鳥が大好き!

秋田出身仙台在住の鳥見人が主に東北の野鳥をアップしています。

もしかして越夏する?

2024年06月19日 | 航路

 念のため,いなくなったことを確認に行ったら,いた。
 しかも,2羽。 

 こちらは,夏羽になっている方の個体。
 
 
 もう1羽は,まだ,エリが赤くなっていなかった。
 
 
 夏羽に換わっている方の個体は,よく見ると,下くちばしの先っぽが欠けていた。
 
 
 5月3日も,下くちばしの先っぽが欠けている個体をここで撮影していた。
 
 下の2枚の写真のうち,上が,5月3日の個体で,下が,今回の個体。
 
 
 雰囲気が全然違って見えるが,下くちばしの先端が欠けている特徴は一緒。
 同じ個体である可能性が高い。
 
 一度この場を離れて戻ってきたら,冬羽のままの個体はどこかに行って見えなくなっていたが,下くちばしが欠けている夏羽の個体は,水上で羽繕いをしていた。
 
 
 羽が一枚,ピン,と出てしまった。
 
 
 んっ?
 
 
 この1枚の羽が愛おしい。
 
 
 夏羽は,頭の後ろに,ささやかな冠羽がある。
 
 
 前から見ると,ミッキーの帽子をかぶっているみたい。
 
 
 完全に目が合っていたな。
 
 羽ばたきは何度も見せてくれた。

 
 ご覧のとおり,ハジロカイツブリじゃなくっても,羽白。
 
 それにしても,今は,もう6月。
 
 
 もしかして,越夏しちゃうの?
 
(2024/06/02  アカエリカイツブリ)

ヨシゴイが飛んだ(その2)

2024年06月18日 | 航路
 ここには,バンに会いに来たのだが,ヨシゴイが,ばんばん,飛んでいた。
 
 せっかくなので,飛んでいるところを中心に,撮らせてもらった。
 
 
 ヨシゴイは,サギの仲間では一番小さく,コサギやゴイサギより,ずっと小さい。
 
 
 全長は35〜6㎝で,同じ沼にいたバンとほぼ同じだが,体重は110〜120gと,バンの340gの半分以下。
 
 
 ちっちゃくて,スマートな鳥だ。
 
 軽いので,餌の小魚を捕るときは,水上に突き出た植物の茎などに止まる。
 
 
 止まっていると,お腹側の淡いベージュが良く見えるが,飛ぶと,背中から翼上面にかけての濃いベージュ色と風切羽の黒のツートンカラーが,きれい。
 
 
 足の付け根が緑色。
 
 
 これまでは,ヨシゴイを楽しむために,ハスの花が咲く頃,新潟県の瓢湖に行くことが多かったが,ここも,2〜3年前から,ハスが咲くようになり,良い感じになってきた。
 
 
 ただ,この日は,ハスの葉がどこにも見当たらず,少し心配。
 
 葉っぱが出てくるのが,これから,ということなら良いのだけれど。
 
(2024/06/01  ヨシゴイ)
 
 
 
 

地元ミズナギドリ

2024年06月12日 | 航路

 今回の八戸-苫小牧航路の記事で随分引っ張ってしまった。
 これで最後にする。 

 さて,東北の太平洋沿岸では,無数とも言えるようなオオミズナギドリと出会うことができる。ただ,撮影ができるかどうかは別。

 写真ではよくわからないと思うが,これは,復路の青森県沖で出会った群れ。
 
 
 ハシボソミズナギドリやハイイロミズナギドリの群れかと期待したが,ジモティのミズナギドリだった。
 
 
 運良く,近くを大型船が通ったので,群れが飛び立つ光景も見ることができた。
 
 
 ひとつひとつの小さな「へ」とか,「V」とかが,ひとつの命。
 
 
 この直後,乗っていた船が飛ばした群れの一部が,こちらに飛んできた。
 
 ようやく,こちらを向いてくれた。
 
 
 背景の海面のマーブル模様が何とも言えず,良いな。
 
 
 往復の航路で,オオミズナギドリを撮影できたのは,このときだけだった。
 
(2024/05/26  オオミズナギドリ)

こんなもんじゃない

2024年06月11日 | 航路

 八戸-苫小牧航路。

 今回は,ハシボソミズナギドリの大群,そして,ヒレアシシギの大群との出会いも期待していたが,残念だった。

 6〜7月は,濃霧になることが多いので,あえて5月にしたのだが,時期的に,どうだったのか?
 
