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鳥が大好き!

秋田出身仙台在住の鳥見人が主に東北の野鳥をアップしています。

春ホルモンってある?

2025年04月16日 | 宮城県_仙台市(蒲生)

 冬,薮の中に潜んでいたアオジが,薮から出てきた。



 あんなにも警戒心が強かったのに,春になって,うかれてお花見に行く人間たちのように,気持ちが浮いてきたのだろうか。
 




 出てきただけじゃなく,この子なんて,私のすぐ脇でさえずり始めるし。



 
 春は,人間たちだけではなく,鳥たちをも,心を浮き立たせ,陽気にさせるようだ。
 
 アオジに同じく,薮の中に潜んでいたウグイスも,なんと,梢に出てきていた。



 
 こんなこと,滅多にあるもんじゃない,と思っていたら,翌日,別の所でも,同じように,梢でさえずっているウグイス がいた。



 
 春になると,ドーパミンのような,特別なホルモンが分泌されるのだろうか?

(2025/04/10,11  アオジ,ウグイス)

持っている魚鷹

2025年04月12日 | 宮城県_仙台市(蒲生)

 ぼーっとして,風景を見ていたら,ミサゴが沼に飛び込み,大きな鯉を捕らえた。

 おっ,と,ビックリして,つい見入ってしまった。
 カメラを持っていることを思い出したのは,私の横を通過しようとするとき。





 いつも,魚を持つときは,獲物の頭が前なるよう,持ち直すようだ。
 立派な鯉で,食べがいがありそうだな。
 
 別の日,別の場所。
 このときも,油断しているときに,私の横を飛んだ。

 
 幸いにして,持っていなかった。
 
 このミサゴは,赤い標柱を持っていた。
 
 
 そうなんだ,ここは,「特別保護地区」なんだ。
 ところで,特別保護地区って何?
 
 ミサゴちゃん,教えてけろ。
 
 
 なんだ,フンって。フンって。
 
(2025/04/05,11  ミサゴ)
 
特別保護地区(環境省ホームページより)
 鳥獣保護区の区域内において,鳥獣の保護及びその生息地の保護を図るため,必要があると認められる地域に指定するもの。(要許可行為・・・工作物の新築等,水面の埋立・干拓,木竹の伐採)

春シギの皮切り

2025年04月10日 | 宮城県_仙台市(蒲生)

 そろそろ来ているかな,と思い,干潮時間に合わせて来てみた。

 いた。1羽だけだったけど。

 まだ赤くなっていない子。

 じ~っと,動かずにしていたら,どんどん寄ってきた。



 目をつむって,採餌。



  目をつむったまま,パクッ!

 寄ってきながらも,目をつむる。

 シギの仲間は,ときに,人を恐れず,どんどん寄ってくることがあって,以前,椅子に座って動かずに見ていたら,トウネンに靴の上に乗られそうになったこともあり,鳥友人の話では,オバシギが股をくぐったことがある,という。

 そんなことを思い起こしながら,どのくらい寄ってくるのか,楽しみに見ていたら,急に緊張が走った。

 ミサゴか,トビに反応したのだろう。

 本人には申し訳ないが,背筋がスッと伸びて,なかなかカッコ良く見えた。



 その後も,近くをウロウロしていたが,こちらの方が疲れてしまい,静かに後ずさって,退散。
 直近で,10mくらいだったかな?

 オオソリ君の勝ちだ。

 この日,干潟には,コチドリの群れも入っていた。

 北に移動中の群れだったのかな。



 トレードマークの黄色いアイリングがめんこだった。

 春のシギチシーズンが始まった。

(2025/04/05  オオソリハシシギ)

 


小兵は技が多彩

2025年03月20日 | 宮城県_仙台市(蒲生)

