竹林の愚人  WAREHOUSE

Doblogで綴っていたものを納めています。

フェアトレード@Life

2008-01-01 13:03:18 | BOOKS
藤原千尋 「フェアトレード@Life お買い物でイイことしよう」 春秋社 2007.03.16. 

一杯のコーヒーから一日が始まるという人、たくさんいますよね。にもかかわらず、安易な気持ちでコーヒー選びをしてしまうことって、少なくないと思います。 でも、毎日の嗜好品を「安い」とか「そこそこ」で選ぶのは、ちょっとわびしい気もします。しかし、フェアトレードコーヒーなら味は確実。まず、何がちがうかというと、コーヒーの香りがシソカリしているのに、苦々しさがない。まるで、緑茶や番茶のようにぐいぐいイケてしまいます。それと冷めてもおいしいし、ちょっと煮詰まってもおいしい。温め直すと、ある程度香りが復活するように思います。 気に入っているのは東ティモールコーヒー。「ボディが強い」といわれるタイプです。 東ティモールは4人にひとりがコーヒーづくりに従事していて、この国の将来はコーヒーにかかっているそうです。しかし、外国資本によって買いたたかれてしまう。新鮮さがイノチのコーヒーの実は、収穫したら即出荷しなければ鮮度が落ちてしまうので、言い値で売らざるをえなかったわけです。 ならば、コーヒーを保存可能な状態に加工してから出荷すればいい。というわけでフェアトレードの登場。コーヒーの加工と流通を支援するほか、品質管理やコーヒー以外の作物づくりも積極的に進めているそうです。 コーヒーはフェアトレードでもっとも多く扱われる品物であると同時に、アンフェア・トレードによる問題も深刻で、現在スーパーやコンビニに並ぶコーヒーのほとんどは、アンフェア・トレードによって出回っているコーヒー。小さな農家を圧迫したあげく、低価格に見合った安い方法でつくられた、いわく付きのシロモノです。 フェアトレードは、「国際協力になるお買い物」と紹介されるのが一般的。途上国の人々が丹精した品物を積極的に買うことによって、その国の人々の生活を支援する「お買い物でするボランティア」。 そういえばスタバやタリーズでも、一部ではありますがフェアトレードコーヒーを取り扱っています。ちなみにタリーズの「スマトラリントン」は香りもコクも豊かでなかなかイケます。フェアトレードコーヒーを飲み始めてから、ファミレスやファーストフードのコーヒーが飲めなくなってしまいました。