鳥が大好き!

秋田出身仙台在住の鳥見人が主に東北の野鳥をアップしています。

肉食系のめんこシジミ

2024年09月20日 | 宮城県_仙台市(その他)

 シジミチョウの仲間は,どの子も,とってもめんこ。

 中でも,ベニシジミとツバメシジミが,私のお気に入りだが,この子も捨てがたい。
 
 
 白い体に黒い複眼,ボーダー柄の触角。

 そして,唯一無二,このチョウだけ,白地にある黒い水玉模様が,とってもチャーミング。
 
 
 他のシジミ仲間と同様,写真映りも良く,たまらない可愛さ。
 
 
 ふわふわに見える白い脚は,イワツバメの足のめんこさ(→関連記事)に似ている感じ。
 
 このゴイシシジミは,北海道から本州,四国,九州の各地に広く分布しているが,食性が特殊なので,お花畑や花壇などでは,見ることがむずかしいチョウだ。
 
 
 幼虫は,竹や笹に付くアブラムシの仲間を食べて育ち,成虫になっても,そのアブラムシが分泌する液を吸って生きる。
 
 花に集まって吸蜜するチョウではない。
 
 
 幼虫が完全肉食なのは,チョウの仲間では,唯一,このチョウだけらしい。
 
 竹や笹に依存しているから,笹やぶの,薄暗いところなどにいる。
 
 
 このチョウも,出会えると,とっても嬉しくなるチョウだ。
 
(2024/08/18,09/01  ゴイシシジミ)

○○シジミ

2024年09月15日 | 宮城県_仙台市(その他)
 ウラギンシジミは,南方系のチョウだ。
 
 元々いなかった宮城県内では,1990年代から定着してきたようだ。
 
 
 いつだったか,西道路トンネル出口で信号待ちしているとき,車のフロントガラスに止まり,「え!」と思ったことがあるが,青葉山公園付近では,すっかり定着し,普通に見られるようになったようだ。
 
 この日は,公園内の公衆トイレ付近,しかも,女子トイレ側に現れたので,レンズを向けることができなかったが,その後,別のところにも出てくれたので,何とか撮影できた。
 
 
 ボロボロの翅の子だったけど。
 
 妻と一緒だったから良かったが,1人で,カメラを持って,女子トイレ付近をうろついていたら,通報ものだったかもしれない。
 
 そういえば,何年か前,葛西臨海公園で見たときも,現れたのは,公衆便所の脇だった。
 
 
 名前に美しい貴金属を持っていて,申し訳ないが,私の中では,便所コオロギならぬ『便所シジミ』になった。
 
 この子たち,獣糞や腐った果実に集まるようなので,そういう臭いがする場所が,好きなのかもしれない。
 
 なお,このブログをトップページに掲載いただき,目ん玉が飛び出るほど多くの人に閲覧いただいていたので,この記事のアップを躊躇していたが,もう良いだろう。
 
 いつも見てくださっている方々は,私のいつものバカ話に腹を立てたりしない。(と,思う。)
 
 追記 

 そうこうしているうちに,山形県内陸の羽黒町でも,出会えたので,口直しの意味で,追記しておく。
 
 こちらで出会えた個体は,まだ,翅がボロボロにはなっていなかった。
 
 
 しかも,翅を広げてくれた。
 
 
 山形県のこの辺りが北限かもしれない,と思い,調べてみたら,すでに,秋田県と岩手県でも,発見されていた。
 
 北限が,どんどん,北上している。
 
(2024/08/11,09/08 ウラギンシジミ)
 
 

白いムラサキツメクサ

2024年08月30日 | 宮城県_仙台市(その他)

 何かの記事に混ぜようと思っていて,そのまま忘れていた。

 探して見つけたわけではなく,車から降りたら,すぐそこにあった。
 
 
 よくわからないが,白いムラサキツメクサって,シロツメクサの四葉並に珍しいものなのだろうか。
 
 ネットで調べたら,シロバナアカツメクサ(又は,セッカツメクサ)という,白い花の品種があるようだ。
 
 
 品種化されているものなら,それほど珍しくないかもしれないが,私は,初めて見た。
 
 この周辺で,白い花を咲かせていたのは,この株だけだった。
 
 (2024/08/10  ムラサキツメクサ)

