竹林の愚人  WAREHOUSE

Doblogで綴っていたものを納めています。

バブルの記憶

2008-01-25 13:38:24 | SIGHT


ミナミの戎橋(ひっかけ橋)を通ったら、KPOキリンプラザ大阪が閉鎖されていました。
昨年10月に閉館とのこと。高松伸が設計した、商業ビルで初の日本建築学会賞を受賞された建物が、わずか20年で取り壊しです。行灯のごとき奇抜なビルは、バブル期の建物らしく、泡と消える運命にあったのでしょう。この先生の機関車を思わせる桃山の医院はおもしろいと思いましたが、京都の旦那衆や医者に気に入られて方々でお見受けしますが、デザインまずありきで、器としての機能性が犠牲にされているようで、使い勝手が悪いように思うのはわたしだけでしょうか?

大村しげの京暮らし

2008-01-25 12:07:27 | BOOKS
甲斐みのり 「大村しげの京暮らし」 暮らしの手帖 32 2008.0 1.25. 

「残すことが好きで、ほかすのがきらい」という、もったいないから始まる、ケチとは違った、節約という意味の「しまつ」。 栄養豊かで安価な旬の食材をつかっている料理は「しまつ」だけれど、手間がかけられ、奥行きのある味は「常(ケ)の日」のおかず。それが京都の「おばんざい」。 朝日新聞京都版に昭和39年から連載されたおしげさんの「おばんざい」は、はんなりとした京ことばで語られたあたりまえの食の話だ。 母の手料理の味が忘れられていたような時代に、誰しもにある郷愁を優しくふんわり撫でてくれた。