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blueswave 's MIND DROPS

まもろう憲法9条、生かそう憲法25条!

おおい原発の再稼働などありえないでしょう!

2012-06-01 20:58:47 | 政治・社会
おおい原発の再稼働が一気に現実味を帯びてきました。ひとたび原発事故が起きれば、福島での事故を見ればわかるように周辺の地域だけでなく日本全土から外国にまで影響を及ぼし、発生から何十年、何百年にもわたって影響を残す懸念すらある、という悪魔のような凶器を、一時的に電力が不足するという理由だけでせっかく縛ったその手を放してしまっていいのでしょうか。野田総理は「私の責任で・・・」などと言っていますが、どんな責任の取り方をするつもりなのでしょう? もしも万が一事故が起きれば、総理大臣を辞職されても何にも解決しません。野田総理が首を吊ろうが切腹しようがだれ一人助かりません。責任なんて取れないのです。とれない「責任」を担保に決断をするといわれても屁のツッパリにもならないのです。

 しかも原発の安全性を審議する内閣府の原子力安全委員のうちの三割近くの委員が原子力関連企業から献金を受けていた、とか、福井県原子力安全専門委員会委員の三分の一の委員が関西電力の関連団体から寄付を受けていた、など、公正に判断すべき機関が一部とはいえ金で買収されていたというような、金に目がくらんだ人たちが審査した安全宣言など信用できるわけないでしょう。

 さらに、ええカッコして再稼働反対を宣言していた大阪の橋下市長も、予定の行動であっさりと「再稼働同意」に寝返りました。こういうのを世間では「マッチポンプ」と言って、信用できない人のたとえにするのです。なんのかんのいっても財界とカネの力に立ち向かえない人たちばかりでは先が見えている、ということでしょう。橋下市長を信用して、原発反対の人たちの中にも橋下支持の人たちがいたようですが、あれは本心ではなく人気取りのためのパフォーマンスだった、ということははじめからミエミエでした。やみくもに無条件で鵜呑みにしてはいけない、という教訓となったことでしょう。

 私としたことが、かなり過激な表現になってしまいました。それほど、今回の野田総理の「再稼働容認」と思える発言や橋下市長のでたらめぶりに、はらわたが煮えくり返る思いがしているのです。絶対に認められません!!


 きょうの1曲。オヤジバンドの最高峰・怒髪天の「「オレとオマエ」。全員が40歳を過ぎたベテランバンドですが、このやんちゃぶり! ボーカルの増子直純のカリスマ性と上小原さんのギターが素晴らしいです。もちろんベースもドラムもバッチリですね。

怒髪天 TOKYO 3DAYS LIVE「オレとオマエ」

一部の極端な例に目を奪われないで

2012-05-28 22:01:52 | 政治・社会
  生活保護制度に対する攻撃が激しくなってきています。きょう、お昼の情報番組を見ていると、保護費は私たちの税金から出ている、とか、国民年金は保護費よりも少ない、とかやたら強調して、言いたい放題でした。保護費はもらい過ぎだ、税金を払っている我々よりもぬくぬくと暮らしている、などとヒートアップするばかり。
 
 インターネットの掲示板を覗いてみると、「タダ飯食らいは申し訳なさそうにしろ」とか「国民の税金で生活させてもらっているのだからオドオドして暮らせ」などという、目を覆いたくなるような誹謗中傷のオンパレードになっています。 日本人の心はここまですさんでしまっているのか、と情けなくなります。こんな国民が国民を攻撃するような事態を喜ぶのは誰か。まさに不毛の政治を続ける為政者と、彼らをあやつる財界でしょう。

 一人の極端な例を絶好の口実にして、制度そのものを崩してしまおうとする彼らの狙いに乗ってしまってはいけない。不正な受給はシビアにしないといけないケースもあるでしょうが、基本的に生活保護の制度は憲法第25条「すべて国民は健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」という精神にもとずくものであり、人間らしい暮らしを営むための最低限度のセーフティ・ネットです。諸外国でもこのような制度は当たり前のものとしておこなわれています。決して、オドオドと遠慮しながら受けなければならないものではないはずです。

 そんなことよりも変えなければならないのは、労働者の低賃金、不安定雇用などの労働者の待遇を改善させることです。雇用を増やし、賃金を上げれば所得が増えて税収も増える。生活保護から脱け出す人たちも増える。購買力が上がって景気がよくなり、これまた税収が増える。こんな回転にするべきだと思います。消費税を上げるよりよほどたしかな景気回復・税収アップの道になるでしょう。