ヤンマの夏

2024年08月29日 | 宮城県_仙台市(その他)

 この夏に出会ってきたヤンマたち。

 ギンヤンマは,伊豆沼で撮影したものを記事にしたが,その後も,水辺に行くたびに,出会ってきた。
 
 
 子どもの頃は,憧れのトンボで,自分とは関わりのない,遠い存在だった。
 
 おとなになって,フィールドに出るようになると,各地で出会うようになったが,捕まえようなんて思わなくなったし,ヤンマは『飛ぶ』生き物なので,撮ろうなんてことも思わなかった。
 
 
 それが,今,私のようなドン臭い人間でも,こんなふうに,飛んでいる姿を撮影して,楽しむことができるようになった。
 
 
 詳しく書くと長くなってしまうので,自重するが,これは,カメラとレンズの長足(ちょうそく)の進化のおかげに,他ならない。
 
 
 本当にありがたいことだ。
 感謝しかない。
 
 
 今回,ここに貼ってきたのは,青葉山公園の池にいたギンヤンマ。

 このとき,飛んでいるコシアキトンボを捕食していたが,その場面は,見入ってしまい,撮影できず。

 私の網膜には焼き付いている。
 
 ギンヤンマと並んで,子どもの頃に憧れだったのは,オニヤンマ。
 
 
 オニヤンマは,ギンヤンマより身近で,庶民的だが,『トンボの王様』と言ったら,オニヤンマだと思う。
 
 私の年代だったら,小学校の授業中,オニヤンマが,窓を開け放った教室に入って来て,クラス中,大騒ぎした経験が,誰もがあると思う。
 
 
 先日,山形に行ったとき,原っぱを複数のオニヤンマが飛んでおり,捕虫網を持った子どもたちが,「オニヤンマだぁ〜」と叫びながら,追いかける風景があった。
 
 昔と変わらず,今も,オニヤンマは,子どもの憧れの的のようだ。
 
 
 子どもたちのトンボ捕りの邪魔にならないよう,場所を移動したら,ちょうど,オニヤンマが産卵している場面に,出くわした。
 
 これは,同じ日の夕方,自宅の近くで出会ったオニヤンマ。
 
 
 最初のギンヤンマもそうだったが,ヤンマは,このようにぶら下がって止まる。
 
 後日,月山八合目の神社でも,オニヤンマに出会った。
 
 運良く撮れた正面顔。
 
 
 正面を向いたショットを,切り取って,アップしてみよう。
 
 すご。我ながら,すごいのが撮れた。
 
 
 正面顔って,迫力あるなぁ。
 黒と金の配色に,緑の複眼。

 三日月が,伊達政宗公のようだ。
 
 オニヤンマの飛翔撮影は,ハードルが高く,すっかり諦めていたが,本当に,運が良かった。
 
 
 
 念のために書き添えておくが,これは,虫除けのオニヤンマではなく,本物。
 
 オオルリボシヤンマは,自宅近くの水辺にもいるが,これは,山形で撮影したもの。
 
 
 繰り返しになるが,このように楽しめるのは,カメラ・レンズの進化のおかげ。
 
 
 心から感謝。
 
 
 画像があまり鮮明ではないが,正面顔は,仮面ライダーV3に似ているような気がする。
 
 オオルリボシヤンマとルリボシヤンマとは,腹部の各節の前端にお腹を取り囲む斑があること,胸の前方の青緑の斑の上端が後ろに食い込んでいることなどで識別する。
 
 
 微妙な違いなので,それこそ『ビミョー』。
 
 こちらは,後日,月山八号目の池塘(ちとう)で出会った産卵場面。
 
 
 産卵しているから,メスに違いないのだが,オオルリボシヤンマで間違いないのかな。
 
 
 このメスは,青くなくって,黄緑色。
 黒い部分は,渋い褐色になっている。
 
 
 こちらは,同じ場所にいたオス。
 
 
 目の色は青く,腹は黒いが,胸や腹の斑は,青くなくって,やっぱり黄緑色。
 胸の模様がマダラヤンマではないので,やっぱり,オオルリボシヤンマで良かったかな。
 
 
 産卵している個体は,産卵に夢中で,全然逃げないので,調子に乗って,近接撮影してしまった。
 
 
 トンボだから良いけれど,人間だったら,産卵中の顔を撮るなんて,考えられない。
 無茶苦茶,怒られる。(と,書いただけでも,集中砲火を浴びそう。)
 
