「駆け引きに明け暮れる既成政党に対するいらだちが募るなかで登場してきている第三極といわれる人たちは、戦後民主主義をあざ笑い、近隣国になめられたくないというゆがんだナショナリズムを持っている。笑顔のファシズムとでもいうべき存在で非常に危険な空気があることに気づかないといけない」
発言のままではありませんがほぼこのような内容の言葉でした。また同じくコメンテーターの涌井雅之氏は「一般的にひとは分かりやすい主張に同意する傾向がある」と言われました。
「笑顔のファシズム」という言葉は私は初めて耳にしまして、うまいこと言うなあ、と思いましたが、これまでにもそういう表現はあったようですね。 とにかく「笑顔のファシズム」は橋下徹氏をズバリ言い当てている、と思います。そして橋下氏が極端とも思える切り口で端的に切り込み、切り捨てる、その切れ味の「わかりやすさ」に人々が「同意している」現象になっていると思います。 これはまさしくファシズムの手法だと思います。
橋下氏が大阪市の財政を立て直す、として発足させた改革プロジェクトチームがこのほど発表した試案では、さまざまな公共施設の廃止や民営化から一人暮らし高齢者への配食サービス補助事業の廃止、国民健康保険料・保育料・学童保育事業・敬老パス等々、各種補助金の廃止や削減、さらには大阪フィルハーモニーや文楽協会などの文化事業への補助金削減など、もう無茶苦茶です。
一方ではウルトラ右翼の石原慎太郎都知事らとなにやら新党結成めいた動きも画策しているようです。
いったい彼は大阪をどうしたいのでしょうか。ぶち壊して大阪都にするということに本気で着手しているように見えるし、気持ちはむしろ大阪よりも国政に向いているようにさえ思えます。このような自分の成績を上げることに夢中な人に大阪市をまかせていいのでしょうか。大阪のみなさん、よおく考えてほしいと思います。
きょうの1曲。オールディーズの香りがぷんぷんするようなこの曲。ジョニー・バーネット「ドリーミン」。 あるオールディーズ専門のブログでテーマ曲に使われていました。
Johnny Burnette - Dreamin`