きょうの1曲。20年ほど前の演奏ですが、現在よりも先を行っているようなニューエスト・モデル。「雑種天国」。


雑種天国 / NEWEST MODEL

生活保護制度は命のセーフティ・ネット

2012-05-27 14:21:29 | 政治・社会
ある政党の演説会のポスターを貼らせてもらおうと、数年前には何度か貼らせてもらっていた国道沿いのお宅を訪ねました。当時はご主人がまだご健在でこころよく貼らせていただいたのですが、道路が拡張されたために貼らせていただいていたブロック塀がなくなり、ご主人も亡くなられてしまったので、久しぶりの訪問でした。塀はまったくなくなったのですが、お風呂の給湯ガス器を囲っているブロックの囲いが道路に面していて、貼れそうだ、と思ってお願いにあがったのです。

 奥さんがいざるようにして上りかまちまで出てこられました。以前にもお会いしていたのですがわからなかったようなので、ポスターを広げてお見せすると、「ああ、わかりました。どうぞどうぞ、いつでもよかですよ」と笑顔で了解してくださいました。

 「足が痛むのですか?」と尋ねると、去年の暮れに灯油のポリタンクを玄関から奥の方に持っていこうとしたときに足を痛めたそうで、それ以来よくならず、買い物に行くのも病院に行くのもタクシーでやっとの思いで行っている、とのこと。その病院通いもタクシー代が大変なので最近は治療をやめている。独身の息子がいるが知的障害があり仕事がなく、買い物も任せられず、私が家事を一人でやっている、とのことでした。84歳のご高齢なので、ヘルパーさんに来てもらうとか介護タクシーを利用するとかしたほうがいいですよ、と言いましたが、一人でできる間はまだ頼みたくない、とのこと。年金が二カ月で6万円とあとは生活保護でおせわになってます、これで生活保護がなかったら息子と二人、食べていけません、とおっしゃいました。亡くなられたご主人は自営の大工さんでしたが、とくに蓄えはなかったようです。「わかりました。これからはちょくちょく顔を出してみますね。何かこまったことがあったらいつでも電話してください。」と電話番号をメモして渡し、ポスターを貼って、辞去しました。


 最近、あるお笑い芸人さんの母親の生活保護の問題が話題になっています。たしかに芸人として人気が出て、ある程度収入が上がって来た時点で保護の辞退を申し出るべきだっただろう、と思います。その点は彼にも当の母親にも非があったと言えると思います。

 しかし、それを鬼の首を取ったように個人名を上げて国会で追及し、これからも監視していく意思を表明する議員のいやらしさは、軽蔑こそすれ、よくやった、とは思いません。少なくとも実名を出す必要はなかったのではないか、と思います。そしてそれ以上に問題なのは、この事件?に「待ってました」とばかりに飛びついて、生活保護制度の見直しなどに結び付けようとする政府、政党、政治家たちが舌なめずりをしていることです。
 一部にいいかげんな適用やずるい受給者がいることはたださないといけませんが、生活保護の制限をいっそう厳しくし、申請の窓口を狭くすることになると、必要になった時にスムーズに認定されなくなる可能性が十分あります。私がお会いしたこの女性のように、生活保護を受けざるを得なくなったときに、肩身の狭い思いをせずに人間らしい暮らしを続けることができるよう、これからも窓口を狭めることなく、制度の有効的な活用がなされることを強く望みます。


 きょうの1曲。オランダのロック・グループ、ザ・フォーカスのライブ盤から、「シルヴィア」そしてひきつづき「ホーカス・ポーカス」。 この2曲の間のつなぎの部分の演奏が私は好きです。40年近く前に実際に来日コンサートで聞きました。

Focus Live At The Rainbow (Part 7)-silvia

「家庭教育支援条例」、白紙撤回しても魂胆は丸見え!

2012-05-08 12:08:38 | 政治・社会
老犬・フーチの介護に追われたりしてしばらく政治ネタを書く方向に頭が回りませんでした。きょうは私は仕事が休みでかみさんも遅出出勤だったので朝のうちにフーチの世話をしました。フーチが寝泊まりしている玄関の土間とマットを洗い、傷口の包帯とおむつ交換もしてやりました。気持ち良くなったのかそのあとはぐっすり寝込んでいるので、ブログを書く時間ができました。

 この間も政治ネタはいろいろとあったと思いますが、いま書きたい気持ちにさせてくれるのはやはり大阪のあのお方、です。

 大阪維新の会が大阪市議会に「家庭教育支援条例案」なるものの提出を検討している、ということでその全容が明らかにされましたが、その内容のひどさに批判が続出したため白紙撤回することにした、というのです。白紙撤回するのならいいじゃないか、と不問にしてしまうわけにはいきません。

