2015年5月17日(日) 晴 (丹勢山山頂直下から見た1482Pとうしろの男体山)
こんにちは。17日は見舞いに行って、担当の看護師が若いお兄さんだったので、ちょっと残念だった”ななころび”です。(って、なんて不謹慎。勘弁、というかあえて明るくいかせてください。)
足尾トンネル南側入口の沢から車に戻ってきて、代打の山を検討します。すぐ行けて3,4時間は歩ければどこでもよかったのですが、いくつかの案の中で一番、行きたい気持ちが湧いた感覚を大切にして丹勢山に向かいます。
日光市内の古河の工場の脇を抜けて、山方面に折れ山に入ります。社宅群の成れの果てのような空き地を走って、林道に入ると急に路幅が狭くなります。ここはSUVなら普通に走れますが、結構長いし、途中から路面も荒れてきてなな”はあまり走りたくない林道です。
この日も路面は相変わらずあまりよろしくなく、途中からえぐれたり、バランスわるく大きな凸凹が生じたりしていますが、XVの本領発揮です(こんな場所は入っちゃうのという映像)。正直、この車の走り、一般道では驚く程の快適さもなければ、不足感はほぼなし、と要するに普通の走りなのですが、こういう場所ではいいですね。路面のゴツゴツをうまく吸収しますし、上背もさほど高くないので、ダートでも4輪走行で安定して登っているという印象です。なるほど、こういうポイントを狙った車なのか、この相棒を連れて林道走行も楽しみになりました。
(沼の平への分岐地点、ゲートの近くの空き地が、今回も駐車地。周囲は少しさっぱりと伐採されていて、従来の林道のほかに、新たに拓かれた?作業道が別の方向に伸びていた。)
コース ;沼ノ平分岐P ---(丹勢山南山腹を西に進むルート、経由)ーーー 1482P --- 丹勢山 ---(野州原林道経由)--- スタート地へ
駐車地からしばらく山腹を西にほぼ並行歩きを500M位の距離。途中、さきほど見かけたここ1年以内に拓かれた作業道が伸びてきていて、山道にかぶり従来のルートがわからなくなりました。同じ方向に進む作業道を辿ります。こんな道を拓かなくてもと思いますが、どうなんでしょうか。
作業道を少し進むと、自然消滅。その先は踏跡は感じられません。少し延長して進んでみます、どうもヤブっぽい感じになって方向がGPSで確認すると(磁石はない)南に寄りすぎていました。目の前に丹勢山のほうに登っていく尾根型があったので乗って進んでみます。(P ↓) ところどころ、山ツツジが咲いています。
尾根を山頂方向に進めば、いずれ本来あるくはずの踏跡にぶつかるのでは、という作戦です。尾根をヤブを避けながら登って数分で、明瞭な踏跡を得ました。(P ↓) ここは昨年も歩いた区間です。
少し斜面の水平道を西に進んで、昨年来た時のまちがったと思われる、溝状の地点に到着。昨年はこの溝を横切り、なおも西に少し進んでヤブ斜面を直登しました。今回はその溝状の地点にある踏跡を追ってみます。
丹勢山のイメージとは程遠い結構急な斜面を登って行きます。(p ↓) とは言え、ジグザグに進んでいくので、労苦なしです。古い目印もたまに出てきます。
数分急な登りをジグザグにこなして、でも踏跡はその間明瞭で歩きやすいです。斜面がなだらかになる頃は、周囲の山ツツジのお花はまだちょっと早め。蕾の状態のものが多かったですが、蕾は色が濃いので、それはまたそれで綺麗です。
ちょっとした大岩を主体とした小山を右手に見ながら、笹原の林を少し降りていくと、目の前に見覚えのあるツツジの潅木の点在する笹原が見えてきます。点在する山ツツジが開花してポツンポツンと赤がまぶされている感じでとてもよいです。ちょっとした桃源郷に躍り出た感覚になりました。
やはり、この山ツツジの点在する平原は、丹勢山山頂直下を巻いて走る林道のすぐ下にある平原でした。すぐ林道に出て、最初は丹勢山の西の三角点1482pに向かいます。林道からまた、すぐ離れて笹斜面を直登。林道をショートカットする形になって、林道を横切って、またすぐ笹原の急斜面に取りつきます。
数分急登をするうちに、自然林の落ち着いた尾根になるに頃は、一度昨年来ている尾根なので、見覚えのある風景になってきます。左手には本来なら今日歩いていただろう茶ノ木平が見えています。
(左から夕日岳、薬師岳、茶ノ木平)
中禅寺湖の上に社山/黒檜山の稜線が見えていて、その左に袈裟丸、庚申山、皇海山が見えてるんだと思います。
1482pに着きます。ここはいつも静かですが、周囲の眺望は結構いいです。丹勢山山頂よりずっといいですね。この辺はシロヤシオが期待通り咲いていて綺麗です。目の前にでっかく男体山、岩や砂礫の部分がいい色は発していて格好よく見えています、他の見えている山と比べると圧倒的な容量の山であることがわかります。
