青い星に住む私

30半ばで娘を出産し、まさかの海外移住。
持病の上咽頭炎とつきあいつつ、ストレスフリーな毎日を目指す私的日記。

上咽頭炎-Bスポット治療

2011-05-10 22:03:54 | HEALTH&BEAUTY
さて、Bスポット治療を受けてきました。


Bスポット治療とは、収斂作用と消炎作用をもつ塩化亜鉛を、1%に希釈し、上咽頭に直接塗布する治療法です。東京医科歯科大学耳鼻咽喉科の故堀口教授が提唱し、かつては随分話題になった治療法とのことです。万病に効くという宣伝のためか、また診察報酬点数が低いせいかはわかりませんが、今はすたれて、ほとんど行われていないそうです。しかしながら、上咽頭炎への効果は非常に高いと言われています。


私が行ったのは、『病気が治る鼻うがい健康法』に掲載されている病院ですが、最も近い病院にも関わらず、行くのに1時間もかかりました。ちなみに、この本で紹介されている病院は日本全国で18箇所。たった18箇所。もっとも、角川が電話をかけて「Bスポット治療やってますか?」と確認して回ったというのがソースらしいので、漏れているケースもあります。実際、私もネットサーフィンをしていて偶然1箇所見つけました。


待つこと1時間。
鼻からの塗布と口からの塗布とで計2回の塩化亜鉛(クローチンク)塗布は、あっという間に終わりました。炎症が強ければ強いほど痛いという噂でしたが、私の場合、1%ではなく0.5%のものを塗布されたためか、想像よりは痛くありませんでした、


ただ、治療を終えてから、じわじわと痛みが襲ってきました。帰宅までの1時間、鼻水が止まらず困りました。また、夜になると眠くてたまりませんでした。正直、治療が効いているという実感があまり持てず、少しだけがっかりしてその日は寝ました。


が、翌日起きてからびっくりしました。明らかにだるさや熱っぽさ、のどの痛み、鼻水が軽くなっているのです。今ま服用してきたどの薬よりも効いています。一日目よりは二日目、二日目よりは三日目…と、だんだんと回復していっているのを実感しています。


すごいぞBスポット治療!


今まで効果的な治療法がないと思い、ずいぶん辛い思いをしましたので、精神的に救われました!
しかし、懸念点もあります。私を診察してくださった女医さんは、おそらく65歳を超えています。女医さんいわく、「堀口先生の教え子だけがこの治療を行っている」とのことでした。実際は『病気が治る鼻うがい健康法』の堀田先生のように、Bスポット治療の良さを再発見され、治療に用いている先生もいらっしゃいますが、まだわずかです。だとすると、治療者の大多数を占める堀口先生の直弟子は、既に高齢となっていることから、この治療法の存続は危ういのではないか…と思うのです。


抗生剤や抗炎症剤、咳止め、痰切りをよくする薬、胃薬…1度の治療で処方される薬は、4~5種。これらよりもよっぽど効果的で、体への悪影響が少ないと思われるBスポット治療が、もっともっと一般的になればいいのに!と、願わずにはいられません。そうすれば、無駄な医療費の圧縮、薬の製造過程で消費されるエネルギーの減少にもつながるのではないかしら。もちろん、その分医師のスキルは要求されると思いますが。


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****参考書籍****************
よくわかる最新療法 病気が治る鼻うがい健康法 体の不調は慢性上咽頭炎がつくる
堀田 修
角川マーケティング(角川グループパブリッシング)