ブルックリン横丁

ブルックリン在住17年の音楽ライター/歌詞対訳者=渡辺深雪の駄ブログ。 そろそろきちんと再開しますよ。

101:「バスキア展に行ってきた」

2005-03-17 | ブルックリン横丁
去年新装オープンしたブルックリン美術館でバスキア展が開催中なので行ってきました。
あまのじゃくな私は数年前にバスキアの映画が「なんかちょっとオサレ?」みたいな雰囲気の時には横目で気になりながらも意固地になってスルーしてしまったのだが、ひょんなことから彼がBKはパークスロープの出身、しかもハイチ人とプエルトリカンのハーフと知ってから急に親近感を持ってしまっていたのだよ。以来はアートブックとかペラペラ立ち読みしたりしてたのだが今回やっと肉眼で見てきた、ってワケさ。

太陽のホーミー、世界くん(言っとくが2人とも本名)のマミー、聖子ちゃんと連れ立って中に入る。お互い息子達を学校に送り届けた後での待ち合わせなので異様に早い。開門の10時と共に入場、という一見ハードコアなアートフリークのような有様。改装が終わってからは初めてなので、あまりにもキレイにミュージアム然としているのでビックリしたずら。今日はあまり時間が無かったので展示フロアまで直行。

150点近くの展示は圧巻。作品に関する感想はここでは割愛。日頃耳で聴いた音楽や目で見たコンサート、イベントなどを文字にするという仕事をしているためか、どうもバスキアの作品を見ながら「この感想を文章にした場合」みたいなことを知らず知らず意識してしまっていることに気付き、出来るだけ頭を真っ白にすることを心がけてみたので。なんか、たいしたアート鑑賞眼も持ってない私が頑張って拙い言葉で説明しようったって陳腐な気がしてねぇ。わかるかしら。

それより、バスキアのアートの才能に気づいていた両親は6歳の時に彼をブルックリン美術館のジュニア会員にしたそうな。適材適所というか、子供の向き不向きにはきちんと目をかけていてやりたいものだねぇと聖子ちゃんとママ談義。そのうち何となくパワーレンジャーだのゴジラだのウルトラマンだのっておバカさん全開(立派な大衆文化だとは分かってるけどさ)な我が子に仕立て上げてしまったことを申し訳なく思ったり…。とその時聖子ちゃんがバスキアのカラフルで巨大なカンバス画の右端にゴジラらしき絵が描き込んであるのを発見!途端に「いいぞ!まだ望みはあるかもしれん!」と浮き足だつジャパニーズマザー2人なのでした。しかもミュージアムショップにてそのゴジラを大々的にフィーチャーしたバスキアTシャツまで売ってた。自戒の念(?)も込めていっちょ一枚購入しようかと思ったが財布が無かったので無念。来週太陽の学校の遠足でまた戻ってくるのでその時に絶対買うぞー。

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2 コメント

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私も行こうかと思っています。 (こっこ)
2005-03-19 03:46:29
こんにちは。以前メールさせていただいた、割と近所に住んでいるものです。分かるかな?

私も歩いて7~8分の距離なので、日曜日にでも行ってこようかと思っていました。ブルックリン美術館、工事が終わってかなりきれいになってますよね。以前、あそこに学校のアフリカンの男の子と何気なく行ったら丁度アフリカンの展示をしていて、その中にその男の子の部族の映像とかがあって、彼が懐かしがっていたのを覚えています。私はNYでの彼のことしか知らないのですが、本当にNYはいろいろな人が集まっているんだなと再確認したのを覚えています。

たまに行く美術館って、結構楽しいですよね。
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どうもどうも。 (BK横丁)
2005-03-19 07:26:55
こっこさんこんにちは。

アレですよね、週末私が階段に座ってブログのアップしてた時にメール下さった。いきなり返信が来てビックリした、っていう。その後風邪の具合はどうですか?



日曜日に行ったらきっと激混みじゃないかな~。平日の開門早々は空いてますよ(当たり前)。でも昼前には結構な人手になってたし。今週末は天気も良いし、公園も美術館もかなり活気づくことでせう。私は取材が一件。。どよーん。



自分の部族が美術館に展示ってまたスゴいですねそれは。道産子の私がMuseum Of Natural Historyでアイヌ民族の展示を見てビックリすることはあっても懐かしくはないな。でもそのお友達、ある意味人類学的に貴重な方なんじゃないでしょうか。大切にね!

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