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blueswave 's MIND DROPS

まもろう憲法9条、生かそう憲法25条!

笑顔のファシズム

2012-04-08 15:58:01 | 政治・社会
 けさの「サンデー・モーニング」でコメンテーターの寺島実郎氏が言っていました。寺島氏は決して左翼ではない。むしろ財界に近い人ですし、原発推進派とも言われている人です。

 「駆け引きに明け暮れる既成政党に対するいらだちが募るなかで登場してきている第三極といわれる人たちは、戦後民主主義をあざ笑い、近隣国になめられたくないというゆがんだナショナリズムを持っている。笑顔のファシズムとでもいうべき存在で非常に危険な空気があることに気づかないといけない」

 発言のままではありませんがほぼこのような内容の言葉でした。また同じくコメンテーターの涌井雅之氏は「一般的にひとは分かりやすい主張に同意する傾向がある」と言われました。

 「笑顔のファシズム」という言葉は私は初めて耳にしまして、うまいこと言うなあ、と思いましたが、これまでにもそういう表現はあったようですね。 とにかく「笑顔のファシズム」は橋下徹氏をズバリ言い当てている、と思います。そして橋下氏が極端とも思える切り口で端的に切り込み、切り捨てる、その切れ味の「わかりやすさ」に人々が「同意している」現象になっていると思います。 これはまさしくファシズムの手法だと思います。 

 橋下氏が大阪市の財政を立て直す、として発足させた改革プロジェクトチームがこのほど発表した試案では、さまざまな公共施設の廃止や民営化から一人暮らし高齢者への配食サービス補助事業の廃止、国民健康保険料・保育料・学童保育事業・敬老パス等々、各種補助金の廃止や削減、さらには大阪フィルハーモニーや文楽協会などの文化事業への補助金削減など、もう無茶苦茶です。
 一方ではウルトラ右翼の石原慎太郎都知事らとなにやら新党結成めいた動きも画策しているようです。

 いったい彼は大阪をどうしたいのでしょうか。ぶち壊して大阪都にするということに本気で着手しているように見えるし、気持ちはむしろ大阪よりも国政に向いているようにさえ思えます。このような自分の成績を上げることに夢中な人に大阪市をまかせていいのでしょうか。大阪のみなさん、よおく考えてほしいと思います。


 きょうの1曲。オールディーズの香りがぷんぷんするようなこの曲。ジョニー・バーネット「ドリーミン」。 あるオールディーズ専門のブログでテーマ曲に使われていました。

Johnny Burnette - Dreamin`

不況下に消費税大増税の愚

2012-04-01 14:58:48 | 政治・社会
 野田政権は民主党内の反対意見を振り切って消費税の増税案を国会に提出することを閣議決定したそうです。
 労働者の収入は減る一方。公務員の給与も高齢者の年金も引き下げられました。雇用は一向に改善せず、ワーキングプアの状態も改善されていません。引き上げられたのは年金保険料など家計からの支出額ばかり。

 ますます家計が苦しくなるばかりのこんな時代に消費税を2倍に引き上げたらどうなるか。国民の購買意欲も購買力も下がり、消費税による税収が下がるのは誰の目にも明らかです。ものが売れなくなれば企業の経営も悪化し法人税などの税収が下がる、これも必然の流れでしょう。そしてそれ以上に零細な自営業者などの経営そのものが存続できなくなるケースもたくさん出てくると思います。それは生活保護予備軍として社会保障費の増大に直結するでしょう。
  
 これまで、自公政権、とりわけ小泉政権による政治の誤りによって自殺に追い詰められた経営者がいったい何人いたことでしょう。野田首相はふたたびその愚を繰り返そうとしていると思います。しかも、政権交代を叫んだ選挙当時のマニフェストでは「消費税は上げません」と約束し大量得票をかすめとった。そのマニフェストに反して、上げないと言っていた消費税を上げることに「政治生命を懸ける」とまで言い切ったのです。

 AIJ投資顧問会社の社長は「だますつもりはありませんでした」と言いました。野田首相もそう言うのでしょうか。
 しかし野田首相、あなたは国民を明確にだましているのです。だまして政権を取ったのです!