 ハシボソミズナギドリは,ポツリ,ポツリ。
 
 
 復路で小さな群れと出会ったが,盛期はこんなもんじゃない。
 
 
 
 さみしいったらない。
 
 ハイイロミズナギドリも,いたにはいたが,盛期の光景には程遠かった。
 
 
 アカアシミズナギドリは,元々,大きな群れを見たことがない鳥。
 
 
 数自体は,これまでと同様か,それ以上いたが,どの個体も遠いか,角度が悪く,満足に撮影できず。
 
 
 ミズナギドリに関しては,欲求不満が溜まる一方。
 
 フルマカモメの姿もなかったし。
 
 アカエリヒレアシシギも,ハイイロヒレアシシギも,大きな群れは,観察できず。
 
 
 ちっぽけな鳥なので,数がいないと見栄えがしない。
 
 
 私の思い違いでなければ,この時期は,千羽を超える規模の群れになっていても,おかしくないはず。
 
 
 いることはいたので,天候と風,波の予報を見ながら,機会があれば,リベンジしたいのだが,予定が結構詰まってきたので,厳しいなぁ。
 
(2024/05/25-26  ハシボソミズナギドリ,ハイイロミズナギドリ,アカアシミズナギドリ,ハイイロヒレアシシギ,アカエリヒレアシシギ)

トウゾクたち

2024年06月10日 | 航路

 八戸-苫小牧航路。

 オオトウゾクカモメは,個体数こそ多くないが,この航路でも,仙台-苫小牧航路でも,常連。
 
 
 好奇心で近寄ってくる感じで,至近距離を並走することもあるが,今回は,3回出ても,近くまで寄ってくる個体はなかった。
 
 
 オオが付かないトウゾクカモメは,1回しか見つけられなかった。
 
 
 こちらも,船に並走することがあるが,今回は,なし。
 
 
 ミツユビカモメの群れが見られる時期には,ミツユビカモメを襲って,魚を奪い取る光景がしばしば見られる。
 
 だから,盗賊カモメ。
 
 なのだが,今回は,何のパフォーマンスも,見せてくれなかった。
 
(2024/05/25-26  オオトウゾクカモメ,トウゾクカモメ)

海獣たちのいるところ

2024年06月09日 | 航路

 仙台港発でも,八戸港発でも,苫小牧行きの船に乗れば,海鳥だけではなく,海獣にも会える。

 キタオットセイとイシイルカはお馴染みさんで,今回も,複数回,出てくれた。
 
 キタオットセイは,海上に足ヒレを出して,日なたぼっこ風にくつろいでいることが多いが,今回は,群れでジャンプしながら移動している場面も,多く見られた。
 
 
 ここは,水族館のプールではなく,北太平洋。
 
 
 カッコ良いなぁ。
 
 
 北の繁殖地への移動中なのだろうか。
 
 
 次の写真は,遊んでいるところだったかな。
 
 
 うねる海面を,群れで波乗り。
 
 
 外洋に出ないと,見ることができない光景だ。
 
 
 体を流線型にして進む。
 
 
 オットセイは好奇心が強いのだろうか。
 こちらが観察しているだけではなく,向こうからも観察されている。
 
 
 人間ウォッチングされている。
 
 
 こちらは,人魚姫ポーズを取っている子。
 
 
 こちらは,やかんポーズ。
 
 
 首が注ぎ口。
 前ヒレ(前足)の片方を,両方の後ろヒレ(後ろ足)で挟んで,取っ手を作っている。
 
 わかりにくいと思うので,顔が見えるバージョン。
 
 
 顔を隠すと,アイロンにもなる。
 
 
 一体,何をしていたんだろう。
 
 次,イシイルカ。
 
 イシイルカは,高速で泳ぐときに立てるイチョウ型の飛沫でその存在がわかる。
 
 
 カマイルカのようなジャンプをしないので,全身を見るのはむずかしいが,ときに背中の一部を見ることができ,この撮影がなかなか楽しい。
 
 
 イシイルカは,白黒模様のイルカで,お腹側が白くなっている。
 
 
 お腹側の白い部分が小さいのがイシイルカ型,大きいのがリクゼンイルカ型,と言われており,たぶん,この海域には両方いると思うのだが,上から見ているだけでは,わからない。
 