三角点で少しパンを食べて休息を入れます。三角点からはシロヤシオ鑑賞のため少し尾根なりに北西に2、300m歩いて白の花を楽しめます。適当な所で笹斜面を少し降れば林道に合流。そこからは、もどる形で丹勢山に向かいます。
(林道に降りる斜面は、シロヤシオに寄り道するように、ジグザグに降下。)
林道の丹勢山山頂への取りつき点から、普通道を辿って山頂に行きます。この辺は山ツツジが結構咲いていて、ちょっとしたツツジトンネル・ロードになっていました。
(久しぶりの丹勢山頂。山名板は4つ)
丹勢山山頂からは日光連山が木立越しに見えます。周囲は明るく開けているので、雰囲気はいいところです。周囲の木々がもうちょっと低ければ、絶好の日光連山の展望地になるのに、と思います。
(女峰、赤薙連峰)
山頂で少しゆっくりしたら、実がこの日一番のお楽しみの野州原林道の丹勢への下りです。昨年観た日付より今回は早いですが、昨年のようなツツジロードが見られるでしょうか。というような心配は無用だったようです。林道を下りだす間もなく、すぐに開花した群生ツツジ達が迎えてくれます。
(昨年も撮った記憶のある、夕日/薬師岳稜線とツツジ)
(茶ノ木平とツツジ)
林道は基本下り一方で、路面も荒れていないので、歩くのは楽です。こんなに綺麗な花の山なのに、今日も山中で一人のハイカーにも会いません。赤の花もずっと見てると、さすがに飽きてきます、それほどずっと花見させてもらって、本来行きたかった福島の山や、この日、当初実行しようとしていた尾根のこと、入院中の親父のことなどを考えました。ゆっくり写真を撮りながら歩いても1時前には帰宅できそうです。親父は今日は少しは良い状態でしょうか、午後は壬生までドライブです。 ■■
野州原林道の側面は終始、こんな感じでした。
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丹勢山は,まだ冬しか歩いていないのですが,やはりツツジの時季は良いですネ。此処が静かなのは,近くに日光連山が控えていることと,ハイカーは,どうしても林道は避けたいと思うからでしょうネ。
とはいえ,野州原林道は歩いても,気持ちが良い場所なんですがネ。人が多いのも考えものだし,このまま穴場であって欲しいような気もいたしますネ。
手焼沢左岸尾根歩き、できずに残念でした。あの入口に入ってみて手焼沢を遡行してみたくなったりしてます。でもさすがに素人が一人じゃ入らないほうがいいですよね。
この季節の、山ツツジの花は凄いですよ、見ているうちに飽きてくるくらいです。
なぜか、ここは何度も来ていて、何故惹かれるのかと思っていました。そうか、人が極端に少なくて、隠れ家的に静かに花見ができる事が要因なのかもしれませんね。
丹勢山はツツジ山と聞いていましたが、未踏です。以前訪れようとした時は社宅地の大規模な取り壊し工事中で、なぜか林道が侵入禁止になっておりました。
写真からはウワサ通りの様子がうかがわれ、行きたい感が復活しましたです。
あの周辺の土地にはたくさんの社宅があったのですかね、今は広大な荒れ地になっています。
あの林道を車では入れないと、かなりつらい山になりますね。
今年も期待にたがわぬお花見ができました。
この山域、人は少ないですし、歩きようによってはヤブ歩きもできるので、花の時期に一度訪ねてみてください。
丹勢山は一回しか行ったことはありませんが、その時のイメージと違って、随分とからっとした感じですね。
そして、色づきも賑やかで。
これならもう一回行きたくなりましたよ。ただ、結局は天気次第で顔つきも変わるということでしょうけど。
手焼沢左岸尾根、残念でしたね。あそこ、紅葉の時期がいいかもしれませんよ。
オヤジさんのご看病で、行ける山も限定で、これは仕方がないですね。
私もななころびさんと同じ状況になりましたよ。しばらくは携帯電波が通じるところにしか行けませんわ。
丹勢山って、林道歩きのつまらなさを差し引いても尚、行く価値ありのお花山だと思います。
林道も三人立河原辺りに行くと、林道歩きながら超辺境歩きが楽しめます。
手焼沢左岸尾根は秋の頃も良さそうですね、あの周辺は今後沢、尾根共にたくさん楽しめそうです。
あのトンネル出口から沢の入り地点の雰囲気、沢初心者にはちょっとドキドキの雰囲気でしたよ。
たそがれさんも同じ状況になってしまったようで、同情いたします。早くご回復されるといいですね。よく看てあげてください。