 最後,巡り合わせが悪く,いても,なかなかうまく撮れないオオヤマトンボ。
 
 
 これは,最初の方のオオルリボシヤンマと同じ日に撮影したもの。
 撮影チャンスは1回しかなかった。
 
 自宅近くのポイントは,このように(↓)水が枯れて,このトンボも消えた。
 
 
(2024/08/11,18,25  ギンヤンマ,オニヤンマ,オオルリボシヤンマ,オオヤマトンボ)
 
 

知らなかった~

2024年08月23日 | 宮城県_仙台市(その他)

 はまっていた,というほどではないが,チョウやトンボを撮るために,マクロレンズは,常に2~3本は手元に置いて,楽しんでいたことがあった。

 しばらく前に,レンズはすべて売り払ってしまったが,最近,また,虫が面白くなってきてしまった。

 で,ご近所に出かけ,手持ちの100-500mmのズームレンズで,キチョウを撮影して楽しんでいたのだが,

 久しぶりに図鑑を見ると,何と,知らない間に『キチョウ』は,『キタキチョウ』と『ミナミキチョウ』に分けられ,『キチョウ』というチョウは,いなくなっていた。

 宮城県にいるのは,『キタキチョウ』らしい。

 分類については,以前から,トンボ分野では,カワトンボが,『ニホンカワトンボ』に統一されたり,鳥分野では,ハヤブサが,タカの仲間でなくなったり,メボソムシクイに,『コムシクイ』と『オオムシクイ』が加わったり,と,結構,変更されて,混乱してきているが,こんな身近なチョウも,分類が変わっていた。

 なんも変わらないものと,のんびりしていて,キチョウなんか(ごめん!),図鑑でも確認していなかった方が悪いのだが,ホント,びっくりした。

 その世界の方々は,半端じゃなく,その生き物たちが堪らなく好きで,何かがどこかにいっちゃっている変態(褒め言葉です!)で,泥沼の中の住人。

 そういう凄い人たちが決めているんだから,しょうがない。

(2024/08/10  キタキチョウ)


その虫,凶暴につき

2024年08月22日 | 宮城県_仙台市(その他)

 ムシヒキアブの仲間は,ほかの虫を捕まえ,その体液を吸う。
 獰猛な虫で,虫に感情があれば,まさに恐怖の対象。

 その仲間の中で,フィールドで目立つのが,アオメアブとシオヤアブ。

 アオメアブは,美しい目が,目を引く。

 青い目はとっても美しいが,口元のひげの下に,恐ろしい口吻が見える。

 この黒い口吻を,捕らえた虫に突き刺して,体液を吸う。

 横から見ると,こんな感じ。

 獲物をがっちりと捕まえられるよう,足先が二股に分かれている。

 こちらは,シオヤアブ。

 アオメアブと同じく,太くて,黒い,口吻が見える。

 見るだに,恐ろしい。

 でも,強い虫が好き,という人は,こういうのが,堪らないかもしれない。

 足の構造も,アオメアブと一緒だった。

 動きが,なんだか変だったので,よく見ると,もう1個体と繋がっていた。

 なお,アブの仲間では,人から吸血する種類もあるが,この子たちは,基本,人畜無害。

 こんなのに吸血されたら,たまったもんじゃない。

(2024/08/10,11  アオメアブ,シオヤアブ)

 

 