 
 突きん棒漁は,漁師が船の先端に立って,長いモリで,表層にいる大きな魚を一突きにして仕留める漁のこと。カジキなどが対象になっているが,イシイルカもその漁の対象となっている。
 そのため,漁業資源として,調査の対象となっており,型ごとの頭数なども把握されている。
 
 
 背中を見せながら,ゆっくり泳いでくれることもある。
 
 
 今回は,キタオットセイとイシイルカを掲載したが,航路では,海鳥以外にも,さまざまな生き物に出会うことができる。
 
 6月中旬〜7月は,カマイルカの群れ。これはかなり見れる確率が高いと思う。
 8月は,鳥は全然ダメだが,下北半島沖で,タッパナガ (コビレゴンドウ) の大きな群れが期待できる。
 季節は覚えていないが,くちばしのあるクジラ (ツチクジラ?) や,ゆっくりと背中を見せるミンククジラの群れと会ったこともある。
 
 魚も,夏になると,マンボウが横になって浮いてるのをよく目にする。
 トビウオが船に並走して,前ビレを広げて飛ぶ姿も見ることができる。
 秋,マグロの大群が,ジャンプしながら,北上する光景も見たことがある。
 
 ただ,見るためには,船室に入らず,ずっと,デッキに出ずっぱりでいる必要がある。
 
 そうすると,カメラ・レンズ・三脚などの機材も,着ている物も,波飛沫で,海水まみれ,塩まみれになるし,天候や風,波に対する対策も必要になる。八戸-苫小牧航路(川崎汽船/シルバーフェリー)より,仙台-苫小牧航路(太平洋フェリー)の方が船が大きいので,影響を受けにくいが,それでも対策は必要。
 

 また,せっかく船に乗っても,6~7月は,ほぼ毎日,海上濃霧警報が出ており,濃霧が出たときは,出港から入港まで,全く何も見えないことを覚悟しなくてはいけない。しかも,海上予報・海上警報は,直前にしか出ないので,予定を立てにくい,忌避しにくい,ということもある。
 賭けみたいなものだ。
 
 あ,そう,そう,船酔いする人もいた。
 八戸航路の船(シルバーフェリー)は,仙台航路の船(太平洋フェリー)より小さいので,荒天のときは,文字どおり,立っているのが大変なくらい揺れる。
 

 そのせいか,同じ船に鳥見人と乗り合わせたことは,ほとんどない。

 賢明な人は,海鳥に手を出さないだろうなぁ。
 
 (2024/05/25-26  イシイルカ,キタオットセイ)

太くって立派な

2024年06月08日 | 航路

 八戸-苫小牧航路。

 クロアシアホウドリやコアホウドリに夢中になっていて,見逃すところだったが,ほど近い海面に,アホウドリが浮いていて,飛び立つところだった。
 
 
 ずっと,クロアシアホウドリとコアホウドリを見ていた目で見ると,くちばしがすごく太くて立派に見えた。
 
 3種のアホウドリの顔を比べると,こんな感じ。
 
 
 かなりトリミングしたので,見づらい画像になったが,顔つきの違いはわかるだろう。
 
 やっぱり,アホウドリのくちばしは太くて,立派。
 そのせいで,顔つきが全然違う。
 
 
 アホウドリは,1949年に絶滅宣言が出された鳥だが,山科鳥類研究所のホームページ情報によると,2021年2〜3月の時点で,鳥島(とりしま)での個体数が,概ね6,500羽を超えるまでに回復した,という。
 
