ここは,青森県下北半島の沖。
まさかのマガンたちと,外海で遭遇。
7羽の群れが,北に向かう船の前方を斜めに横切るように,北北西方向に飛び去った。
雁は,『雁風呂』という伝説を持っているが,この雁たちは,枝をくわえていなかった。
この伝説によると,雁は,海上での休憩用に,枝をくわえて渡るそうな。
<伝説のあらまし>
秋,雁が,海を渡って来るとき,海面に浮かべて休むための枝を,1本くわえて来る。
そして,浜に着くと小枝を落とす。
翌春,北に帰るとき,同じ枝を拾って帰るのだが,浜には,春になっても拾われない枝が残る。
それは,冬の間に死んでしまった雁たちのもの。
浜の人々は,その枝で風呂を焚いて,雁の供養をした。
青森県外ヶ浜町(平舘)にある湯の沢温泉「ちゃぽらっと」に行ったことがあるが,この雁風呂をテーマにしている日帰り温泉だった。
(2025/03/22 マガン)