ウェストがくびれた女はヤバい

2024年08月21日 | 宮城県_仙台市(その他)
 ハチの仲間で,人を刺すのは,腰がくびれている細腰亜目に属するハチに限られる。
 また,ハチの針は,産卵管なので,人を刺すのは,メスだけ。
 
 タイトルの『ウェストがくびれている女』って,人間の女性ではなく,ハチのメスのこと。
 
 今回,記事に上げるのは,そんなハチの中のコアシナガバチ。
 
 
 ご覧のとおり,しっかりと,腰がくびれて,スタイルも,色彩も,美しいハチだ。
 
 このハチは,自分用には,主に花蜜や樹液を食べているが,巣で待つ幼虫のため,イモムシなどを狩る。
 
 
 今回捕らえたのは,イモムシと違って,翅も足もあるツマグロオオヨコバイの成虫。
 
 ツマグロオオヨコバイの生前の姿。
 
 
 その姿がバナナに似ていることから,『バナナムシ』とも呼ばれる,めんこな虫だ。
 
 あ,捕まえられた。
 
 
 バナナムシの独特の模様が,ハチのアゴの下にあるのが見える。
 
 あぁ,がっちり,やられている。
 
 
 どのようにしていたのか,よく見えなかったが,アゴで噛み噛みしていたようだ。
 
 
 葉っぱの上に,外された足が,転がっている。
 
 
 かなりの時間をかけて,肉団子に仕上げていく。
 
 
 たぶん,これで,幼虫用の肉団子完成。
 
 
 写真の撮影データを見ると,11:01:16 に捕えてから,獲物を肉団子に仕立て,11:05:32 に飛び立っている。
 
 
 その間,4分16秒だった。
 
 一見,残酷なようだが,全国各地で,日々,数え切れないほど繰り返されている,日常光景だ。
 
(2024/08/10  コアシナガバチ)
 
 
 

しりあげ虫

2024年08月20日 | 宮城県_仙台市(その他)

 昆虫の仲間には,人間の空想を,そのまま現実にしたような,不思議な生き物が,多くいる。

 この虫もそんな感じ。
 
 
 英名では,スコーピオン・フライ,と,なかなかカッコいいが,和名では,しりあげ虫,と,味わい深い名になる。
 
 たぶん,種名は,ヤマトシリアゲ。
 
 オスは,英名のとおり,サソリのように,上に反った尻尾が特徴。
 
 
 丸まった尻尾の先端には,交接器とハサミが隠されており,メスと交尾するときに使うほか,オス同士が争うときにも使うらしい。
 
 
 常には,丸めた尻尾に,大事な武器を隠しているのがいい。
 
 この尻尾の存在が,この虫を,ジブリのアニメに出てくるような,不思議な生き物に見せている。
 
 なんか,原始の昆虫のような雰囲気もあるが,事実,この仲間は,2億5千年前から,存在しているらしい。

 
 
 メスと交尾する方法もユニークで,メスに食べ物をプレゼントし,メスがそれを食べている間に,ハサミで押さえつけ,用を済ませるらしい。
 
 もしかすると,自分が食べられるのを防ぐ意味合いもあるかもしれない。
 
 とはいえ,食べるのは,死んで動かなくなった虫の体液や果物の汁など。
 
 口もユニークな形だ。
 
 
 なお,今回出会った個体は,秋型で,黄色っぽい体色だが,春型は,黒いようだ。
 
 春型と秋型の体色が異なるので,以前,秋型はベッコウシリアゲと,別種扱いとなっていたらしい。
 
(2024/08/10  ヤマトシリアゲ)

見間違えた

2024年08月19日 | 宮城県_仙台市(その他)

