鳥が大好き!

秋田出身仙台在住の鳥見人が主に東北の野鳥をアップしています。

とぼけた顔してババンバーン ♪

2024年02月23日 | 岩手県_種市/階上

 というのは,かまやつひろし氏が作った往年の名曲の歌い始め。



 ワシカモメの顔を見ていると,なぜか,この歌が頭の中を駆けめぐる。
 
 
 "きっと良い人なんだろうなぁ" と思わせる味わい深い顔。
 
 
 ワシカモメは,本来,宮城県でも観察できるカモメなのだが,カモメ類の飛来数が減っているなか,今季は会えずじまいで終わっていた。
 
 
 岩手県北部まで北上すると,さすがにワシカモメの割合が多くなる。
 
 
 それにしても,ワシカモメ成鳥はきれいだなぁ。
 
(2024/02/10  ワシカモメ)

真っ直ぐ!

2024年02月22日 | 岩手県_種市/階上

 そう,とにかく真っ直ぐ。

 真っすぐ。

 真っすぐ。

 真っすぐ。

 真っすぐ。

 真っすぐ。

 ボクは,大きな脚ヒレを,誰よりも強く動かせるんだ。
 誰よりも,強く,速く泳げるんだ。
 
 強くて逞しい自分を,彼女の前でアピール。
 
(2024/02/10  シノリガモ)

海とちっぽけな生き物

2024年02月21日 | 岩手県_種市/階上

 前日の記事に,「晨」(シン)という漢字に絡めて,シノリガモの体の色を,夜明けの空の色になぞらえて書いた。
 しかし,正直,シノリガモの体の色は,波飛沫でできている,と思っている。

 
 存在そのものが海を体現しているカモ。
 それがシノリガモ。
 そういう認識。
 
 
 だから,シノリガモは,海の風景に無茶苦茶合う。
 
 
 冬の海では,飛沫立ち上がる波の間でも、氷が混ざる荒れた北の海でも,普通に見られる。
 
 
 基本,多少の波は苦にしていないように見える。
 
 
 何でも飲み込んでしまいそうな海で生きる小さなカモの姿。
 
 
 今回の主人公は,ちっぽけなシノリガモ。
 
(2024/02/10  シノリガモ)

名前探し

2024年02月20日 | 岩手県_種市/階上

 シノリガモは「晨鴨」と書く。

 かんむりの「日」(晶の省略形)に「辰」を組み合わせて「晨」。音読みで「シン」,訓読みで「あした」,「とき」,「よあけ」と読む。
 
 漢字が持つ意味は「夜明け」。
 
 この字を「シノリ」と読ませるのは,名前ならではの力技だが,この鳥にこの漢字を当てるのは,漢字が持つ景色とこの鳥の体色が符合して,とても美しい印象を与えてくれる。
 すごく良い。
 
 
 夜から朝に変わる濃い青に赤い曙光が差す夜明けの光景になぞらえている感じ。
 

(2022/09/10 龍飛崎の夜明け)

(2022/09/11 龍飛崎の夜明け)
 
 当てられている漢字は,上述のとおり,とても美しいものだが,「図説 鳥名の由来辞典」によると,もともと,”をきのけんてう”の名で,藩政時代中期から知られていたらしい。
 ”しのりがも”と呼ばれるようになったのは,藩政時代後期からのようだが,その由来は不明。
 
 ちなみに,"をきのけんてう"を漢字にすると,たぶん,"沖の褰帳(けんちょう)"。
 「褰帳」は宮廷に仕える女官を指しているので,私なりに意訳すると,"女官のように美しい海鳥"とでもなるだろうか。
 
 
 さて,名前の由来について諸説ある中,鳥見人の間で,俗説として広く知られているのは,体に「シ,ノ,リ」と書かれているから,という説。
 ウソだろ,と思いつつ,かなり気に入っている説だ。
 
 字を拾えるかどうかわからないが,撮影した写真から探してみよう。
 
 まず,「シ」。
 
 
 時計回りに90度くらい回転させると,「シ」に見える。
 
 次に「ノ」。



 少しズルして,「シ」の一部から取った。
 
 最後,「リ」。
 
 
 「シノリガモ」の完成。
 取り方を間違っているかもしれないが,どうだろう?
 
 こう取ってもできるか。

 
 「シ」というより「ツ」かな。
 
 
 これは「ノ」で間違いなし。
 
 
 やっぱズルして背中から「リ」。
 
 楽しい。楽しい。
 
(2024/02/10 シノリガモ)
 

磯浜の女王様

2024年02月19日 | 岩手県_種市/階上

 磯浜の女王様。

 女王様に集まる下僕たちを睥睨。

 女王様が下僕たちに何か話している。

 鳥語がわからなくても,状況を見れば,何を話しているかくらいわかる。
 
 「近づくんじゃないよ。お下がり!」
 
 
 と言われて,「はい,そうですか。」と素直に言うことを聞いていたんでは,お国が潰れる。
 
 ひとりが挑戦。
 
 
 お,良い感じじゃない?
 
 
 と,思ったら,突き落とされた。
 「100年早いよ!」
 
 
 仕切り直し。
 
 
 さぁ,この女王様を落とすのは誰?
 
(2024/02/10 シノリガモ)

マルガモ再び+謎マガモ

2024年02月14日 | 岩手県_種市/階上

 先月1/31にマルガモの記事を書いたばかりだが,また,めっけ。

 カルガモの群れの中にいたもので,ぱっと見,カルガモのよう。
 しかし,クルっと上にカールした中央尾羽や胸の茶色はカルガモにはない特徴。マガモの血が混ざっている感じ。

 比較用に前回(1/28撮影)の子も貼ってみる。

 前回の子は後頭部が緑色だが,今回出会った子は,頭に緑色が出ていない。
 そのせいで,よりカルガモっぽい。

 この子,カルガモのメスと仲が良いようだった。

 しかし,種間交雑の二代目はどうなのだろう。

 さて,上に書いた子とは別に,こんなマガモがいた。

 今の時期(2/10)にエクリプスは考えにくい。

 それに,オスのように見えるが,くちばしに黒が出るのは,メスの特徴では?

 小さいが,上くちばしに黒い斑がある。
 交雑っぽくもない。メスの雄化(ゆうか)の可能性については見当もつかない。

① エクリプスのオス
② オス幼羽→第1回生殖羽
③ 交雑
④ メスの雄化

さぁ,どれ?

楽しい。楽しい。

(2024/02/10 マガモ/カルガモ)