青い星に住む私

30半ばで娘を出産し、まさかの海外移住。
持病の上咽頭炎とつきあいつつ、ストレスフリーな毎日を目指す私的日記。

日曜日のトイレ掃除に思う

2010-09-05 13:02:59 | OPINION
日曜日は、家事やりだめの日です。
週末に楽をしたければ、休日に苦労しなさい…ということで、掃除や洗濯、お惣菜の作りだめをします。結婚して約2カ月。だいぶ家事も慣れてきました。私の場合、一番苦労した家事は、実はできない料理ではなく、トイレ掃除でした。


結婚するまでの34年間、実家暮らしだった私は、トイレ掃除をしたことはありませんでした。唯一、小学生の時の掃除当番で経験があるくらいです。2か月前、初めてのトイレ掃除では吐き気がしました。便座の裏に飛び散っている排泄物、古い便器がゆえに落ちにくい汚物。トイレ掃除を終えたとき、


家事って、愛だな…。


と、思いました。34年間、母はただ黙々と家族のためにこんなことをしてくれていたのかと思うと、感謝の気持ちで胸が熱くなりました。そして、公衆トイレや職場のトイレの清掃をしてくれる初老の女性たちを思い出しました。自分や家族の汚物を掃除するだけでも辛いのに、会ったこともない他人の汚物を清掃する人がいるのです。


ところで、私の愛読書の一つに、アンドルー・ワイルの『ヘルシーエイジング』という本があります。この本では、沖縄が世界有数の長寿の地である理由として、食文化以外に、「老人を尊敬する文化」をあげています。老人は、一族の尊敬と注目を集め、大切に扱われる…これが、老人の健康に寄与しているというのです。


トイレ掃除は、とても尊敬と注目を集める人に与えられる仕事とは思えません。日本は、このままいけば超高齢化社会になります。その時、私たちは老人をどのようなポジションにおくのでしょうか。私たちは、すべからく年をとります。その時、どのようなポジションにありたいでしょうか。日曜日にトイレ掃除をするたび、そんなことを考えています。


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