鳥が大好き!

秋田出身仙台在住の鳥見人が主に東北の野鳥をアップしています。

石転がし鴫

2024年05月09日 | 宮城県_名取市(閖上)

 英名は Ruddy Turnstone。
 右下の石の前にいるちっぽけな子。

 わかりにくいけれど,チュウシャクシギの足下にいる。

 体は小さいが,シギにしては,太くて,がっしりしたくちばし。

 英名のとおり,このくちばしで,石をひっくり返すのが好き。

 この石はしっかり埋まっていて,ひっくり返せない。

 これは,もっと無理。

 和名のキョウジョシギの「キョウジョ」は,京女と書く。

 「鳥名の由来辞典」(柏書房)によると,藩政時代前期からそのように呼ばれていたという。
 名の由来は,京女のように美しいから,としている。

 ところで,京都の女性って,このシギのようにきれいだっけ? 知らんけど。

 容姿ではなく,着物のことかな?

 この子も背中に白三角があった。

(2024/05/03  キョウジョシギ)


にほ揃え,再び

2024年03月26日 | 宮城県_名取市(閖上)

 2月2日,宮城県県北で,日本産カイツブリ全5種をコンプリートした記事を載せたが,この日は,仙台市内から南下するコースで,1日でコンプリートできた。

 いるとわかっているところを巡回しただけだが,嬉しいものは,嬉しい。
 
 以下,出会い順。
 
 1種目は,大沼のカンムリカイツブリ。
 この子は,ほぼ夏羽に着替え済み。
 
 
 ちょっと前まで,10〜20羽いたが,今,数は激減。
 
 
 この日は,5〜6羽しか見られなかった。
 
 
 
 しかし,求愛ディスプレイは,継続して見られた。
 居残り組が,例年どおり,ここで繁殖までいくかも。
 
 2種目は,蒲生のカイツブリ。
 
 
 元養鯉場に行くと,大体,複数羽と会える。
 
 
 かなり換羽が進んできたようだ。
 TV時代劇でよく聞く,独特の鳴き声も聞こえた。
 
 3種目は,閖上(ゆりあげ)のアカエリカイツブリ。
 この日,川の方には見当たらなかったが,漁港内に5〜6羽入っていた。
 
 
 以前は,見ようと思ってもなかなか出会えない鳥だったが,今は,複数か所を回れば,1日に10羽以上,見ることができる。
 
 
 このアカエリカイツブリは,足元まで来た子だが,頭の色と頬の白の境い目がくっきりしている。
 なんだろう。どういうこと?
 
 4種目は,同じく,閖上のハジロカイツブリ。
 
 
 複数羽入っており,ほとんど冬羽のままの子から,ほぼ夏羽になった子まで,さまざま。
 
 この子は,一番,換羽が進んでいた子。
 ほぼ,夏羽に変身した姿。
 
 
 以前,釣師浜漁港で換羽が進んだ子を見て,すごく感動して記事に掲載したが,この子は,それよりも,換羽が進んでいる。
 
 目の後ろに出てきた飾り羽の金色と,体色の黒と,目の赤。
 
 
 潜って,エビを獲って,食べている場面も観察できた。
 
 
 最後は,釣師浜漁港にいたミミカイツブリ。
 
 
 残念ながら,1羽しかおらず,その1羽も冬羽のままだった。
 
 以上,今回のカイツブリ5種だったが,季節が進んで,ますます面白くなってきた。
 
 いるかどうかも含め,次回,どうなっているか,また楽しみ。
 
(2024/03/23  カンムリカイツブリ,カイツブリ,アカエリカイツブリ,ハジロカイツブリ,ミミカイツブリ)

ミドリが薄いアメリカヒドリ

2024年02月11日 | 宮城県_名取市(閖上)

 名取川河口近くにいた子。

 アメリカヒドリのオスに違いないのだが,目の後ろに続く緑色の帯の緑色が薄い。これまでもこういうタイプは結構いたが,あまり深く考えてこなかった。
 
 
 光の角度など見え方の問題ではなく,緑が薄い,ということ。
 ヒドリガモとの交雑は結構多いが,この子は純粋アメリカヒドリ。
 
 比較対照用に,昔撮ったアメリカヒドリの画像も載せておこう。
 

(2020/01/01 新地)

(2009/04/09 大沼)
 
 差は歴然。
 
 今回の子の緑色が薄いのは,どうしてだろう。
 ただのバリエーションなのか?
 それとも,年齢など他の要因が理由なの?
 
 
 海外の図鑑を含め,このようなタイプが載っていないか,結構がんばって探したが,なかなか見つけられず。ようやく見つけたのが,カモ図鑑の本家本元ともいうべき「決定版 日本のカモ識別図鑑」(氏原巨雄・氏原道昭著,誠文堂新光社)だった。
 
 この図鑑には,明確に,緑色の量について「個体差が非常に大きい」と記載があった。
 やっぱ,単にバリエーションの問題。
 第1回生殖羽 (1st-br.) は雨覆(※)が白くないようだから,この子は成鳥。若いから緑色が薄い,ということでもなかった。
 ※ 翼を閉じているときは,側面に線状になった雨覆が見える。

 わかってみると「なぁんだ。」という感じだが,それがわからなくてのモヤモヤだった。
 あぁ,スッキリ。
 氏原氏に感謝。
 
 それにしても,他の図鑑は不親切だなぁ。
 
 この子,たまたま羽ばたいてくれたので,腋羽・下部大雨覆を確認することもできた。
 左が今回話題にしている子。右がヒドリガモのオス。
 
 
 アメリカヒドリは,オスも,メスも,翼の付け根の裏側が識別のポイントのひとつ。
 アメリカヒドリは白,ヒドリガモはグレーなのが特徴。
 
 しつこいようだが,羽繕いの画像も1枚。

 
 白い羽が見える。
 
 
 ペアになっているメスは,アメリカヒドリではなく,普通のヒドリガモだった。
 頭に赤味がある。
 
 なお,この翌日に蒲生で見た子は,きちんと(?)緑色だった。
 
 
(2024/02/02 アメリカヒドリ)

赤い襟が見えてきたっけ

2024年02月03日 | 宮城県_名取市(閖上)

 昨日の記事に,アカエリカツブリの「アカエリ」はなかなかお目にかかれない,と書いたが,記事をアップした日の朝,赤い襟の兆しが見える子と出会うことができた。

 わかりやすく,ちょっと後ろから。

 さらにわかりやすく。

 茶色だけど,アカエリ。

 このままここに居続けてくれたら,夏羽の姿を見れるかもしれない。
 夏羽は,頭の黒と,頬の白,首の鮮やかな赤褐色がくっきりと分かれ,今とは全然違う姿。
 見たいなぁ。

 期待が高まるが,どうだろう?

 しばらくいてほしいのだけれど,あと,どんくらいかかるかなぁ。

(2024/02/02 名取川河口)