされない!

2012-02-17 12:04:38 | 政治・社会
  こういう硬い話ばかりでは私のブログは敬遠されつつあるように思え心配ですが、でも非常に重大な問題だと思いますのできょうも書かせてください。橋下市長による思想調査問題です。

 昨日、朝日新聞では報道していない、と書きましたが、本日付の九州版の4頁の片隅に200字足らずの、よっぽど探さないと見つからないような小さな記事で、昨日の志位委員長の記者会見を報道していました。もちろん、記者としてや社としての見解などは全くなく、記者会見があったという事実だけさらっと書いてありました。まるで、報道してますよ、という弁解のためのような記事でした。

 天下の朝日新聞が、このような憲法違反の疑いの濃い事態に対していまだに無視同然の態度でいることは信じられないことです。橋下氏の人気に水を差すような記事は載せない、ということのように思えます。

 この問題は労働組合も悪かったから仕方がない、で済まされる問題ではないと思います。このように労働組合運動に介入し、市長からの業務命令というかたちで全職員に回答を求めるということは、労働組合にかかわったり選挙活動をすることは許されないことだと思わせ、委縮させようとする意図が感じられます。公務員として公務時間内に、あるいは役職や職務を利用して選挙活動をすることは違法行為でしょうが、一個人として時間外や休日に選挙活動や政治活動をすることまでを禁じているわけではありません。公務員も一市民として基本的人権は当然認められているのですから。

 大きな堤防も蟻の小さな穴から決壊することもある、というたとえがあります。こういう問題を見逃していたら、やがては私たち全国民にかかわる大変重要な問題に発展する可能性がある、と思います。事実、こういう事態をマスコミが国民に知らせようとしない、というおかしなことが始まっているわけですから。

 ナチスの弾圧にあったドイツの牧師ニーメラー氏が残した有名な詩があります。心に刻みたいと思います。

  
  彼らが最初共産主義者を攻撃したとき、私は声をあげなかった。
  私は共産主義者ではなかったから。

  社会民主主義者が牢獄に入れられたとき、私は声をあげなかった。
  私は社会民主主義者ではなかったから。

  彼らが労働組合員たちを攻撃したとき、私は声をあげなかった。
  私は労働組合員ではなかったから。
 
  彼らがユダヤ人たちを連れて行ったとき、私は声をあげなかった。
  私はユダヤ人などではなかったから。

  そして、彼らが私を攻撃したとき、
  私の為に声をあげるものは、誰一人残っていなかった。



 ここにアンケート調査書の実物を添付しますので、ご覧いただければ幸いです。アンケートとはいえ、氏名や職員番号まで書くようになっていますね。本当に恐怖政治、独裁政治の幕開けを感じます。

http://neo-city.jp/blog/%E5%A4%A7%E9%98%AA%E5%B8%82%E8%81%B7%E5%93%A1%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%83%88.pdf



 きょうの1曲。先日もご紹介しましたムーディー・ブルースはかなりのお歳になってもますます魅力的になっています。ちょっと滑舌が怪しくなってきている気もしますが。会場の熱狂的なスタンディング・オーベイションが感動的ですね。「ストーリー・イン・ユア・アイズ」。


Moody Blues - The Story In Your Eyes