







1羽しかいなかったし。


連日,鷲の記事が続き,申し訳ありません。飽きずに楽しんで頂けると幸いです。
前回,羅臼の鷲事情を記事にしたが,書いたように,羅臼には数多くの鷲たちが来ているので,実は,クルーズ船に乗らずとも,普通に鷲たちを観察することができる。
何年か前の冬に来たときは,オオワシやオジロワシが無数にいたので,そういう光景も楽しみにしていたのだが,今回は,かなり少なかった。野付半島には,両手・両足の指で足りるほどの数しかいなかったかもしれない。
こちらは,道路脇にいたオジロワシ。
道路脇,といっても,野付半島は細長い砂州の真ん中に道路があるので,道路脇=海辺,となる。
あ,飛んだ。
オジロワシたちは,道路脇や氷上にいるのを観察できた。
野付半島にワシたちが集まるのは,氷に穴を開けて魚を獲る『氷下待網漁』(こおりしたまちあみりょう)で,捨てられて,放置された雑魚が目当てだったようだが,私が行った時点で,この漁は行われていなかったようだ。
こちらは,道路脇の電柱にいたオオワシ。
ほとんど真上だったので,後ずさって,離れてから撮影。
飛んだ。
雪が降っていて,白い斑点のように見える。
こちらは,氷上にいた個体。
半島の先端近くには,5羽,固まっていた。
氷下待網漁が行われていなかった事情については,詳しく聞かなかった。
温暖化の影響で氷の面積が減ったり,担い手の高齢化が進んだりしたせいだったら,・・・,と少し心配。
鳥見をしていて,よく思うことだが,『自然』と『人間の営み』は,別物だったり,相対するものではなくって,密接に関係している。
(2025/02/03 オオワシ,オジロワシ)
道東に行けば,このヒトたちとの遭遇確率は,かなり高い。
前日の記事にシロカモメを掲載したが,野付半島には,他のカモメ類も数多くいて,楽しませてくれた。
一番多かったのはオオセグロカモメ。
相変わらずの,悪者顔の個体。
どうよ,コレ。
超カッコ良くない?
このカモメは,東北でも,大型カモメでは一番多いカモメだが,見る場所が変わると,なんか違った。
雪の中を飛ぶ姿。
多くのカモメをバックに飛ぶ。
昨季,カモメ類が少なく,見ることもむずかしかったことを考えると,超幸せな光景だ。
セグロカモメは,ほとんど見なかった。
東北も含め,セグロカモメは,北の方には,少ないように感じる。
見ることができるだけで,嬉しいカモメになっている。
カモメは,1か所に固まっていた。
カモメ類の中で,カモメは好きなカモメなので,飛翔写真を撮りまくり。
いそうでいなかったのが,ウミネコ,ワシカモメ,ユリカモメ。
ただ,目に入らなかっただけかもしれないが . . . 。
(2025/02/01,3 オオセグロカモメ,セグロカモメ,カモメ)
このシロカモメは,本州以南にも渡って来るが,その数に圧倒的な差がある。
2月11日の記事に,コクガンが,野付半島で越冬している旨を紹介したが,この鳥も越冬していた。
はじめて〜のチュウ きみとチュウ
I will give you all my love
なぜか やさしいきもちが いっぱい
はじめて〜のチュウ きみとチュウ
I will give you all my love
なみだぁが でちゃう 雪のホオジロ
Be in love with you
(キテレツ大百科より)
野付半島では,冬の前後に通過するだけだと思い込んでいたので,いたことに驚いた。
鳥見をしているとき,いつでも,一番言いたい言葉は,「いた」。
この鳥には,花の名前が付いている。
和名は『萩』,萩猿子(ハギマシコ)。
英名は『薔薇』,Rozy Finch。
元気に動き回る活動的な鳥で,常にぴょんぴょん跳ねている。
ホッピング ロージー
真っ直ぐにホッピング。
横にホッピング。
ホッピング。
ホッピング。
ホッピング。
宙に浮いている写真が山ほど。
別のところにいた群れでも,あちらこちらで,絶え間なく,跳ねていた。
そして,群れの中を,飛んで移動する子たちも,あちらこちら。
とにかく元気。
また別の場所では,オス・メスが揃って採餌している場面も,間近に観察できた。
メスは,オスより地味だが,これはこれで,めんこだ。
今回は,たまたま,ここ野付半島に数多くのハギマシコが入っていたが,この鳥は,北海道の鳥というわけではなく,津軽海峡より南にも,普通に来ている。
(2025/02/2-3 ハギマシコ)
左側の1羽が,右側の1羽に近寄ってきた。