 見間違えたのは,コオニヤンマではない。

 コオニヤンマは,一見,オニヤンマとよく似ているが,フィールドでも,見間違えることはない。

 オニヤンマは,飛び回ってなかなか止まらず,止まるときは,ぶら下がって止まるが,コオニヤンマは,しばしば止まり,何かの上に乗っかって止まることが多い。
 
 
 コオニヤンマは,そもそも,ヤンマの仲間ではなく,サナエトンボの仲間なので,胸の模様も,オニヤンマとは全然違う。
 
 
 間違ったのは,こっち。
 
 沼の上を,ず〜っと飛び回っていた,黒・黄の大型トンボ。
 
 
 撮っているときは,オニヤンマだと思い込んでいたが,家に帰ってから,写真を見ると,違っていた。
 
 胸に,オニヤンマにはない緑色があった。
 
 
 カメラの設定を間違えて,ブレが目立つ写真ばかりになってしまったが,写真をよく見ると,オオヤマトンボだった。
 
 
 そうとわかった上で撮影できたら,もっと楽しめたのに... 。
 
 
 家から車で10分程度なのだが,今季は,もう行くことはないかなぁ。
 
(2024/08/10  コオニヤンマ,オオヤマトンボ)

赤とんぼの季節

2024年08月17日 | 宮城県_仙台市(その他)

 もう出ているかな,と,家の近くのポイントに行ったら,いた。

 真っ赤なの。

 マユタテアカネ。

 名前の由来が顔にある。

 私は,眉ではなく,ぶたの鼻のように見えるので,『ぶたアカネ』と思っている。
 だから,ホントの名前を,よく忘れる。

 今回も,図鑑を見て,名前を調べてしまった。

 このトンボは,真っ赤になるので,出現初期には,出会えるとすごく嬉しい。

 緑色の中に,染み入るような真っ赤。

 メスは,翅先端に,ノシメトンボのような黒っぽい斑が現れる個体も多い。

 ここは,同じく真っ赤になるマイコアカネも出るはずだが,今回は見つけられず。
 これからなのか。

 この一週間前の蔵王には,まだ赤くなっていないアキアカネとナツアカネがいっぱいいた。

 アキアカネとナツアカネは,互いに似通っていて,紛らわしいが,胸の模様を見ると,上がアキアカネ,下がナツアカネかな?

 このトンボたちは,暑いのが苦手なので,生まれてすぐ,高地に避暑に行く。

 そして,秋,涼しくなってから,下に降りてきて,お馴染みの『赤とんぼ』になる。

 今は,まだまだ暑いので,高地で避暑中。

(2024/08/10,2024/08/03  マユタテアカネ,アキアカネ,ナツアカネ)


蝉しぐれの中の『?』

2024年08月16日 | 宮城県_仙台市(その他)

 青葉山公園の三の丸周辺。

 蝉しぐれの中,蝉の抜け殻がたくさんあった。

 足下の地面には,蝉が出てきたと思われる穴がいっぱい。

 とても不思議だったのは,木の高い所にも,

 足下にも,抜け殻があった,ってこと。

 セミは,地面から出て,木の幹などにすがって羽化するが,羽化する場所をどのようにして決めるのだろう。

 一見すると,木の高いところで羽化した蝉は,ずいぶん苦労して登っていったんだろうな,と思うし,足下の草などで羽化した蝉は,ラクしたんだなぁ,と思いがちだが,もしかすると,ず~っと地面を這ってきて,ここにたどり着いたのかもしれない。

 ちなみに,我が家の庭でも蝉が羽化しているが,抜け殻が地面がコンクリートの場所にある踏み台にあり,出てきたと思われる穴から,5~6mは,離れていた。

 ホント,不思議だ。

 次からは,羽化した後の蝉たち。

 こちらは,ミンミンゼミ。

 下から見上げた1枚。

 夏らしく,緑と光を入れてみた。

 ザ,夏!

 秋田にいた子どもの頃,捕まえた蝉は,アブラゼミばかりだった。

 当時,ほかの種類の蝉は,希少に思っていた。

 しかし,蝉全体からすると,翅が透明でない蝉の方が希少のようだ。

 撮れたのは,以上2種だけだったが,このほかに,ツクツクホウシも鳴いており,3種混ざった蝉しぐれが,とてもにぎやかだった。

 なお,テニスコートの奥まで行くと,シャシャシャシャシャ...,と,テレビで聞いたことがある,クマゼミのような声も聞こえてきた。

 クマゼミは,太平洋側の北限が茨城県の南方系の蝉だし,何よりも,ミンミンゼミとは,時期,時間,或いは,場所の棲み分けをしていて,同時に鳴き声を聞くことはないようなので,たぶん聞き間違いと思うけど...。

 確認したくって,声を頼りに姿を探したが,どれも高いところで鳴いており,見つけることができなかった。

(2024/08/11 ミンミンゼミ,アブラゼミ)

 


チューした?