 とはいっても,主な繁殖地が,火山島である鳥島だけであり,絶滅が危惧されている状況に変わりない。
 
 尖閣諸島でも繁殖しているようだが,調査できる状況にないので,繁殖状況は不明。
 
 この写真にいるこの鳥は,そんな鳥。
 
 
 なお,山科鳥類研究所やバードリサーチのネット上の記事を見ると,近年の研究により,尖閣のアホウドリは,別種であることがわかったらしい。
 
 これまで,北半球のアホウドリは,コアホウドリ,クロアシアホウドリ,アホウドリの3種とされていたが,(仮)センカクアホウドリが加わると,4種となる。
 
 ちなみに,(仮)センカクアホウドリは,くちばしが細くて長いようなので,今回出会ったアホウドリは,鳥島タイプのアホウドリで良いと思う。
 
 
 これまでに私が出会ったアホウドリは,幼鳥が多かったが,今回の個体は,白っぽい部分が出てきており,もう少し成長した個体。
 
 「海鳥ハンドブック」(文一総合出版/箕輪義隆著)に,この個体とそっくりな個体のイラストが掲載されており,「亜成鳥」と記載されていた。
 亜成鳥とは,幼鳥ではないが,成鳥でもない,という成長段階の鳥のことらしい。
 
 
 翼上面にも,白い部分が出てきている。
 
 今回の航路鳥見で出会ったアホウドリは,この1羽だけ。
 
 アホウドリは,全体が白くなる成鳥の姿になるまで,8〜10年かかるらしい。
 成鳥には,いまだ,出会ったことはない。
 
 いつか出会いたいような,でも,出会いたくもない気持ち。
 楽しみがなくなってしまうしなぁ。

 夢は夢のままで,そのままでも良いかな。
 
(2024/05/25  アホウドリ)
 
 

翼裏コレクション

2024年06月07日 | 航路

 八戸-苫小牧航路。

 コアホウドリは,クロアシアホウドリが多かった海域より北,苫小牧寄りの海域に多かった。
 
 
 クロアシアホウドリほどではないが,やはり,長い翼が魅力。
 
 
 クロアシアホウドリ同様,風を切るほか,翼端で水も切る。
 
 
 そして,なんと言っても,コアホウドリのお楽しみは,翼の裏コレクション。
 
 
 コアホウドリは,1羽1羽,翼の裏の模様が異なるので,写真に撮って,見比べるのが,何とも楽しい。
 
 以下,コアホウドリの翼裏コレクション。
 見ている方には退屈かもしれないが,私にとっての保存版。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 改めて見ると,ホント,楽しい。
 何度も反芻したいな。
 
 たぶん,すべて違う個体だと思うが,同じ個体がいたら,教えてほしい。
 
 退屈だった方々のために,追加で,次の写真を張っておく。
 
 
 コアホウドリの群れの中にマグロが飛んだ。
 
(2024/05/25-26  コアホウドリ)

長い翼のアホウドリ

2024年06月06日 | 航路

 久しぶりに八戸-苫小牧航路に乗った。

 この航路で,アホウドリの仲間は,クロアシアホウドリ,コアホウドリ,アホウドリの3種が見られるが,うち,クロアシアホウドリとコアホウドリは普通に見ることができる。
 

 
 今回,クロアシアホウドリは,青森県沖から苫小牧沖まで,航路全体にいたが,特に,この航路の南側,青森県沖に,非常に多かった。
 
 
 帰路では,海上のいたるところに,1〜5羽で浮いており,カウントはしていないが,200〜300羽はいた印象。
 
 
 往路では,船を伴走するように飛び,至近距離で,その姿を堪能させてくれた個体も何羽か。
 
 
 クロアシアホウドリは,なんと言っても,この長い翼が魅力。
 
 
 この翼で,大きな体を風に乗せる。
 
 
 風を切る美しい翼。
 
 
 ときには,波も切る。
 
 
 体をひるがえしながら飛ぶので,翼の先端が海面を切る場面がしばしば見受けられる。
 
 
 無茶苦茶カッコ良い。
 
 
 同じような写真で恐縮だが,こういうふうに,翼を広げている瞬間が好き。
 
 
 クロアシアホウドリは,本家アホウドリよりも,また,コアホウドリよりも,翼がシュッと細くって,長い感じがするので,そういう翼を堪能できるポーズ。
 
 
 下半身に着目すると,腰のあたりに,白い部分がある個体と,ない個体がいる。
 
 白い部分がある個体の,おもて。
 
 
 うら。
 
 
 腰に白い部分がない個体。
 
 
 その違いを探すのも楽しみ。
 
 白い部分の有無は年齢の関係なのだろうか。
 
 好きすぎて,アップの写真ばかりにしてしまったので,海の雰囲気がわかるよう,引きの写真も何枚か置いて,この記事を締めることにする。
 
 
 
 
 
(2024/05/25  クロアシアホウドリ)