 ちょっと遠かったし,それほど盛り上がっていないように見えたので,とりあえずテキトーに撮っておいたが,結構ちゃんとやっていた。

 コガモの求愛ディスプレイ。

 コガモは,多彩な技を持っており,昨季,次のように,技を分類し,名前を付けていた。

 A 首屈曲立ち上がり
 B 寝そべり首ひねり
 C 尻上げ三角
 D お尻ふりふり

 昨季の記事(⇒リンク)と被ってしまい,申し訳ないが,私自身,復習しておきたいので,ご容赦願いたい。

 これが,A 首屈曲立ち上がり

 首を曲げた姿勢で,水面に立ち上がる技。

 B 寝そべり首ひねりは,女子に,首の隅々を見てもらい,自らの健康をアピールしている感じ。

 後ろにいる女子が見ていた感じ。

 日本野鳥の会の卓上カレンダーの3月は,C  尻上げ三角 の写真だった。

 これが,やっぱり,一番見栄えが良いかも。



 翼鏡の緑色が目立っている。

 難易度も高そう。

 ホオジロガモのスローヘッドディスプレイは,頭を後ろに投げ出すが,こちらは,お尻を上に上げる。


(2025/03/01  船越水道  ホオジロガモ)

 動かす部位は違うが,背中に頭をくっつけるのは同じ。

 D お尻ふりふり も,しっかりとやっていた。

 先日の記事で,ホオジロガモの求愛ディスプレイを取り上げたが,ホオジロガモが首を振っていた動きが,お尻の動きになった感じ。

 今,この時期は,さまざまなカモの求愛ディスプレイを見ることができるが,コガモも,多彩な技が楽しい。

(2025/03/08  コガモ)


タッタカ走る春

2025年03月19日 | 宮城県_仙台市(蒲生)

 日常生活の中で,今,一番身近な鳥は,ハクセキレイかもしれない。

 いるのが当たり前過ぎて,スズメ以上に,空気のような存在になっているのではないか。
 
 そういうハクセキレイだからこそ,気をつけて見れば,身近に春を感じさせてくれる。

 
 オスの冬羽は,背中が灰色だが,夏羽になると,頭から背中にかけて真っ黒になる。
 今,この時期は,黒くなる途中で,まだら。

 
 つい,花やチョウに目が行ってしまうが,身近にいる鳥にも春は来る。

 
 こういう姿になったハクセキレイは,今日も,街中の駐車場などを,タッタカ走り回っている。
 
(2025/03/08  ハクセキレイ)

遅ればせながら...

2024年12月10日 | 宮城県_仙台市(蒲生)

 ようやく,ツグミに出会えた。



 今季は飛来が遅いらしいが,こちらでは,たぶん,9月下旬から10月には,来ていたと思う。

 
 ただ,私が姿を見ることができたのが,遅ればせながら,この12月1日。
 
 
 さんざん気を持たされた再会は,素直に,とても嬉しかった。
 
 
 これからは,もっと葉っぱが落ちて,もっと見やすくなるだろう。
 
 ツグミを撮れる角度を探していたら,同じ木にオオジュリンが止まり,邪魔をされた。
 
 
 ツグミに集中したいのに,めんこだから,撮らざるを得ないじゃないの。
 
(2024/12/01  ツグミ,オオジュリン)

ゴールデンカモ2

2024年12月08日 | 宮城県_仙台市(蒲生)

 また金色のマガモを撮ることができた。


 身近なカモなので,誰にでも撮れる写真だが,とってもきれいなので,お裾分け。
 
 朝の光を浴びて,ほっぺたが,金色に光っている。
 
 
 
 それにしても,最近,親父ギャグが止まらなくなってきた。
 
 ネットで,「親父ギャグ」+「老化」で検索してみたら,「理性をつかさどる機能が低下し,脳に浮かんだおやじギャグを我慢できなくなる」だって。

 自覚あり。
 涙もろくもなったし。
 
 本家本元のゴールデンカムイは,WOWOWでやっていたドラマシリーズ第一部が終わってしまった。

 次は,映画の続編を,楽しみにするしかない。
 
(2024/11/26  マガモ)

カモのヒゲ

2024年12月06日 | 宮城県_仙台市(蒲生)

 ハシビロガモの生殖羽になりかけのオス。

 頭部を拡大してみると,くちばしに,ブラシ状の毛がある。

 ヒゲクジラが,口の中に生えているヒゲで海水を漉(こ)して魚を食べるように,ハシビロガモは,このブラシ状の毛で,水を漉してプランクトンなどを食べる。

 上の写真では,漉した水が,くちばしの脇から出ているのが見える。

 ハシビロガモは,複数の個体が集まって,水面をぐるぐる回って水面採餌する。

 まず,最初,1羽が泳ぐと,水中にいたプランクトンが水面に舞い上がる。

 次,そのプランクトンを水面採餌するため,別の1羽がその後ろにつく。

 その次,その1羽が舞い上げたプランクトンを採るため,さらに,もう1羽が後ろにつく。

 ...,という繰り返しで,こうなるのだという。

 大きな群れになると,規模が大きいこんなドーナツが,あちらこちらにできる。

 見覚えがある光景だと思って,記憶を辿ったら,そうだ,ちびくろサンボに出てくる虎だ。

 虎はバターになったが,ハシビロガモは何になる?