2024年04月19日 | 宮城県_仙台市(その他)

 4月上旬の早朝,しんと静まった木立。

 そこに訪れた喧騒。

 あ,アオゲラたち。

 なに? 

 何してるの?

 2羽が,幹を挟んで,いないいないばあをしている?

 チューしているようにも見えた。

 いや,していない?

 やっぱり,している?

 くちばしでよしよし?

 首伸ばしてシンクロしたり...。

 とにかく,にぎやかに,目まぐるしく,動き回っていた。

 こんなアオゲラたち見たことないので,もう少し近づいて見ようと,少し動いたら,失敗。
 飛んで行ってしまった。

 2羽だけと思っていたが,3羽以上はいたようだ。

(2024/04/06  アオゲラ)


ヒガラの「ヒ」って?

2024年04月12日 | 宮城県_仙台市(その他)

 前日に掲載したキクイタダキやエナガのちっぽけ仲間のヒガラ。

 キクイタダキ同様,針葉樹に付く子。

 ヒガラって,コガラ(小雀)より小さく,カラ類の中で一番小さい。

 コガラの「小」より小さいのだから,「ヒガラ」の「ヒ」って,「とっても小さい」って意味だとず~っと思いこんでいた。

 でも,違った。

 「ヒ」は,「小さい」って意味ではなく,鳴き声が由来となっている,という。

 漢字で書くと「日雀」,「日」は当て字で,何の意味もないらしい。

 もちろん,「本日はお日柄もよろしく。」の「日柄」とも関係ない。

 ちなみに,「ヒイカ」も,とっても小さいイカだから「ヒ」が付いていると思っていたが,こちらは灯の明かりに集まってくるから,「火烏賊」だということ。

 小さい,という意を含めて,「ヒメ」を名前に付けている鳥はたくさんいるが,「ヒ」だけでは,小さい,という意味がないようだ。

 思い込みって恐ろしい。

 本人には全く関係のない話。

 「ん? なに? ボクのこと?」

(2024/04/06  ヒガラ)


ティースプーン1杯分の小鳥

2024年04月11日 | 宮城県_仙台市(その他)

 キクイタダキは,日本で一番小さな鳥と言われている。

 体重は5g程度というから,ティースプーン1杯分の重さ。

 針葉樹にこだわりがあり,この日も,雑木林の中の針葉樹にいた。

 小さいうえに,動きが速く,また,針葉樹って,冬も葉っぱがあるので,なかなか見えない。

 でも,粘って,姿が見えると,超めんこ。

 くちゅくちゅと,小さな声でさえずるのも,超めんこ。

 ちまたでは,シマエナガが人気だが,この子だって,負けていない。

 首だって,ほら,傾げるし。

 そして,めんこ業界では,小さいことが正義だ。

 しかも,この子は,泣き顔系なので,ほっとけない感じ。

 また,キクイタダキといったら,名前の由来になった頭頂の黄色い菊。

 オスは,中にオレンジ色を隠しているのだが,今回は,残念ながら,花が開いているところを見ることができなかった。

 その代わり,といっては,何なのだが,貴重なうん◯シーンを撮ることができたので,ここに置いておく。

 口直しに,春らしい,こぎれいなものを置いて,記事を締めようとも思ったが,私らしくないから,やめ。

 この日は,エナガのも撮れたので,ダメ押しに,エナガのうん◯も置いておく。

 何だか,すごく運が良かったな,と思って,調べてみたら,この日,2024年4月6日は,大安と一粒万倍日が重なるすごい日だった。

 そりゃぁ,ウンが付くわけだ。

 エナガも,「うん,うん」と,言っているかのよう。

(2024/04/06 キクイタダキ)