太った中年

日本男児たるもの

女の意地

2011-04-15 | weblog

KIMBELL SPA

AD: ROMMARTH BLDG.,WASHINGTON DRIVE,LEGASPI CITY,ALBAY

TEL: Nos.(052)437-3228,0921 710-8020

MENUE (ALL 75 minutes, P300)

SWEDISH,SHIATSU,REFLEXOLOGY, FOOT SPA,OIL MASSAGE

Promo (AM11:00~PM5:00 ALL 75 minutes,P250)

HOTEL CALL RATES (ALL 75 minutes, P500)

ハイ奥さん、面白くてタメになるレガスピ出張記。

上記写真でフィリピンの原始人ドンちゃんと仲良くツーショットしている女性は友達のベイブ。スパのオーナーでもある。3年前、初めて妻の実家を訪問した際、レガスピの宿泊したホテルでマッサージを頼んだのが彼女との出会いだった。当時、彼女は出身のセブ島からやって来て間もない頃で、知人宅に身を寄せホテルの出張マッサージで生活をしていた。なんでも警察官の旦那の浮気が発覚、激怒して家を飛び出したそうだ。

フィリピーナには恋人、旦那の浮気は絶対に許さないゾつー鉄の掟があり、妻と大いに共感したのだ。

彼女はセブ島で長らくマッサージ・セラピストの仕事をしていた。では何故観光地セブ島からわざわざホテル事情の悪いレガスピへ来たのかと聞けば、セブ島では競争が激しく仕事を取ること自体が大変、レガスピなら容易いとのこと。なるほど宿泊したホテルのマッサージは彼女専用だった。で、将来はレガスピでスパのお店を開業する予定でいるという。出会ったとき彼女は携帯と名刺だけでホテルを回り仕事を取っていた。

ベイブと出会って5ヶ月後、妻とレガスピで僅かな間新婚生活を送ったワケだが、このとき既に彼女は事務所兼用のアパートを借り、セブ島から1人セラピストのアシスタントを雇っていた。それから1年後、上記写真のスタッフ総勢10名によるスパをオープン。そして今年の2月、ビコール地方の新興都市ナガでスパ2号店をオープンした。絵に描いたようなサクセス・ストーリーなんだけど、何がそこまで彼女にビジネスへの情熱を駆り立てるのかといえば、浮気した旦那への復讐心であり、女の意地であることは間違いない。

とにかくベイブは超多忙で、彼女に会えたのもレガスピ出張最後のときだった。スパ成功のカギとなるのはフィリピン・パブのタレント同様セラピスト次第であるから、彼女はセラピストのオーディションと管理・育成でセブ島とレガスピを往復し、なによりオーナーの彼女自身がスウェディッシュ・マッサージの研究・学習を怠らず造詣を深めている。プロとして当たり前なんだけどなかなかできない、それができるから成功する。

セラピストの管理・育成はハードで、彼女のスパの場合、当初1ヶ月間が見習いで先輩セラピストについて回り学習した後、1人で施術できるよう教育する。さらにフィリピンでは労働法で半年間を経ると正規雇用しなければならない規定があるためその間にモノになる、お客からリピートされるセラピストに育成する。レガスピ店で正規雇用しているのはセラピスト8名中4名。残りは新規採用が決まった時点でクビにするそうだ。

それからスパ開業にあたり国家資格のあるセラピストの登録が必要。ベイブは最初のアシスタント嬢(現在ナガ店の店長)が試験を受けて合格した。太った中年のアーカイブス2008年8月にベイブとアシスタント嬢の写真があると思うが、2人とも当時に比べ随分痩せたなぁつーのが再会したときの第一印象だった。

スパの写真を撮った後、妻、ドンちゃん、ベイブ、アシスタント嬢と一緒に近くのレストランで食事をした。そこでベイブに浮気した旦那とはどうなった、と聞いたところ家出してからまったく相手にしていないそうで、それはプライドよ、と言った。やはり女の意地だった。ただし、ベイブのようなフィリピーナは稀で、浮気した男やその相手と血みどろの直接対決をして狂気の沙汰となるのがごく一般的なパターンなのだ。

そんなワケで奥さん、浮気はバレずにするのがワールド・スタンダードですがな。