 条例案の前文では「児童虐待の背景」にある根本問題として「親心の喪失」をあげ、「発達障害は乳幼児期の親の愛情不足が原因」と、親に責任があるように決めつけている、というのです。そして発達障害は「伝統的子育てで予防できる」、つまり「昔はそんなことはなかった。昔はよかった」、と言いたいようです。まさに無知と偏見ぶりをさらけ出した、バカ殿の真骨頂、と言いたいと思います。

 なぜ原因をそこにこじつけたいのか。そこに彼らのたくらみが潜んでいます。愛情不足の親にしないために「家庭教育支援」などという余計なおせっかいを持ち出しています。大人の道徳教育とでもいうようなもので、保護者対象の「家庭用道徳副読本」を高校生以下の子どもがいる全家庭に配布する、「一日保育士体験、一日幼稚園教諭体験」を義務付ける、などというもの。そして、これらを企画立案している中心人物は太平洋戦争は侵略ではない、などと美化する右翼的な教科書の普及を推進している「日本教育再生機構」の高橋史朗氏であることからも、どのような道徳教育を目指しているかがわかります。「まず親が学べ」という意味の「親学」なる造語を画期的な発見でもあるかのように強調している人のようですが、問題はなにを「学ぶ」のか、です。戦前の教育勅語の現代版、あたりではないでしょうか。

 教職員に「君が代」を強制して心の中に土足で踏み込んだ橋下氏が今度は家庭の中にも上がりこもうとしている、という事実を見過ごすわけには行きません。風向きが悪くなると、「僕には決定権はありません」などといつもの責任逃れに逃げ込もうとしていますが、大阪市民のみなさん! 市役所の一部労組による誤った態度への批判に目を奪われ、市長の独裁を許すことがないよう、冷静な判断をお願いします。。

 また、橋下氏は「脱原発」を派手にアピールしていますが、裏では経産省幹部や民主党幹部と非公式に接触していることが明らかになっています。テレビで報道されるのは「脱原発」の威勢の良い啖呵ばかりですが、このようなマスコミの報道にも要注意、です。


 きょうの1曲。ジョン・レノンが生きていればまちがいなく本物の「脱原発」に向けて行動することでしょう。珍しい映像を見つけました。ロックン・ロールの生みの親、チャック・ベリーとの共演で「メンフィス・テネシー」。楽しそうですね。

John Lennon and Chuck Berry Memphis Tennessee.

赤川次郎氏の勇気ある発言に拍手

2012-04-12 21:11:28 | 政治・社会
 きょうも朝はバタバタして、新聞も読まずに出勤しました。昼休みに家に帰ってきて、昼飯を食べながらパラパラと新聞をめくっていた私の目が、ある一点に釘付けになりました。

 朝日新聞の読者の「声」欄です。「橋下氏、価値観押し付けるな」という見出しで、投稿者は「作家 赤川次郎 東京都 64歳」とあります。
 私はびっくりして、飛びつくように文面を読みました。 ここにそのまま転載したいと思います。


 「大阪の橋下徹市長は大阪府立和泉高校の管理職をなぜ処分しないのだろう? 教師の口元チェックをしながら、姿勢正しく心を込めて「君が代」を歌えたはずがないのだから。 生徒のための卒業式で管理職が教師の口元を監視する。なんと醜悪な光景だろう! 橋下氏は独裁も必要と言っているそうだが、なるほど「密告の奨励」は独裁政治につきものである。 府知事時代、橋下氏は初めて文楽を見て、こんなもの二度と見たくないと言い放ち、補助金を削減した。曰く「落語は補助金なしでやっている」。舞台に座布団一枚あればいい落語と、装置を組み、大勢の熟練の技を必要とする文楽を一緒くたにする非常識。客の数だけ比べるのはベートーヴェンとAKBを同列にするのと同じだ。 文楽は大阪が世界に誇る日本の文化である。理解力不足を棚に上げ、自分の価値観を押し付けるのは、「力強い指導力」などとは全く別物である。過去に学ぶ謙虚さを持ち合わせない人間に未来を託するのは、地図もガイドもなく初めての山に登るのと同じ。一つ違うのは、遭難する時、他のすべての人々を道連れにするということである。」

 「落語」のくだりで、「座布団一枚あればいい落語」と言っているところは落語の世界で頑張っておられる方々に失礼か、と思いますが、その他の大筋では「我が意を得たり」、と感激しました。やはりこのような著名な方が実名で新聞に投稿される、ということは影響力も大きいと思いますし、非常に勇気をもらいます。
 赤川氏の主張に賛同するとともに、勇気ある発言に感謝と敬意を表したいと思います。赤川さん、ありがとうございました。