ブルックリン横丁

ブルックリン在住17年の音楽ライター/歌詞対訳者=渡辺深雪の駄ブログ。 そろそろきちんと再開しますよ。

Go Green

2007-02-28 | ブルックリン横丁
『ドリームガールズ』も『バベル』も『硫黄島からの手紙』も未見の私的には今回のアカデミー賞で一番印象的だったのはジェニファー・ハドソンでもリンコ・キクチでもケン・ワタナベのハラハラするようなスピーチ(と腰の引けたエスコート具合)でも不仲説を裏付けるようなジェイ不在のビヨンセでもなく、アル・ゴアの大活躍&愛されっぷり(&ジャック・ニコルソンのハゲ頭)だった。今更ジローながらやっぱこのオッサンに大統領やってほしかったよ。ワシ選挙権ないけどさ。MTVアワードでも大フィーチャーされてたし、今後のアメリカのメディアの方向性としてはGreen(いわずと知れたエコロジーのテーマカラー、そしてGreenなヒトとかライフスタイル、というように環境問題についての意識が高いことを表すキーワード)は「イケてる証拠」とまた80年代のエイズ啓蒙ブーム的なノリで派手に取り上げていくんだろうな。いいコトだけどね。つーかこんなご時世にビミョーにマッチしてんじゃん、ワシのネーミングセンス。Goみどり。

日本だとリサイクルやゴミの分別等、エコロジーにまつわる一連の教育に関しては、まだ私が高校生くらいの時にぼちぼち始まったイメージなんだが、今頃はすっかり根付いているんでしょうか。何か日本だと節約上手のケチ主婦の言い訳的に貧乏臭いイメージもなきにしもあらずだった(そんなこと思ってたのワシだけか)エコロジーブーム、アメリカでも議論から実践の段階に来たということかしら。えっ、とっくに実践してますか、そりゃ失敬したね。

さて、そんな折に届いた最近のお気に入り「Domino」マガジン(ありそうでなかった、我々の世代のためのインテリア&ライフスタイルマガジン。エッジー過ぎずモード過ぎずちょうどいい感じが私的にマル。)では「Greenなライフスタイル」大特集。リサイクルするとかゴミを出さないとかオーガニックなものを食べるとか公共交通機関を利用する等の入門レベルからさらに一歩踏み込んだ、「生活空間をいかにGreenに出来るか」という内容。リサイクル資材を使った家具や絨毯、タイルまで色々と。さらには「エコロジー最先端な僕の一日レポ」もあり、それはそれは環境に優しい一日の過ごし方が時系列で紹介されいて興味深かった。 私の脳内イメージではエコロジー最先端なヒト=ヨガとか断食とかばっかして化粧っ気も色気もなく、しわしわのヤギもしくはカビたパンのような男女、とかなんですがフィーチャーされてた男性はそんなんじゃなくてフツーのdudeだったのでホッとしました。友達になれそうな感じの。こんなエコロジー最果て人間みたいな私をもさらりと啓蒙してくれたDominoマガジンにリスペクト。

基本的に日本人は節約とか清貧の美学みたいのはDNAに刷り込まれてると思うし(もったいないおばけ覚えてる?)、切り替えの速さと対応能力では敵無しな我らがジャパニーズならば、一度気合いを入れちゃえば次々と地球に優しいナイス発明を繰り出してくるであろうことは想像に難くないわけですが、典型的なアメリカ人となるとだね、まずはスーパーのビニール袋は二重が当たり前、燃料を注ぎ込んだ機械によるプロセスを幾重にも経たような原型をとどめない加工食品を燃費の悪いクルマに乗って買い出しに行く…etc…そんなところでしょう。いや自分のことはめっちゃ棚に上げて言わせてもらってるワケですが。親や爺さん婆さんの世代から繰り返されてきたようなライフスタイルを、一朝一夕で効果が出るワケじゃないエコロジカルなそれへといきなりスイッチするのは難しいかもしれないが、陳腐ながら「出来るところからコツコツと」やっていく、それも自発的に、というのが今後のキーかもなぁと遅ればせながら感じ始めている次第。

それにしても盲点だったのは今日びのネットショッピング。いくらオーガニックで環境に優しい商品を買ったところで梱包や輸送に関わる燃料等の資源の消費を考えたら意味ナシなんだよね。ううう。やはりファーマーズ・マーケットですかい。それとも本格的に畑を耕すか!せたがやたがやせ!サンプラザ中野!わかるヒトにはわかるネタでシメてみました。

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