(2024/11/24,26   ハシビロガモ)

 


マガモ & オカヨシガモ

2024年12月05日 | 宮城県_仙台市(蒲生)
 こちらがマガモのオス。
 
 
 こちらがオカヨシガモのオス。
 
 
 オスは,わかりやすいから,問題なし。
 
 問題は,メスの方。

 こちらがマガモのメス。

 こちらがオカヨシガモのメス。
 
 
 こうして写真を並べると,全然違うが,現場で見ると,とても似ている。
 
 jizz(※)で見分けられず,一旦迷ってしまうと,ドツボにはまる。

※ jizzとは,個々の特徴をいちいちチェックせず,ぱっと見で鳥を識別すること。鳥見人の世界でよく使われる用語。私たちが「◯◯さん」と個人を見分けるのも,いちいち特徴をチェックしているわけではない。それと一緒。
 
 翼鏡を見れば,マガモが青で,オカヨシガモが白なので,明確に区別できるのだが,この日は,時間がなく,翼鏡を見せてくれるまで待てなかった。
 
 なので,上くちばしの黒い部分を見てみた。
 
 
 
 マガモは,くちばしの中央付近だけが黒いのに対して,オカヨシガモは,くちばしの根本から先っぽまで,黒が繋がっている。
 
 
 ただし,マガモは,黒の出方のバリエーションが広いので,注意が必要。
 
 カモの楽しみ方も,いろいろだ。
 
 なお,この5日後,オカヨシガモメスの白い翼鏡が見える写真を撮ってきたので,参考までに貼っておく。
 
 
 この白は,遠くからでも,よく目立つ。
 
 と,ここまで書きながら,何だけど,ヒドリガモメスと見間違えることもある。
 
(2024/11/26  マガモ,オカヨシガモ)

冬小鳥チラ見

2024年12月04日 | 宮城県_仙台市(蒲生)

 この日は,見えるところに出てきてくれた。

 

 紅くないけれど,ベニマシコ。
 
 たくさんのベニマシコの声に取り囲まれる,幸せな状態だったが,見ることができたのは,この子だけ。

 
 なんて良い子なんだろう。
 
 こちらの良い子は,オオジュリン。

 
 姿をしっかり見せてくれたのは,こちらも,今季初。
 
 
 
 数羽の群れかな,と思ったが,飛んでビックリ。10〜20羽の群れだった。
 
 春までのお付き合いになるけれど,よろしくね。
 
(2024/11/26  ベニマシコ,オオジュリン)

蒲生にコクガン

2024年12月02日 | 宮城県_仙台市(蒲生)

 11月26日の朝,蒲生に27羽のコクガンがいた。

 
 ここでたまたま出会った人によると,ずいぶん前から来ていて,増えてきている,とのこと。
 
 鳥友のブログ記事によると,この3日後には40羽近くになっていたらしい。
 
 ここには,昨季も,多数のコクガンが来ていたが,震災前は,こんなにたくさんは,来ていなかったような気がする。
 
 
 昔は,コクガンの群れを見るためだけに,わざわざ青森県の陸奥湾や岩手県の種市海岸,近い所では気仙沼まで,行っていた。
 
 今では,何の苦労もなく,コストもかけず,近場で,数多くの個体を見ることができるようになった。
 
 
 群れの中には,うれしいことに,子どもも混ざっていた。
 
 
 子どもは,全体的に黒が薄く見え,首の白いレース飾りが完成していない。
 
 
 今回は,子どもの割合を数えなかったが,割合が多いほど,増えている,ってこと。
 
 
 おとなは,漆黒のビロードのような首に,白いレースの首飾りをつけている。

 
 高名なデザイナーの作品ではないか,と思ってしまうほど,エレガントな容姿だ。
 
 
 しかし,その見かけの割には,気性が荒く,しょっちゅう,仲間に突っかかっていく。

 
 この日も,相変わらずだった。



 相手はヒドリガモか?

