亜洲奈みづほ 「アジアン」の世紀 中央公論社 2004.11.10.
今日のアジアブームが他者の手により民族性が弱められた東洋趣味の受容であるとする。この女性向けアジア、日本風アジア、日本向けに改変したソフトなエスニックを著者は「アジアン」と名付ける。
そしてこの都市「民俗」リミックス文化が世界的な問題解決のキーになるという。欧米現代文化=快楽・欲望、奇抜な自己主張、明快さ、人間第一主義。対する純情、湿度と陰影、抑制・奥ゆかしさ・あいまいさ、自然との一体感といったアジアらしさ。
ここに欧亜のはざまに位置する「中間的他者」としての日本が果たす役割があり、岡倉天心の「東洋文化の本能的な折衷主義」が思い出される。
今日のアジアブームが他者の手により民族性が弱められた東洋趣味の受容であるとする。この女性向けアジア、日本風アジア、日本向けに改変したソフトなエスニックを著者は「アジアン」と名付ける。
そしてこの都市「民俗」リミックス文化が世界的な問題解決のキーになるという。欧米現代文化=快楽・欲望、奇抜な自己主張、明快さ、人間第一主義。対する純情、湿度と陰影、抑制・奥ゆかしさ・あいまいさ、自然との一体感といったアジアらしさ。
ここに欧亜のはざまに位置する「中間的他者」としての日本が果たす役割があり、岡倉天心の「東洋文化の本能的な折衷主義」が思い出される。