 せめて人間らしい生き方ができる生活をというような、底辺であえぐ人々の願いをも打ち砕く消費税の増税は絶対に認められません。


 きょうの1曲。私が好きなオールディーズ、第1位は・・・パンパカパーン!!
 それはこの歌。スティーブ・ローレンスの「悲しき足音」。日本ではパラダイス・キングのみなさんがカバーしていました。この曲は私が高校1年のときでした。高校に入学してまもなくのある日、教室の休み時間にこの歌を口ずさんでいる女子生徒がいました。それだけです!



STEVE LAWRENCE- "FOOTSTEPS"


北朝鮮という国とあの人と・・・

2012-03-29 20:09:30 | 政治・社会

  友好関係があるロシアや中国からさえも「やめろ」と言われている、自称「人工衛星の打ち上げ」問題をはじめ、北朝鮮という国の言動はまったく常軌を逸していると言わざるを得ません。テレビニュースを読み上げるアナウンサーがしゃべる、「偉大なる将軍様」というような妙に芝居がかった大げさな空威張り的な口調には辟易しますが、井の中のカワズ、もここまで来るとこっけいとも言っておれません。

 しかし、ちょっと待てよ・・・。この雰囲気はなにかに似ているんじゃないか? と思いました。70年近く前の日本でも同じようなことをやっていたのではないか。「将軍様、マンセー」はまさに「天皇陛下、万歳」と同じだと思うし、さまざまな大げさな空威張りは「大本営発表」と酷似しています。国民はみな真実を知らされず、勝った勝った、という報道に湧きたち、欲しがりません勝つまでは、が合言葉だった。

 いったい70年前の日本と今の北朝鮮とはどこが違っているのか。北朝鮮のいまの姿は70年前の日本の姿なのではないか、と思うのです。

 北朝鮮の誤りは厳しく指摘しながらも、相手を刺激するような過剰防衛よりも平和的な交渉で説得する努力を根気強く続けてほしいと思います。かつての日本が無謀な戦争に突入した歴史を振り返ると、北朝鮮も同じ道をたどる危険性が十分あるからです。同時に、天皇陛下の名を借りて国民を戦場に駆り出したあの時代を良しとする橋下氏らの時代錯誤な欲望は絶対に阻止しなければならないとあらためて思うのです。

 

  きょうの1曲。ダンスの変遷シリーズの最後にディスコ・ブームを取り上げてみました。70年代後半から80年代はじめごろだったでしょうか。ディスコブームに乗っていろいろなヒット曲が生まれました。そんな中からアラベスクの「ハロー・ミスター・モンキー」はどうでしょうか。


大阪府の橋下条例が成立

2012-03-25 10:07:30 | 政治・社会

  きょうの朝日新聞長崎版によると、橋下徹・大阪市長が率いる大阪維新の会は昨日、「維新政治塾」を開講し、2025人もの人々が参加したそうです。この中で橋下氏は「今の日本は危機的な状況。体制が変わるとき、すさまじい戦争を経ないといけない。大戦(おおいくさ=選挙)にそなえて準備していこう」と、事実上の維新の会としての国政への号砲をあげた、ということのようです。さらに開講式の中では、次の衆院選を見据えた発言を繰り返した、ということであります。

 この前日、23日には大阪府議会が知事の教育への関与を強める府教育行政基本条例と、校長の権限強化や保護者の学校運営参加を定める府立学校条例、そして職員評価や処分厳格化を規定した職員基本条例について採決し、いずれも維新の会と公明、自民の3会派などの賛成多数で可決成立、4月1日に施行されるはこびとなりました。これに対し府教育委員会の生野照子委員長は辞任する意向を伝えたそうです。