 
 元気いっぱいで,こちらも元気をもらえる光景だが,相手が子どもでも,容赦なしだ。
 
 
 逆光側にもいたので,撮ってみた。
 
 
 雰囲気が全然違った。
 


 良いな。
 
 じんわり,泣きたくなる感じ。
 
 
 泣かないけど。
 
 短い時間だったが,十分に,楽しませてもらった。
 
 
 私がここを立ち去ったのは8時30分頃。
 9時10分頃,戻ってくると,全部,いなくなっていた。
 
 たぶん,この間に,沖合に飛んで行ったのだろう。
 
 
 震災前は,沖合で養殖していた海苔を食べているんじゃないかと,疑っていたが,今は,何を食べているのだろう。
 
 他の場所では,近場で,ワカメやアオサを食べているのを,普通に観察しているが,実は,蒲生のコクガンが採餌しているのを,まだ見たことがない。
 
 
(2024/11/26  コクガン)

ウラナミシジミは秋限定?

2024年11月10日 | 宮城県_仙台市(蒲生)

 蒲生の草はらに何頭か来ていた。

 後翅に突起があるところは,ツバメシジミと似ているが,翅の裏に,波状の模様があり,
 
 
 後翅の下部には,黒い斑がある。
 
 
 ウラナミシジミは,南方系のチョウだが、移動性が高く,秋になると,北上する個体が多いらしい。
 
 
 しかし,寒さに弱いため,寒い地域では,冬になると死滅する,という。
 
 
 たしかに,春先,飛んでいたのを見たことがない。
 
 
 しかし,東北でも,近年,ウラギンシジミやツマグロヒョウモン,モンキアゲハなど,南方系のチョウたちが見られるようになってきており,ウラナミシジミが越冬するようになるのも,時間の問題かもしれない。
 
 
 現状は,北上して,死滅するのを,繰り返していると思われるが,一部でも越冬できるようになったら,生息域を拡げ,定着する方向に向かう。
 
 これは,チョウたち個々ではなく,種全体としての,生息域拡大のための戦略。
 
 
 越冬は,卵,幼虫,成虫と,さまざまな形態で行うようだが,今回,卵を産んでいるようにも見えた。
 
 
 現在進行形。
 
(2024/10/27  ウラナミシジミ)

なりかけ者たちの行進

2024年11月06日 | 宮城県_仙台市(蒲生)

 10月17日,今より少し前のマガモのオスたち。

 今は,ほとんどの個体が,きれいな婚姻色に変わっていると思うが,ちょっと前までは,1羽1羽の個性が際立って,とても面白かった。
 
 この子は,クチバシが黄色いのが,「らしい」だけ。
 
 
 顔や体は,まだ,ほとんど色づいていなかった。
 
 こちらは,頭が緑色,胸が茶色に変わりかけていた。
 
 
 頭の緑と胸の茶色の間の白い線は,まだ出ていなかった。
 
 こちらの子たちは,だいぶ色づいてきた。
 
 
 首の白い線も出たし,体も白っぽくなって,それらしい色になってきていた。
 
 
 しかし,頭が緑色になりきっておらず,何よりもかによりも,尾っぽ(中央尾羽)の「くるりん」がなかった。
 
 こちらの子は,ほぼ完成。
 
 
 頭はほぼ緑色になっており,胸も茶色,緑と茶色の間の白線もしっかりあって,
 
 
 尾っぽの「くるりん」も,ちゃんとある。
 
 みんな,いずれは色づいてきて,同じような姿になってしまうので,この時期の,この『なりかけ感』が何とも言えず,貴重で,良い。
 
 最後,『なりかけ者』たちの行進。
 
 
 
 
 
 この時期だけ,期間限定の楽しみだった。
 
(2024/10/17  マガモ)

セグロセキレイも渡る?

2024年10月31日 | 宮城県_仙台市(蒲生)

 七北田川河口付近にセグロセキレイ。

 セグロセキレイは,海岸にいることもないではないが,川の中流部や内陸部の沼などにいることが多い。

 ハクセキレイは,周年ここにいるが,セグロセキレイをここで見た記憶がない。

 この子,導流堤 ⇒ 砂州,と移動し,海の方角に飛んでいった。

 どこに行ったのだろう?

(2024/10/17  セグロセキレイ)