そろそろ夏羽に変わった頃だろうと,ヘラサギに会いに行ってきた。
まずは,今季の過去画像を振り返って,復習しよう。
上が,2024.12.07,下が,2025.01.19。
12月には短かった冠羽が,1月には,かなり伸びてきているのがわかる。
そして,今回,2025.03.08。
もっと近くから。
さらに,もっと近くから。
ぽやぽやと生えていた冠羽が,長髪になっていた。
良い例えが,なかなか思い浮かばないが,坂口征二がハルクホーガンになった感じ。
え〜と,渡哲也が栗原類になった,と言った方がわかりやすいか。
また,夏羽になると,冠羽が伸びるほか,胸や冠羽が黄色っぽくなるようだが,この子は,胸や首回りに,ほんのり黄色味が認められるだけ。
これは,この子の個性なのか,それとも,おとなになりきっていないのか,はたまた,これから黄色味が強くなってくるのか?
くちばしの色や質感も成鳥のものだし,飛んだときに黒い部分が全くないことから,成鳥には違いないと思うのだが...。
次の写真は,捕った魚を,アオサギに奪われそうになって,飛んだときのもの。
なんと,飛びながら魚を飲み込んでいた。
喉の赤と黄色のゴム質のような裸出部分の役目がよくわからなかったが,魚を飲み込むとき,ここの皮膚が伸びて膨らんでいた。
下の写真は,上空をひと回りしたときのもので,飲み込んだ魚で喉が膨らんでいた。
喉のゴム部分は,飲み込んだものを,貯めておく所ではないようだが,伸び縮みする部分があることで,貯めやすくなっているには違いない。
鳥は,種類によって,素嚢(そのう,食道付近にあって食べ物を蓄えていく器官)があったり,なかったりするが,ヘラサギはどうなんだろう? 上の写真を見るかぎり,ありそうにも見えるが,いずれにせよ,ゴム部分が蓄えるのを助けている可能性があるのではないか。
ちなみに,ネット情報によると,サギの仲間は,素嚢を持たないようだが,ヘラサギは,同じペリカン目でも,サギ科ではなく,トキ科なので,サギの仲間ではない。
今回は,ガンやハクチョウ,カモたちが,すでに,渡去して,沼には全くいなくなってしまっており,このヘラサギは,いわば,裸でいた状態。
そのせいか,警戒心が高くなっており,近くにはなかなか寄せてくれなかった。
途中からは,撮影は二の次にして,夏羽の姿を楽しむことに切り替え,充分に楽しませてもらった。
もっと黄色くなった姿を見たいような気持ちもあるが,今季は,これでお別れかなぁ。
(2025/03/08 ヘラサギ)