 職員基本条例は、「君が代斉唱」問題などですでに実質的に発動されているのですが、今回の成立によっていっそう管理強化の嵐が吹き荒れることになりそうです。歌っていない者に対しては口をこじ開けてでも歌わせよう。従わない者には研修を課して「転向」するまで追い詰めよう、というあまりにも前時代的で非人道的な措置を本気でやろうとしています。

 私が当事者の教員なら「転向」せずに意志を貫くことができるか、と考えると、恥ずかしながら自信はありません。しかし、貫きたい、という意思は明確に持っています。また、もしも、研修などで追い詰められて不本意ながら「わかりました」、とサインをしたとして、そのあとその教員はそれまで通り元気よく、使命感に満ちて職務に就くことができるでしょうか。

 このような、教育にとってなんのプラスにもならず、上司に対して自分の意見が言えなくなるような現場のもとで、子どもたちがのびのびと育つのでしょうか。私は大いに疑問です。その他、たとえば保護者が学校運営に参加できるようになったとして、自由な発言が保障されるのか、逆にモンスターペアレント的な行動を助長することになりはしないか、疑問は尽きません。いくらいまの政治が悪くても、このような発想をする人たちに国政を任せるわけには断じて行きません。

 私はこれからも橋下徹氏と維新の会への厳しい批判の目を持ち続け、発言していきたいと思います。

 

 きょうの1曲。ツイストに続いて、次々といろんなダンスが出てきましたが、そのうちのひとつ、マッシュ・ポテト。マッシュポテトを足で踏んですりつぶす仕草だとか。歌はディー・ディー・シャープで「マッシュ・ポテト・タイム」。この曲も大好きで当時シングルレコードを買いまして、いまも持っています。

 

上記の演奏から30年余りたって1999年の映像がこれです。すっすりダイナミックにおなりになって・・・。誰かに似てると思ったら、どこか天地真理さんに似ていませんか? まわりで手拍子したりして喜んでいるおじさん達も当時を思い出しているのでしょうね。楽しそうです。


橋下徹・大阪市長による思想調査、ついに国会へ

2012-03-14 22:56:28 | 政治・社会
  橋下徹・大阪市長による全職員対象の思想調査の違法性が昨日、ついに国会で取り上げられました。この問題を国会の参議院予算委員会で取り上げたのは共産党の山下芳生議員です。

 山下議員は、「ぐるみ選挙や不公正・乱脈な同和行政、ヤミ年金など、大阪市の幹部職員と労働組合の一部には正すべき問題がある」と指摘したうえで、「だからといってすべての職員の思想や考えまで市長が強制的に調査することがあってはならない」と追及しました。実際、大阪府労働委員会は橋下市長に対し、調査の続行の中止を求める勧告書を出しています。この指摘を受けて、大阪市はひとまず調査結果を凍結しているようですが、このような不当な調査を強行した、という事実は消せません。

 調査の内容について小宮山厚労相は、勧告書に「支配介入に該当する恐れのある項目が含まれているといわざるをえない」と述べられていることを認めてました。山下議員は「地方自治体の首長でも、憲法や法令に抵触する職務命令を出すことはできないはずだ」と追及し、川端総務相は「職務命令は適法でなければならないのは当然です」と答弁しました。
 
 野田首相は「個別の地方公共団体内部の事案なので、当該団体で適切に判断し対応すべきだ」と、政府の見解を述べずにあいまいな答弁に終始したようですが、実に不誠実で情けないありさまです。

 このように、国会の場で橋下・大阪市長による異常な思想調査が議論になったわけですが、またしても朝日新聞は紙面の片隅でのごく小さな記事で報じ、明らかに橋下市長擁護の立場を保っています。新聞は国民に事実を知らせる使命があるはずですが、朝日新聞は橋下氏による思想調査の不当性を黙認している、と言わざるを得ません。このような大手メディアによる橋下市長の問題点隠しは、国民の知る権利を妨害し、判断を誤らせるきわめて悪質な行為である、と私は糾弾したいと思います。